1日遅かったらヒースロー空港でたいへんなことになっていましたねぇ。まだ、つきがあるようです。
しかし、和歌山は暑い!
やはり、しばらくリハビリです。
すごい荷物になってしまったが、なんとか詰め込んだ。本とか資料とかでスーツケースが重いこと、重いこと。途中で壊れたらどうしよう?
たぶん、このホテルで約120回、朝食をとった。最後の朝食をとり、レストラン担当のマネージャと握手して別れてきた。
今回、アブリルさんをはじめ、ブライトン大学のキース、ジェラミー、ピッパには本当にお世話になった。また、学校訪問のアレンジでは、ジョンに感謝しなければならない。学校訪問を受け入れてくれた多くの校長先生や担当の先生方、授業を見せてくれた実習生も、みんな快く対応してくれてありがたかった。特にBrixhamの校長先生とカレンが中心となって、学校全体で私を迎えてくれたことには、本当に感動した。
IFIPやITTEの学会で出会った人たちも、みんな良い人たちばかりだった。ソーシャルイベントにだけ熱心な日本人と思われていなければ良いが。
阿部さんやハイディさんにも、ずいぶんお世話になってしまった。ありがとうございました。
何より、木原さんや堀田さんがblogにコメントしてくれたり、メールで情報提供してくれたりしたことが、すごく励みになった。忙しい中、わざわざブライトンに来てくれたことにも感謝。
そして、資料や本、かき氷機まで送ってくれ、いろいろなことに対応してくれた津名さん、ありがとう。
今日は、大阪と和歌山の採用試験の一次合格者の発表があったようだ。何人かの学生から合格の連絡をもらった。おめでとう。二次試験に向けて、しっかりがんばって欲しい。
こういう時には、だめだった時にきちんと報告できるかどうかが重要である。今後の自分の進路をよく考えて、新たな一歩を踏み出して欲しい。合格しても連絡してこない学生は論外!
7日の夜は、高級インディアンレストランでジェフとアブリルにごちそうしてもらう。インド料理もカレーだけでなく、なかなか奥が深い。その後、海辺を散歩する。


8日の最後の夜は、ジェフがスペシャルディナーをつくってくれた。新鮮な帆立のソテー、和牛のように柔らかいフィレステーキ、レモンジュースをかけた洋なしのデザート。そして、津名さんが送ってくれたかき氷機で、抹茶かき氷をつくる。3時間半があっという間に過ぎてしまった。






アブリルとジェフには、感謝してもしきれない。 Thank you very much. としか言えないのがもどかしいけれど、最大級に感謝している。
さて、たくさんもらってしまったお土産をどうやって持って帰るか、それが問題だ。
7日、ジェフがロンドンで演奏するというので一緒について行く。車だったので場所がよくわからなかったが、テムズ川を渡ったシティと呼ばれているビジネス街の近くにあるレストランだと思う。通りにはほとんど人がいなかった。
ジェフは、5日までの2週間、カーディフの大学でジャズのサマースクールの講師をしており、約200人の受講者を相手に指導をしてきたそうだ。今年で20年目ということなので、教え子は延べ4000人もいることになる。レストランには、たくさんの教え子と友人が集まっていた。


