小学校4年道徳学習指導案

新宮市立王子小学校 教諭 林 宣行

1.教材名

親子の絆「無償の愛」
http://homepage1.nifty.com/RED-SILVIA/syou.htm)高橋恒久氏の追試

2.本時のねらい

 親の子供に対する深い愛情を知り、親を敬う心を持つ

3.デジタルコンテンツ活用の意図

<準備物> ノートパソコン、プロジェクター、スクリーン

 活用したホームページ(http://homepage1.nifty.com/RED-SILVIA/syou1.htm

 教室でプロジェクターを使って黒板に貼ったスクリーンに映像を映すことで、児童の注意を1点に集めることが出来るため、教師の発問や指示が通りやすい。

 又、フラッシュを使った写真画面を次々に見せることによって、教材についての関心を高め、授業に集中させ、そのことによってより深く目当てに迫ることが出来る。

3.本時の展開

教師の説明

説明1 (双子の写真を見せる。FLASH1)

 男の子の名前は、「しょうくん」。大きくなったら、リーダーシップのある男の子になってほしかったので、将軍、大将の「将」をとりました。女の子の名前は、「ゆうちゃん」。優しい女の子になってほしかったので、そのまま「優」にしました。

説明2 (お母さんと双子の写真を見せる。FLASH2)

 このお母さんには,なかなか赤ちゃんができませんでした。もう、赤ちゃんは出来ないとあきらめていたこともありました。結婚して7年4ヶ月目にやっと,赤ちゃんが生まれました。それは、男の子と女の子の双子の赤ちゃんだったのです。

説明3 (お父さんと双子の写真を見せる。FLASH3)

 子どもたちは,水遊びが大好きでした。子どもと水遊びするお父さんです。

説明4  

 突然の大きなゆれ、熟睡していた私は、多分ゆれてすぐには、目を覚まさなかったような気がします。本当に大きく、床をぐるぐる回すようなゆれになって、はじめて気が付いたのです。私は、「何?これ?地震?」と大きな声で叫びました。横のほうで寝ていた母が、「そうや」と叫びました。その時、将くんの『うー』 という、苦しそうな声を聞きました。その瞬間に、私は体を起こし、横にいるはずの将くんに手を伸ばしました。「?????」横にあったのは、木の壁・・・その木の壁が、将くんの上に倒れたタンスだということにすぐ気が付きました。「将くんがタンスの下敷きになっている」と叫びました。その瞬間の気持ちは、言葉で言い表すにはいい表現が見つからないほどの気持ちでした。そして、家がつぶれていることにはじめて気が付きました。

説明5 

 しばらくして,お母さんやゆうちゃんは,つぶれた家の中から,助け出されます。しかし,たんすの下敷きになった将君は,なかなか助け出すことが出来ませんでした。

説明6

 私は、父と話している時に、父に頼み事をしました。それは、『将くんを冷凍保存するということ』です。私が、当時住んでいた山口では、なかなかできないけれど、ここでは阪大病院、京大病院があるから、冷凍保存にして医学が発達した時に、手術をして生き返らせてもらうと、頼んでいました。父も、私の迫力に負けたのか、そう言わざるをえなかったのか、その時は、『わかった』と、言ってくれました。その言葉が、とってもうれしくて、安心できました。次に、お願いしたことは、『この土地を売らないでほしい』と言うことです。将くんが、亡くなった場所が、他の人の土地になってほしくなかった。

説明6 

 その後,何とか将君を助け出し,病院へ行きます。しかし,病院には,患者さんがたくさんいます。また,地震の影響で,多くのものが使えなくなっていました。その中で,お母さんは,一生懸命心臓マッサージをします。お母さんの必死の努力にもかかわらず,将君は,亡くなってしまいました。

説明7 (FLASH5のリンク)

 しょうくん、すごくあいたい・…。いま、どうしていますか? しあわせですか?おともだちは、たくさんできましたか?ママは、いちばんにしょうくんにあやまらなくてはなりません。 しょうくんをおじいちゃんのおうちへつれていってしまったこと。しょうくんが、てんごくへたびだつそのときに、そばにいながらも、だいてあげることも、てをにぎってあげることもなく、くるしいおもいをさせているのにひとりぼっちで、てんごくにいかせてしまったこと。 そして、なによりも、しょうくんの、いきるはずたったじんせいをいきさせてあげれなかったこと。こんなにもうしわけなくおもっているのに、いまもこうやっていきているのことを…。ごめんなさい・・・・いまでも、てんごくにいくのが、しょうくんではなくて、「ママだったらよかったのに」、なって、おもっています。かわれるものなら、かわってあげたい。そばにいってあげれなくてほんとうにごめんなさい。

