5年算数科学習指導案

野上町立野上小学校 高岡 ひとみ

1.単元名

  四角形<形づくり>

2.単元の指導計画

1.四角形(台形と平行四辺形、ひし形、対角線と四角形)・・5時間
2.三角形・四角形の角・・・・・・・・・・・・・・・・2時間
3.四角形のしきつめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間
4.形づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間(本時1/2)

3.単元のねらい

 本単元では、平行四辺形・台形・ひしがたについて、また三角形・四角形の角について学習してきた。そこで四角形の学習の発展課題として本時の学習をおこなう。
 本時で扱われているパズルは、正方形分割パズルの最も有名なもので、「タングラム」と呼ばれている。正方形を7つの基本図形(三角形(大)2、三角形(中)1、三角形(小)2、平行四辺形1、正方形1)に分割し、この7枚を使って指定された形を作ったり、創造的に形を作ったりすることによって図形感覚を磨くとともに、このような図形パズルに親しませ、図形に対する関心を高めることがねらいである。
 実際に、工作用紙などを利用してタングラムを作らせ、7枚全部を使うことを約束する。まず、始めは正方形や平行四辺形の形作りを通して、やり方を理解する。その後ワークシートの動物や乗り物などの形を各自で構成する活動や児童が自分の作った形を出し合う活動を行い、活動意欲を高めたい。これらの活動を通して「形を組み合わせるためにずらしたり回したりする中で、試行錯誤やひらめきによって解決できるという面白さや、自力で解決できた喜びを味わうことができたか」を評価したい。
 また、次時の学習活動として、デジタルコンテンツを使って各自作品作りを楽しみ、図形の組み合わせにより、様々な形を表現する力を養っていきたい。

4.デジタルコンテンツ活用の意図

・「かたちをつくろう→タングラム」〔大日本図書〕
  http://www.dainippon-tosho.co.jp
・「O-Math.Jの部屋」 
  http://www.mowmowmow.com/math/o_math_j/index.htm

・図形の中に隠された図形にマウスカーソルを持っていくことによってその図形枠を表示することができる。これによって、児童へのヒントを明示することができる(実物で制作するとどのような図形が組み合わさっているか境目が見えてしまう)。
・図形移動の手順を戻すことができるために、図形移動の過程を振り返ることができる。
・カラフルな図形や正確なマス目などを大画面で表示することができるために、視覚的に図形への理解を深めやすい。また、これによって、指導者側の教材準備負担が軽減される。
・いくつもの図形を提示する場合に、一瞬にして画面の切り替えが可能であり、子どもたちの興味関心や作業の進行具合に適応することができる。作業に手間取らない分、子どもたちの集中力の持続も保たれる。

5.本時の活動

(1)本時の目標  
 ・基本図形の組み合わせにより、様々な形を構成することができる。
 ・創造的に図形を組み合わせることで、図形感覚を身に付ける。

(2)本時展開

学習活動
デジタルコンテンツ等の活用
・支援と◎評価
<今日のめあて>

 いろいろな形を作ろう

<正方形の分割と構成>

・画面上に表示された正方形が7つに分割されることを知る。

・工作用紙を右図のように7つの部分に切り分け、図形ごとに仲間わけをする。

 はじめの正方形にもどせるかな

・ 子どもたちの進度を把握し、ヒント(右のヒント1,2を参照)を提示する。

・ 完成した子どもがいた場合は、ミニティーチャーとして遅れている子どもへの支援をおこなうように指示する。

・ 基本図形を組み合わせることで、別の図形になるということを再度、説明をおこなう。

<平行四辺形の構成>

 7枚全部を使って平行四辺形を作ろう

次に、7つの基本図形を使って、平行四辺形を作る活動をおこなう。

・大の△を両端にくるようにし、中央に再び正方形を作ることを示しておく。

・いくつかの形を組み合わせることによって、様々な図形に変化できることを知る。

・ 平行四辺形と四角形の関係を「かたちをつくろう」を操作して説明する(一方の3角形をずらしていけば、ちょうど四角形になるなど)。

<自由な形作り>

 家の形を作ろう

完成の早い生徒にコンピュータを操作してもらい、みんなで解法を見る。また、別解があれば順番に操作をおこなう。

・シルエット図(ワークシート)を使って各自で図形の当てはめを考える。

 風船・船・トンネル・白鳥の形を作ろう

同様に、完成の早い子どもたちには解法を提示させていく。

 自分の好きな形を作ってみよう

・ 花、カメ、きつね、魚など

図形の特徴を理解したところで、自分で好きな形を作ってみる。

できた作品をデジタルカメラで撮影しプロジェクターに投影して紹介していく。

・「かたちをつくろう タングラム」(上記URL参照)のホームページを表示し、分割した形を三角形、正方形、平行四辺形の仲間に分けて表示しておく。





・(ヒント1)画面上で「もどる」ボタンを連打し正方形へ戻る過程をすばやく提示する。

・(ヒント2)マウスで赤い枠を表示し、どこにどのような図形が隠れているかを示す。

・大△2つを両横に表示し、残った形で中央の四角形を作ることを知らせる。

・大の三角形を平行移動させると、長方形になることを示し、平行四辺形と長方形の面積の関係などの解説を付与する。





・ホームページ上の「タングラム(家)」を児童が操作していき、みんなで解法を考える。


・あらかじめ作っておいた作品を紹介する。




・工作用紙を配布(事前に7分割の線は引いておく)。

◎ 提示されている説明を理解していること。



◎ ヒントを元に自分で試行錯誤しているか。

◎ 図形の特性を理解し、組み合わせに工夫ができているか。

・作業中は、机間巡視し、手順に関するアドバイスをする。




・形が取りやすいようにシルエット図を配布する。

・形は裏返してもよい、答えは一つでないことを知らせる。

(上記の「正方形」と同様の支援と評価をおこなう)。

◎平行四辺形と長方形の関係が理解できているか。





◎ 図形の特徴を認識しているか。


・かたちづくりの発想が出てこない子どもへのヒントや投げかけをおこなう。


◎ 自分なりに工夫し創造的な作品に仕上げようとしているか。

・かたちづくりの発想が出てこない子どもへのヒントや投げかけをおこなう。

◎全体を通して、意欲的にいろいろな形作りに取り組めたか。

<次時の予定>

・「かたちをつくろう」を使って、各自で作品作りをすることを知らせる。

6.授業評価

デジタルコンテンツ活用の効果

・作業を速く終えた児童が、コンピュータを実際に操作することができ、子どもたち同士での作業手順のやりとりができた(スクリーンを見ながら、子どもたち同士が口々に意見を出し合い試行錯誤を繰り返すことができた)。

・ 図形の特徴を説明する場合に効果的な提示が可能であった。例えば、実物で制作すると境目がすぐに分かってしまうが、コンピュータでは境目が出ず、マウスカーソルを図形上に置いた場合のみ輪郭が表示された。また、図形に必要な色をつけて表示させることも簡単にできた。さらに、「戻る」機能を使うことで、図形移動の見本をみせることができた。

・ 必要な場面を何画面でも用意しておいて、すぐに表示することができるために、次のステップへの展開が迅速におこなうことができた。これによって、テンポのいい授業展開が可能となり、子どもたちの集中力を維持できた。