お腹が空いていたので(昼過ぎまで部屋でずーっと仕事をしていた)、私だけステーキを食べながら、ジェフの演奏を楽しんだ。やっぱり、他の人たちと音の質が違うような気がする。今回は、20時には演奏が終わり、2時間ほどドライブして、ブライトンに戻ってきた。
8日、安請け合いした?原稿が難航し、1日苦しむ。うーん、このホテルで寝るのもあと2晩になってしまったか・・・。
「Japan-UK Live!」のリーダーであるHeidi POTTER 氏(Executive Director - Education)が,8月下旬から9月上旬にかけて来日することになりました。日英の子どもたちの国際交流を,インターネットを通じて無理なく行う仕組み
「Japan-UK Live!」(http://www.japanuklive.org.uk/japanese.html)の紹介や、交流学習の実践事例の紹介があります。
国際交流学習に興味がある方なら参加可能です。興味のある方は、野中まで連絡ください。詳細をメールでお知らせします。
1.日時 8月26日(土)午後1時30分〜4時30分
(受付は、午後12時30分より)
2.場所 大阪市立文化交流センター(大阪市立大学梅田サテライト)
大阪市北区梅田1-2-2-600大阪駅前第2ビル6階大会議室「研修室(2) 大セミナー室」
地図 http://www.ado.osaka-cu.ac.jp/BUNKO/
(地下鉄)四つ橋線「西梅田」7A
谷 町 線「東梅田」8
御堂筋線「梅田」南
(JR)「大阪」中央口
東西線「北新地」東口
※やや分かりにくいところにあるので,時間に余裕を持ってご来場ください。
3.内容(予定)
1.JAPAN21・英国の学校について
ハイディ・ポッター(ジャパン21・エグゼキューティブディレクター)
2.グループワーク1
「交流学習について情報交換しましょう」
※これまでに交流学習の実践を行ったことのある方は交流の成果物(交換した手紙や贈り物・ウエブサイトのコピーなど)をご持参ください。交流学習の経験のない方は、どのような交流をしてみたいか、アイディアを紹介してください。
<ティータイム>
3.ミニプレゼンテーション
「日本語ですすむ日英交流」
兵庫県神崎郡市川町立甘地小学校 松本正樹
「Brixham小学校との低学年での交流」
和歌山大学教育学部附属小学校 宇田智津
「感動の交流校(Brixham小学校)訪問」
和歌山大学教育学部附属教育実践総合センター 野中陽一
4.グループワーク2
交流の問題点と解決方法について、ディスカッションしましょう。
5.交流に関する新しいアイデア・将来の計画(全体で)
交流に関する新しいアイディアを共有しましょう。
今後の交流学習に対する抱負を語り合いましょう。
6.ロンドンとテレビ会議
7.質疑応答(全体)
帰国のことを考えるようになってから、なんとなく落ち着かない。あと1週間かと思っていたら、あとホテルで4泊、機内で1泊すると日本に戻っているのか。いやいや、ここまで来ると4ヶ月はあっという間だったように思う。
ブログもついつい、さぼりがちになってきた。ここ数日のことをまとめて書いておこう。
3日は、英国で一番美しい競馬場でのレースを、丘の上でピクニックしながら眺めるという企画があったのだが、前夜に雨が降ったのと寒かったので中止。残念。
4日は、まず、ロンドンに出てハロッズでお土産の紅茶を買う。量り売りしている一番高い紅茶というのも買ってみた。あり得ないくらい高い!(10gずつ分けて配ろうか、せこい!)
その後、Japan21のハイディさんたちと待ち合わせて、UK-JAPAN YOUNG SCIENTIST WORKSHOPのプレゼンを見に連れて行ってもらう。京都のスーパサイエンススクール4校から高校生がやってきて、英国の生徒達とチームをつくり、サリー大学の教授の指導を受けながら、科学を学ぶというプロジェクトである。ナノテクノロジー、体内時計、衛星の画像処理など、5つのテーマに分かれて4日間で学んだことをチームごとにプレゼンしたのである。英語が中心だが、英国の生徒が日本語で、日本の学生が英語で交互に話すなど、チームごとに工夫があっておもしろかった。英語がとても上手な生徒もいてびっくりしたが、質疑応答になると英国の学生の堂々とした受け答えが目立ち、英語力の差だけではないような気がした。高校でも大学でも、こういう体験をすることは、大切だと思う。そうそう、グループワークをした部屋は、壁一面がホワイトボードのようになっていて、生徒達はそこにアイディアを書き込みながらディスカッションしたらしい。こういう学習環境も重要だよな。


ロンドンに戻り、なかなか一人で入れなかったインド料理レストランに連れて行ってもらい、たらふく食べる。デザートが超甘かった以外、とてもおいしかった。ビールも飲んでしまったため、帰りの電車では、意識を失っていた。ホテルに着いたら翌日だった。
5日、朝、なかなか起きられず。ブライトンでは、メインの通りを通行止めにして、大パレード(ブライトン・プライド)が行われた。私も海沿いの道で見たけど、1時間以上経っても最後尾が来ないくらい、すごい規模のパレードである。詳しいことを書くと、変なキーワードでこのページにたどり着くことになるので、写真だけアップしようかな。誰が男で、誰が女なのか、よくわからない。警察も人権団体も一緒にパレードしてるし・・・。
その後、荷物の整理を始めるが、とにかく多すぎる。だいぶ捨てて帰らないと・・・。






昨日に引き続き、アブリルさんに午後2時間ほど割いてもらって、QTSのように基準によって教職の専門性を評価し、高めていく方法と、日本のように授業研究をベースに力量形成を行っていく方法(かなり大雑把な言い方だけど)の違いについて議論した(こう書くとかっこいいなぁ。でも実際は私の英語のレベルでは限界がある)。
授業研究について、英語の論文を探していたところ、この5月にロンドン大学で発表されたものを見つけた。ふーん、森田さんはこういうこともやっているのか。
Quality Assurance of Pre-collegiate Teachers and The Role of School-based In-service Training in Japan
Hideki YONEKAWA (Osaka Kyoiku University, Japan) ,Eiji MORITA (Osaka Kyoiku University, Japan)
話をしていて、日本との違いはだいぶ見えてきたような気がするが、英国の教師教育について、まだまだ、自分の理解が充分ではないことがよくわかった。うーん、あと1年ほど英国にいないとだめかなぁ(職がなくなるな)。
夕方からは、Lewesのギターフェスティバルのコンサートに行き、ワインを飲み、食事をしながら二人でこれからの人生について語り合った(ちょっとカッコ良すぎるな)。私が、ぜひ、子どもを外国の大学に行かせたいと話したら、英国だったら私とジェフが面倒をみてあげるから、なんて言ってくれる。昨晩も、アブリルさんの友だちも一緒に最後のフィッシュ&チップスだとかいって、ワインを飲みながら話をしていた(こちらは、おもしろい話が中心)ので、連日飲み過ぎである。
忙しい中、アブリルさんが時間をとってくれたので約3時間ほど、質問とディスカッションを行う。
新しいQTSについて、私なりに分析した結果を話し、コメントをもらった。間違った捉え方はしていないようなのでちょっと安心する。ICT活用指導力に関して、上位目標が設定されていないのは、作成に関わっている人たちがよくわかっていないからだ、と相変わらす辛口だった。
次に、コンピュータリテラシー、情報リテラシー、メディアリテラシーの内容と英国のICT、英語、メディアスタディとの関連について聞いてみた。どうやら、それほど明確に分かれていないというか、相互の関係性に関しては無関心というか、そんな感じだった。
ただ、メディアリテラシーに関しては、Cultural Studyの領域でありキーステージ3,4のメディアスタディの内容だけではない、というようなコメントがあった。英語の中で扱われている情報やメディアは、確かに情報リテラシーやメディアリテラシーの基礎的な内容かもしれないが、教科ICTとの関連はそれほど意識されていないようである。
日本の情報モラルに関する内容については、キーステージ3,4のICTで扱われているが、小学校ではほとんど扱われていないというのが彼女の認識だった。これは、ちょっと意外。
学会等でデジタルリテラシーという言葉をよく聞くが、これはどういう内容なのかと聞いたら、みんな勝手に使っているから定義はないと思う、とのこと。今のところ、すべてを含む、かなり広い意味で使われているようだ。
最後に、英国で学んだことについて、good pointとbad pointに分けて英語でまとめてから帰るように言われたけど・・・、うーん、困ったな。


