小学校5年算数科学習指導案

坂本八十八

1.単元名

小数のかけ算

2.単元の指導計画

(全9時間)

第1次 小数をかける計算(6時間)
  第1時 小数のかけ算への動機づけ……………………本時
  第2時 小数×小数の立式とその計算方法  
  第3時 小数×小数の筆算の仕方 
  第4時 0をつけたす場合の筆算の仕方と交換法則
  第5時 乗法と積の大小関係,答えの見当づけ   
  第6時 小数のかけ算,小数点の位置,小数のかけ算の適応題
第2次 小数のかけ算を使って(2時間
  第1時 辺の長さが小数値の長方形の面積を求める計算
  第2時 小数倍の意味(第1用法,第2用法)
第3次 まとめ(1時間)   練習 

3.単元のねらい

小数をかけることの意味やその計算方法が理解できる。

4.デジタルコンテンツ活用の意図

<準備物とコンテンツ>
・コンピュータ,プロジェクタ
・自作web教材 http://www.cypress.ne.jp/saka88/d-soft/shojo/shojo.html

 本単元では,小数をかけることの意味やその計算方法の理解,さらに計算技能の習熟に指導目標をおいている。これまでに,児童は,整数の場合において同じ数を何回も加える,累加としての意味,いくつ分を何倍として1つの大きさの何倍に当たる大きさを求めるものとして,乗法を学習している。また,第5学年では,「整数と小数」で十進数のしくみにおいて整数と小数を統合的にとらえられるようになっている。  この単元では,「1つ分の大きさが決まっているときに乗法が用いられる」という既習事項を生かし,乗数が小数の場合でも乗法が用いられることを理解させる。しかし,整数の場合,「2×3=2+2+2」で説明できたが,2×0.3 のように小数になると同数累加では説明できない。そのため,かけ算の意味を「1あたりの大きさ×数量=全体の大きさ」と拡張する。そして,真小数のかけ算では積が被乗数よりも小さくなることの理解は困難が予想されるので,シミュレーションを用いて理解を助けたい。

指導にあたっては,まず積の見積りを個別に行ない,その結果を検証する方法を工夫する。児童の実態として理解の程度に差がみられるので,活発な討議がむずかしいと思われる。そのため予想される考え方を予めコンピュータに入力しておくようにした。児童の発表に合せて提示することで,思考を深められるように配慮したい。

5.指導過程

学習活動
デジタルコンテンツの活用
支援(●)と評価(★)
1. 「1m400円のテープを2.8m買った代金はいくらか」の課題の意味を理解し,解答の見当をつける。

●小数であってもかけ算ができることを理解させる。そのために,2.8mを整数の3mなどに置き換えて考えさせる。解答の見当をつけ,コンピュータに入力させる。その値によって,多いか少ないかが提示されるので,学級全体でおおよその見当をつける。

2. 小数のかけ算の計算方法を工夫する。

● 試行錯誤する学習環境を設定する。

★意欲的に取り組めたか

3.解決方法を発表する。 ●既習事項である整数のかけ算をもとに考えさせる。何種類もの考え方を出させ,最も簡潔・明瞭な方法を見出させる。それぞれの考え方が発表された後,発表者の確認と学級全体へのプレゼンテーションのために,線分図のシミュレーションを提示する。

★解決方法について自分なりの考えがもてたか。

4.学習のまとめをする。 ★かけ算の意味を「1あたりの大きさ×数量=全体の大きさ」と拡張することができたか。

6.授業を終えて

発表に合わせてシミュレーションを提示することによって,発表者にとっては自分の考えの確認として,他の児童にとっては有効なプレゼンテーションとして活用できた。その結果,多種多様な考え方が出され,それぞれについて「簡単で分かりやい」方法はどれかなどの集団で討議することができた。