(中略 授業中はここまで読めばよい。)

 パパとママをえらんでくれてありがとう。 ふたりがママのおなかにはいったとき、パパとママは、とってもとってもしあわせだった。 しょうくん、あいたいよ、そして、おもいっきりだきしめてあげたい

(中略)

 これからも、しょうくんのことをしってもらうために たくさんのひとにしょうくんのおはなしをしていくからね。

(中略)

 しょうくんがてんごくへたびだって、5ねんと5かげつがたちます。 それだけ、しょうくんにちかくなったってことだよね。しょうくんにあえるひをたのしみにしているね。そのときはおもいっきりあまえさせてあがるからね。 てんごくでは、きっと、かほごなおかあさんたちが、たくさんいるだろうね。 しょうくんにたくさんのおともだちができるようにたくさんおねがいしておきます。ママは、たくさんわらってあそんだりできるようになってしまったけど、しょうくんこのとをおもっているきもちは、かわらないからね。いつかあえるそのひまで、てんごくのおともだちと たのしいこと たくさんして、まっててね。ママより

学習活動
コンテンツ活用の留意点
指導(指示・発問)
写真を見て思ったことを発表する。

4人家族の写真を写す。FLASH1

(発1)どんな家族ですか?

写真についての発問

説明1を読む。

写真を見て思ったことを発表する。

双子の写真を写す。FLASH2

(発2)どんな家族ですか?

説明2を読む。

写真を見て思ったことを発表する。

お母さんと双子の写真を写す。FLASH3

(発3)どんなお母さんですか?

説明3を読む。

写真を見て思ったことを発表する。

お父さんと双子の写真を写す。FLASH4

(発4)どんなお父さんですか?
ノートに書いて発表する。 阪神大震災の写真を見せる。FLASH5 (発5)しかし、幸せな家庭に、ある出来事が起こります。いったい何が起こったのでしょうか?

説明4を読む。

説明5を読む。

ノートに書いて発表する。 (発6)子どもが家の下敷きになって死んでいるかもしれない。その時にお母さんが、お母さんのお父さんに頼んだことは何でしょう?

説明6を読む。

手紙の内容を想像してノートに書き発表する。 「将君のホームページ」を見せる。FLASH6 (発7)将君が天国に行った5年後、お母さんは将君のことを多くの人に伝えたいと思って、「将君のホームページ」を作りました。その中でお母さんが将君にあてた手紙があります。どんなことを書いたと思いますか。1文で書いてみましょう。

説明7を読む。

自分の考えを発表する。 (発8)親以外に、あなたの代わりに死んでもいいと言う人がいますか。
感想を書き、発表する。 (指示1)今日の授業の感想を書きなさい。

授業評価

この授業で、親が子を思う気持ちの強さは伝わったと思う。

<子どもの感想から>

・ 将ちゃんと代われるものなら代わってあげたい。お母さんはそれほど将ちゃんのことを思っている。ぼくならそんなことができるだろうか。 

・ 自分の命と子どもの命なら、子どもの命のほうが大事なんて、とっても優しいお母さんだ。それに1歳で死ぬなんてかわいそうだ。

・ 阪神淡路大震災で、こんなに小さな将君が死んでしまってかわいそうだ。これからの人生なのに、将君もかわいそうだけどお母さんもかわいそうだ。死んでしまったら楽だけど、家族は一生心に残る。だからお母さんも将君と代わってあげたいと思ったんだと思います。

・ 私は最初「楽しい家族」だと思った。ところが阪神大震災が起きてしまいました。たんすの下敷きになっている将君のことを、お母さんは「助けたい。」とか「生きていますように。」としか思えなかったと思います。これを知った時のお父さんの気持ちはどうだったんでしょうか。今、将君は優しいお母さんとお父さんを天国から見守っていると思います。

・ その時、優ちゃんは将君と一緒にタンスにつぶされなかったのかな。将君は死ぬときどんなことを思ったのかな。お母さんは7年4ヶ月もまって双子を生んだのに、将君が亡くなってすごくショック受け後悔しているだろうと思います。