翌日、なかなか立派なホテルのレストランで、フルブレックファーストを食べ、だらだらと駅に向かう。きれいな街である。日曜日の朝なので、お店はまったく開いていない。駅で、『出汁』という看板の寿司を売っているコーヒーショップ?を発見。

スウィンドンの駅からバスセンターを目指す。しかし、だれも歩いていないし、店も開いていない。バスセンターにも数人しかいない。バスの時間を確認し(2時間に1本しかない)、近くにお店がないか探す。ありました、ありました。地下道の向こう側にショッピングセンターを発見。テスコでジュースとおいしくない寿司を買って、バスセンターのベンチで寂しく食べる。少し遅れてバスが到着、エヴベリーを目指す人があと二人いて、ちょっとほっとする。20分ほどで、小さな村、エヴベリーに到着。うーん、これは不思議な景色だ。欧州最大のストーンサークルということだが、航空写真の絵はがきを見て全体の構造がよくわかった(グーグルイメージで、キーワードにaveburyといれると村全体の写真が見つけられる)。羊の糞を踏みながら(踏まないで歩くのは無理!)、石を見ながら歩く。こちらも6000年前につくられたそうだが、昔の人はおもしろいこと考えるよね。一回りして、博物館やお土産屋さんも回って一服。帰りのバスも2時間に1本で、乗り遅れると大変なので、20分前からバス停で待つ。




ここで、第二の事件、発生。これまで、危険を感じたり、トラブルに巻き込まれるということがなかったのだが、今回は初めての被害。暑かったのでバス停の前で、ぼーっと立っていたら、通りがかりの車の中から水を顔から左上半身にかけられた。一瞬何が起きたか分からなかったが、目の前を通った赤い車が走り去って行ったので、そういうことだったのだろう。この車その前に、一度私の手前まで来て、後ろに下がって、女の子が降りて私の近くまで来て、車に戻ってから水をかけられたので、水をひっかけて財布でも盗るつもりだったのかもしれないが、濡れただけで他には被害がなかった。まあ、水だったから良かったけど、ビールとかだったら最悪だったよね。天気が良かったので、すぐに乾いたし。この直後にバスが来て、無事駅に戻ることができた。スウィンドンからは電車を2回乗り換えて、ブライトンに到着。かなり疲れて、そのまま爆睡。旅は疲れるわ。
でもねぇ、実際に見るっていうのはやっぱり違う。石の写真を見るのと、実際にその石のそばに立っているのでは、まったく違う。もし、歴史の学習でストーンヘンジとかストーンサークルを見に行ってから、その時代のことを調べて、「なぜ、昔の人はこういうものをつくったのか」なんていう課題だったら、いろいろ調べて、考えたかもしれないなぁ。うーん、誰もが石に興味をもつとは限らないか。私の場合、古墳とかを見てもそれほど興味はわかないのだけど、石はなんとなくおもしろいなぁ。ピラミッドもぜひ見に行きたいものだ。
学会の課題研究プロポーザルで悩み、またまた忙しいアブリルさんとのメールのやりとりで苦労し、合間を縫って?石を見るツアーに出かけ、と、帰るモードになってからのやる気のなさがあいまって、ブログ作成も間があいてしまった。
なんといっても、このところサンドウィッチとかハンバーガーとか、パン系のものは全然食べたくない。外食も限界だな。
さて、最後のツアーは、電車とバスを使って、今まで行ってみたかったけどなかなか行けなかったところをまとめて見に行くというもの。
ブライトン→ソールズベリ→ストーンヘンジ→ソールズベリ→バース泊→スウィンドン→エヴベリー→スウィンドン→ブライトン
ストーンヘンジもエブベリーも不便なところにあり、バスの便も少ないので待ち時間がどうしても長くなり、これが結構疲れた。
さて、まずはストーンヘンジ。ジャイアンツコーズウェイは6000万年前からの自然現象によるものだが、今回の石は5000年前くらいから人間が動かしてつくったという。しかし、何のためにどのようにつくったのかわからないというのだから、おもしろい。ぐるっと回りを歩きながら巨大な石を見ていると、何とも言えない不思議な気持ちになる。4トンもある石を385Km離れたところから、25トンの石も30km離れたところから、わざわざもってきて丸く並べようと思った人たちは、いったい何を考えていたのか。しかも、完成するまでに何百年もかかっているというのだから、わけわからん。それにしても、元々はきれいな円形だったのだろうけど、ずいぶんなくなってしまったようで・・・。




ソールズベリに戻って、雨がちらつく中せっかくなので大聖堂の中にも入ってみる。高さもあるし、中もひろい。ステンドグラスは、カンタベリーの方がきれいだったかな。




駅に戻って、バースに向かう。ここで、一つめの事件が。まずは、ホテルにチェックインしようと思ったら、予約していたホテルでトラブル?があったため、他のホテルに行って欲しいという。仕方がないので、どこにあるか聞くと、地図でちょっと遠い丘の上だと教えてくれる。そりゃ不便だなぁと思ったけど、タクシー代もホテルがもつというので、ごねるのも面倒だし、移動する。思ったより遠くなく、緑に囲まれた落ち着いたホテルだったので、まあ良かった。荷物を置いて、さっそくローマンバスへ。温泉好きの私としては、ぜひbathの起源と言われるこの場所に来てみたかったわけである。貸してもらった機械で、日本語ガイドを聞きながらふらふらと館内をめぐる。歴史、特に世界史はまったく勉強した覚えがないというくらい無知なので恥ずかしいが、なんでイギリスでローマンバスなのかという疑問すらもっていなかったが、そうか、ローマ帝国の時代はこんなところまで侵略していたのか。奴隷をこきつかったサウナの仕組みの話などを聞いていると、ちょっと複雑な気持ちになる。この遺跡、地下6mのところで見つかったらしいが、2000年の間に次々と建物が造られ、壊され、6mも積み上がったという話で、歴史の重み?がわかったような気がした。夜は、暇だったのでテレビで、バットマンやいくつかのドラマを見て過ごした。




アイルランド島の北の端、ジャイアンツ・コーズウェイ(巨人の敷石の道?)を見に行く現地バスツアーに参加。申し込みの手続き等、なんか怪しいツアー会社でだいじょうぶかと思っていたのだけど、大型観光バスが超満員。人気ツアーだったようで。
まずは、約20分ほど海を眺めながら歩いて、ロープの吊り橋 Carrick-a-Rede Ropebridge を渡りに行く。短い橋だが、ゆらゆら揺れてかなり怖い。
次に、ブッシュミルというところで、ランチを食べて、ジャイアンツ・コーズウェイへ。ここでも、約20分ほど歩いて六角柱の岩が敷き詰められた?場所へ。なんとも、不思議な光景。大きな積み木を並べて、積み上げたような感じ。どうやってできたのかは、解説を読んだけどよくわからない。巨人伝説もいくつかの説があるらしい。巨人のブーツという大きな岩は、確かにそう見えた。
2カ所とも登ったり降りたり、往復約1時間歩かなければならず、しかも気温がなんと30度を超えていて、かなり消耗した。帰りに海にそびえ立つ城を見て、ベルファストに戻る。ホテルの近くでヌードルバーというのを発見したので、入ってみる。麺もスープも具も選べるといので、麺はラーメン、スープは四川風、具は得意のスペシャル(全部?)にしたら、すごいのが出てきた。なんで、麺が茶色なの?まあ、具だくさんでおいしかったけど。












20日から4日間、全英オープンをちらちら見ながら、執筆活動?に取り組む。ゴルフなんてあまり見たこと無いけど、3日目以外は、ウッズの強さばかりが目についた。しかし、ずいぶん堅実なゴルフをするのね。谷原は、あまりテレビに映らなかったけど、思い切りのよりパットを打つシーンが時々流れていた。いやぁ、全然知らないけど、日本人よくがんばった。
文部科学省が三菱総合研究所に委託して行われる、教育情報共有化促進モデル事業の公募要領が届く。今年は、新たに教育委員会枠というのが設置された。「コンピュータを使って指導できる教員の割合が低い地域で重点的に普及活動を実施」ということは・・・。
21日、金曜日の夜、飽きたので散歩に出かける。学校も終わったせいか、19:00過ぎの浜辺は大賑わい。なんで、こんなに人がいるのかというくらい、人だらけ。歩いているとビールのにおいが漂うくらい、みんなビールを飲みまくっている。まあ、暑かったしね。私もビールを1杯飲んで寝る。
22日、中華のテイクアウトにカレーというのがあり、いつか食べようと思っていたのだが、今回初めて食べてみた。スペシャルカレー、4ポンド。なんと、チキンにチャーシュー?、エビにイカが入っていた。タマネギとニンジンもたっぷり。かなり辛くておいしかったけど、中国では、カレーにチャーシューを入れるのか?
23日、学研NEWの記事と日本教育工学会の発表原稿に取り組むが、どちらも難航。久しぶりにMURASAKIのショウガ焼きどんぶりを食べる。ここもテイクアウト(出前もあり)の店だけど電話がガンガン鳴っていて、注文がさばききれないほど繁盛していた。
ちなみに、今年の学会は、以下の日程で行われる。和歌山の先生方もせひ発表を!
期日:2006年11月3日(金)~5日(日)(3日間) 会場:関西大学総合情報学部(高槻キャンパス)
私は今年も課題研究を担当。
■K-7 教師教育の新展開-指導力の体系とその育成方法の再考-
コーディネータ:木原俊行(大阪市立大学),野中陽一(和歌山大学),中川一史(金沢大学)
24日、執筆活動を中断しアイルランドへ。EasyJetという安い航空会社を使い、たまったホテルのポイントを使って、ただでベルファストのホリデイインに宿泊。これが結構立派で、プールとサウナもあって快適。しかも部屋はエグゼクティブルーム。さらに、ワインにチーズまで用意されていた。一人じゃ、もったいない。
部屋からネットにつなげないので、ロビーで先ほどメールを見たら・・・。
文部科学省さんから、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」(平成18年3月末現在)の結果と、2年間かかわった「ICTを活用した授業の効果等の調査結果報告書(概要) 」が届いていた。
コンピュータを使って指導できる教員の割合( 都道府県別)のワースト5を見ると、最下位は脱出したものの、和歌山県は65.6%で、まだびりから2番目だった。
そうそう今年も、文部科学省委託調査研究「ICTを活用した指導の効果の調査」(メディア教育開発センター)が行われる。
さらに、教育工学会のプロジェクトとして行われる「学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究」(代表:永野和男先生)もスタートしている。
どちらも、和歌山の先生方に実践研究の協力をお願いしなければならない。
よろしく、おねがいします!
今日から全英オープンゴルフが始まった。なんとBBC2は、朝9時から夜8時まで完全放映である。ついつい、後半のウッズのプレーを見てしまった。
35度まで上がった気温も、今日は少し下がったようだ。しかし、良い天気が続いている。
さて、帰るまでにCreativityについて、もう少し理解しておきたいと思っているのだが、これがなかなか難しい。QCAのCreativity: find it, promote itの続きをざっと訳してみたので、のせておこう。
しかし、こういう内容について、日本の教育ではどのように扱われているのだろうか。思考法?問題解決法?小中高校の授業で取り上げられているのだろうか?
どうやって教室内でCreativityを見いだすか?
生徒が教室で思考し、creativeにふるまっているとき、以下のような行動が見られるだろう。
○ 質問し、疑問を呈する
創造的な生徒は好奇心が強く、質問し、疑問を呈することが多い。そして、必ずしもルールに従うとは限らない。
「なぜ?」、「どうして?」、「もしもそうなったら?」と質問する。
変わった質問をする。
考え、質問、課題または問題に驚くべき仕方で反応示す。
慣例や前提に疑問を呈す。
自主的に考える。
○ 関連づけ、関係を見いだす
創造的な生徒は側面から考え、通常関係がないものの間に関係を見いだす。
知識と経験の意味を認識する。
類推し、喩えてみる。
情報と経験から帰納し、傾向とパターンを見つけ出す。
新しい状況で学習を解釈し直し、適用する。
目新しいか、意外な方法で、考えを伝える。
○ 何が起きるかを想定する
創造的な生徒は、可能性について推察する。
想像し、心眼でものを見る。
可能性、問題、挑戦を視界に捉える。
『もしもそうなったら?』と尋ねる。
選択肢を思い浮かべる。
異なった観点からからものを見て、考える。
○ 探究する(他の選択肢も視野に入れながら)
創造的な生徒は、他の選択肢も視野に入れながら可能性を追究し、不確実性に対処することを学ぶ。
考え(試み)によってプレイする。
選択肢と新たなアプローチを試す。
直観的に受け止めて、直観力を信頼する。
困難を予想し、克服し、考えを成し遂げる。
creativeな結果を成し遂げるために,考えを適応させ、修正し、受け入れる。
○ 考え、行動、成果を批判的に振り返る
創造的な生徒は、実行することを批判的に評価できる。
経過を吟味する。
「妥当であるか?」、「必要なことであるか?」を問う。
フィードバックを求め、必要に応じて取り入れる。
建設的なコメント、考え、説明と方法を提案する。
独創性と価値について、客観的に観察する。
18日のロンドンは35度まで気温が上がったそうだ。昼過ぎにブライトンを出て、自然史博物館にちょっと寄ってから、ハロッズのバーゲンをのぞいて、ジャパンセンターでせんべいを買って、三越へ。
この暑さの中、なんとすき焼きを食べた。アブリルさんの教授昇任のお祝いに、ピカデリーサーカスの三越レストランでご馳走したのである。焼くのではなく、最初から割り下で煮るすき焼きだったが、スコットランド産の牛肉はおいしかった。さすがに生卵をつけるという食べ方はオプションらしく、ちょっと味は濃かったけど。コースで頼んだので、先付け、刺身に天麩羅もついていて、ボリュームがあった(もちろん値段はかなり高いけど)。デザートには、抹茶アイスクリームを追加して、お腹いっぱい。ジェフも満足してくれたようで、良かった良かった。
その後、すぐ近くのComedy Theatreでジェフの弟さん(Michael Simkins、かなり有名な人で、新聞のコラムを書いていたり、本も出版している)が出演している
Donkeys' Yearsというコメディを観た。かなりのどたばた劇で、特に後半は私でも大爆笑、めちゃくちゃおもしろかった。イギリスの人たちもこういうのを観て、爆笑するんだなぁ。
http://www.theambassadors.com/comedy/index.html
終わってからマイクの楽屋をたずね、舞台や舞台裏も見せてもらった。そして、近くのパブでビールを立ち飲みしながら歓談。演劇関係の人たちのたまり場らしく、マイクの知り合いが次々と登場。11時前まで話し続け、慌ててキャブでビクトリアへ。11時過ぎの電車に乗って、夜中過ぎにブライトンに戻った。久しぶりにネタになるイベントだった。




このところ、日本に帰ってからの仕事についての対応、今回の英国での研究成果をどうやってまとめて公表するか、売り込みも含めて検討、まとめの執筆等に取り組んでいるが、遅々として進まない。ブログにくだらないことは書けるけど、論文にならないんだよなぁ。困った、困った。
今週中になんとか目処をつけて、来週はホリデー週間。不思議な石?を見に行くツアー(この計画もたいへんだった)に行く予定。
ITTE=Association for Information Technology in Teacher Education
うまく訳せないのだが、直訳すると教師教育における情報技術学会となるだろうか。教員養成、現職教育でのICT活用と、ICT教育のための教師教育をカバーしている。学会への参加は、大学等の組織ごとの登録が基本となっており、英国内の約60組織が参加しているとのことだった。今回は、私もBrighton大学に所属していることにしてもらったので、参加費がだいぶ安くなった。
今回のテーマは、Sharing Innovation。
基調講演は3つ行われ、Sharing Innovationに関する研究者の講演、AppleのiLifeの教育分野での活用に関する講演、Specialist School の元締め?であるThe Specialist Schools and Academies Trust (http://www.specialistschools.org.uk/)による中等学校でのICT活用と学力向上に関する講演だった。
さらに、招待講演?として、教育用機器?の会社であるRM (http://www.rm.com/)のIWB教員研修パッケージに関する発表、中等学校の校舎(学校全体の学習環境)の改革を進めているPartnership for School (http://www.p4s.org.uk/)による発表、一番おもしろかったOfstedのICT教育の評価状況に関する発表もあった。
参加者は、教員養成でICTを担当している大学関係者がほとんどであったが、政府関連機関のOfstedやTDA、Becta、その他、RMやSofteaseといった企業の参加もあり、英国内のICT教育に関する情報がかなり集まっているように感じた。
通常の発表は20分発表+5分質疑で、招待講演は35分、基調講演は1時間だった。
内容は様々なだったが、全体としては、IWB(インタラクティブホワイトボード)に関する発表が多かった。これらの発表を聞くと、IWBの活用はほぼ定着しており、ある発表では、小学校でも41%の教師が1日に1回は授業で活用しているとのことだった(使ったことがない教師は1.1%)。教育実習において、IWBを活用した経験がある実習生は80%以上おり、大学でのトレーニングが追いついていない(52%の実習生が大学の講義で活用について学んでいる)という報告もあった。実習生も教師も、IWBの活用について役に立つと考えており(約95%)、使い方も簡単である(約76%)と回答している。教材は、NLSやNNS(ナショナルストラテジー)からダウンロードしているケースは30%程度と低く、SmartNoteBook(73%)やPPT(52%)を利用しているケースが多いようである。
Ofstedの報告でも、小学校での導入と活用はほぼ定着しているとのことだった。また、学習が困難な子どもたちの学力向上に寄与しているという分析もあった。ただ、いくつかの発表で指摘されていたが、Interactiveな機能を有効に活用しているかどうかについては疑問であり、単にプロジェクタの投影に使われているだけのケースもかなりあるとのことであった。また、活用はしているものの効果的な活用かどうかが充分に吟味されていないのではないかというコメントもあった。
Ofstedの報告でおもしろかったのは、教科としてのICTの実践では、QCAのスキーム・オブ・ワーク(http://www.standards.dfes.gov.uk/schemes3/)が浸透していると評価する一方、CreativeなICT活用が欠けているという指摘をしたことである。「国がスキーム・オブ・ワークのような細かい指導計画を示していることが、結果としてCreativeなICT活用を妨げているのではないか」という質問には、苦笑いするしかないようだった。また、中等学校でのICT担当者のICTスキルにかなり差があり、ICTという教科の中で、新しいテクノロジーを導入するための現職教育の難しさも指摘された。日本でも教科「情報」の担当者のスキルアップ(知識も含めて)を継続して行わなければ(設備の更新も必要だけど)、学習内容が陳腐化するのは目に見えている。
普及という点では、日本とは比較にならないくらい英国における情報環境整備は進んでいるが、実践レベルでの課題は多いようだ。日本でも教育の情報化はトップダウンで行うしかないと考えていたが、その方法については吟味が必要ですね。
学会発表を聞いていると、やはり中等学校の改革が大きな課題になっているようだ。IWBに続いては、タブレットPCの導入とワイヤレス化が流れであり、学習の一層の個別化を徹底するためにVLEの活用と合わせて行おうという方向性のようだ(今回はmoodleというのがよくでてきた、http://moodle.org/)。技術についていくのは、なかなか大変だ。
初日は18:00まで発表が続いた後、学食で夕食、その後カンタベリーの観光。厳しいガイドのおばちゃまに連れられて、町の中をふらふら。説明はさっぱりわからないけど、この人、自分がしゃべる時にみんながきちんと集まって、話を聞かないと怒るので、しょうがなくつきあう。イギリス国教会の総本山であるカンタベリー大聖堂と町をとりまく壁。なかなかおもしろい町である。




カンタベリー大聖堂では、大学の卒業式が行われていた。一人ひとり全員の名前を読み上げ証書を渡すそうで、2日がかりとのことだった。この日は、20:30頃に終了したようだ。大聖堂の中は、なんと言ってもステンドグラスが圧巻。撮影禁止の地下聖堂も驚くばかり。歴史の知識がない私でも、感覚的にすごいことがよくわかる。








2日目は、なんと大学の修道院でディナーパーティ。宿舎から徒歩2分のところに修道院やら墓地があり、その中にきれいな建物がある。まず、その庭で一杯飲みながら歓談。そして、弦楽四重奏つきのディナー。こちらの学会は、みんなこうなのだろうか。とにかく、参加費は高いけど、文句が言えないくらい内容は充実しており、食事や飲み物などに関して自腹を切る必要がまったくない。2003年の時に話を聞いたTDAのティムが偶然隣に座り、学校訪問でお世話になったウィルマ、オーストラリアから参加のアンソニー、国際交流学習を行っているミランダネットのクリスティーナなどと話をしながら(80%以上はsmaile & nodだけど)、食事を楽しんだ(ワイン飲み過ぎ)。どうもミランダネットに参加しているのは、大阪教育大の田中先生らしいのだけど、クリスティーナはヒロ、ヒロと名前を呼び、パンフレットにもHiro Tanakaと書いてあるのがおもしろかった。




カンタベリークライストチャーチ大学では、自分のコンピュータをネットワークに接続できず、用意された端末(日本語は読めるけど、英語しか入力できない)でしかアクセスできなかったため、しばらく間があいてしまった。昨日は、疲れ果てて戻ってきて、一人でビールを飲んで打ち上げして、寝てしまったし。
初めての英語での学会発表は、なんとか終わった(写真は同じ部屋でキースがプレゼンしているところ)。原稿を読みながら(読まざるを得ない)プレゼンするなんて、これまでにしたことがあっただろうか?しかも、何度もプレゼンを作り直し、何度も練習した(いつもはしていないっていうこと?)。途中、調子にのって画面を見ながら即席で説明したら、余計なことしか言わないで、必要なことが抜けてしまったので、慌てて、原稿にもどったりして。日本の教室風景を中心に、授業と教育実習の違いがわかりやすいような写真を並べて、ポイントを簡単に述べるだけのプレゼンだったが、理解はしてくれたように思う。その後はアブリルさんが会場の人たちに、Yoichiが日本に戻ってすべきことをは何か、比較を元にしてアドバイスをして欲しいと言ってくれたので、みんないろいろと言ってくれた(これを録音するのを忘れたのが痛いけど)。


英国の人が一番驚いたのは、この写真。実習生が相互に授業を参観し、授業研究を行うというもの。まとめとして、日本では、集団の中で相互に高め合うことを重視しているという話をしたら、英国でももっと取り入れるべきだという意見が多かった。特に授業研究に関しては、何人かは知っているようで、授業を全員で見なくてもビデオを活用して行うこともできるし、e-learningで、授業研究をすることも考えられるなどの意見もあった。
また、トップダウンによる情報化の普及は教師がICTを何も考えずに使うようになるため、危険だという意見もあった。ただ、教育実習が最低4週間で単位がとれるということに関しては、あまりにも少なすぎるというのが全員の一致した意見だったようだ。そりゃそうだよな。教育実習の評価はどうなっているのか、という質問もあり、講義の単位と同様に優良可不可だと答えたら、信じられないという顔をしていた。
終わってから、何人もの人に声をかけられた。なかなかおもしろかった、とか、本当に英語でのプレゼンは初めてか、よくやったといって、握手をしてくれる人もいた。みんな気をつかってくれたようだ。昨年12月にITTEの研究会に参加した時は、ただ聞いているだけだったが、今回は発表したこともあり、少しだけ仲間として見てくれたのかもしれない。約60人の参加者で、大学内に2泊するというアットホームな学会ということもあるかな。
アブリルさんからは、以下のコメントをもらった。
I thought that your session went very well and people appreciated that you were presenting in English. There were a number of aspects that surprised them, and also that they wish that we had more of in our English system. I think that the presentation was successful and thought provoking.
少なくともアブリルさんがそれほど恥ずかしい思いをしなかっただけでも良かったと言えるだろう。
カンタベリークライストチャーチ大学もなかなかきれいである。大学内の宿舎は学生寮のような感じ。学食は、ライスがあるのが嬉しい。夏休みの間は3ヶ月の語学研修コースが行われており、200人くらいの留学生がいるらしい。日本人もたくさんいて、京都教育大学の理科出身の女性と少し話をした。なんでも、ここで英語を学んだあと、ブタペストの大学で医学を学ぶそうだ。日本にも、こういう人がいるんですな。
詳細レポートは、ぼちぼち書く予定。きょうは、少し休憩。今回かなりまじめに参加していたせいか、どっと疲れがでた。




いよいよ、あと1ヶ月の滞在を残すのみとなった。時の経つのは速いものである。
今回の滞在の前半で、佐藤郁哉著「フィールドワークの技法」を読んだ。4ヶ月の滞在そのものが英国を理解するためのフィールドワークであり、大学での講義参加、学校訪問、授業参観が、英国の教育、教員養成を理解するためのフィールドワークだと考えたからである。だから、講義や授業参観については、できるだけ詳細な現場メモを残そうと努力し、フィールド日記、フィールドノーツもどきとしてblogに書くことを試みてきた。振り返ってみると、まだまだ踏み込み方が足りないようだが、今となってはもう遅い。それでも、この数ヶ月の間に、学校訪問、授業参観に加え、書籍、インターネット上の資料の収集等を行えたことは私にとって貴重な体験だった。
初期の頃は、学校訪問の度に、充実した情報環境と活用の日常化に圧倒されるばかりだったが、次第に細かいところに目が向くようになる。例えば、教室のホワイトボードをインタラクティブホワイトボードに置き換えていることである。日本でこれをやっているのは、立命館小学校ぐらいだろうか?こういうことから、日本の授業における黒板の役割について、改めて考えざるを得なくなった。日本では、情報提示、思考の支援、学習の記録、特に1時間の授業の内容を整理して振り返ることができるようにするという記録の機能が重視されているように思う。集団思考で問題解決を図っていく授業では、問題、いろいろな考え方、まとめといったプロセスを記録する黒板は欠かせない。しかも、画面の切り替えではなく、一覧できる状況で示されていることに意味がありそうだ。IWBの導入が提示機能の拡張を目的とするならば、黒板との置き換えは難しいということになる。数々の視聴覚機器が導入されたが、まともに使われたのはテレビだけ?という状況の日本では、提示機能の良さを強調しつつ、黒板との併用を実現する必要がある。仮に提示機能だけが普及し定着してしまうと、日本の特徴ある授業がますます衰退する可能性もあるだろう。まあ、それでも良いのかもしれないが・・・。
授業参観を通して気づいたのは、英国におけるナショナルストラテジーの影響である。日本では、『教科書通り』という言い方があるが、英国では、『ナショナルストラテジー通り』と言えそうな授業がある。授業後にナショナルストラテジーを調べると、そこに掲載されいる教材、ワークシート等が見つかるケースが多いのである。
日本の学習指導要領とナショナルカリキュラムの比較においては、授業時数の規定や検定教科書があることによって、日本の方がしばりが強いと指摘されることが多いが、このような授業を見ると、果たしてそうだろうか、という疑問に突き当たる。
教室内の学習環境、特に掲示物、教材の準備に関しても違いは大きい。これも実は『ナショナルストラテジー通り』の影響かもしれない。学部の講義の中でも、掲示物作成が課題となっている。また、最近では、市販の掲示用教材も多数あると聞く。2000年の時には学校を一巡しても、教室間の掲示がまったく同じということはなかたように思うが、2003年当時には、同じ学年の異なる教室には同じ掲示があることに気がついた。学年でカリキュラムが同時進行されるようになったのである。一方で、個別、グループ別に教材を準備することに関しては、徹底している。一斉指導が1時間続く授業は見たことがない。
さらに、教育実習生の授業を観察すると、『ナショナルストラテジー通り』の授業を求められ、そこには、選択とアレンジはあっても創造がないのではないか、教材と活動を組み合わせたパターン化した授業が求められているのではないか、と思うことがあった。
学部の講義では、教員養成のナショナルカリキュラムに基づき、ナショナルカリキュラム、ナショナルストラテジーの指導が徹底されている。この背景には、OFSTEDによる教員養成機関の査察があることも当然影響している。
Excellence & Enjoymentでも、授業の準備の効率化、Good Practiceの採用が求められている。これは、結果的に授業の画一化、共通化につながっているように思うが考えすぎだろうか。
英国では、学習者一人ひとりの評価に関する仕事量が圧倒的に多い。これは、教育実習においても指導計画、指導案等のファイルの他に、子どもたちの評価に関する膨大なファイルを作成しなければならないことからも明らかである。これらを元に一人ひとりに合った教材を準備することが行われている。また、仕事の大変さにより、数年で辞めていく教師が多いこと、教師のなり手がいないという社会背景もある。
これは、まったくの憶測であるが、教師の仕事を減らすためには、評価の部分では難しく、授業計画、教材提供の面で国がサポートして仕事の軽減を図っている、という見方はどうだろうか。DfESを初め、QCA等のWeb上に膨大な授業に関連するリソース(指導計画から教材まで)が用意され、集約されている。特にストラテジー関連の資料は、とてもすべてを把握できないくらい膨大である。しかも1冊の分量が半端ではない。これらは、教科書の教師用指導書の内容を上回っているように思う。情報環境の整った教室でのデジタルリソースの活用は、教材の準備を含め教師の負担の軽減に役立ち、一定のレベルの授業を保証すると考えているように思われる(この発想は日本ではあり得ない?)。
一方で、授業のマニュアル化が英国でも課題と考えられていることは、授業における、InteractivityとCreativetyの問題が、リテラシー(学力)向上の問題と併せて、常に議論されていることからもわかる。IWBの三段階や、ICT活用の形態に関する研究においても、これらは重要なキーワードであり、授業改善のカギとなっていることが推測できる。
振り返って、日本の教育はどうであろう。ICT活用に関しては、困難を乗り越えて積極的に活用している先生方の授業の質は高いだろう。しかし一方で、黒板を情報共有の道具として活用し、集団思考(練り上げ)によって、すべての子どもの学力を向上させられる教師がどのくらいいるだろうか。子ども一人ひとりの学習状況の把握と、個に応じた指導は適切に行われているだろうか。教科書の内容を説明し、教材会社の教材やテストを行うだけの授業も多いのではないだろうか。
『教科書通り』と『ナショナルストラテジー通り』の善し悪しを比較することは、不毛な考察であるとは思う。しかし、good practiceに基づき国が提示している『ナショナルストラテジー』にしたがって、豊富な教材の中かから選ぶだけで行う授業は、指導力のpoorな教師の授業レベルを一定レベルに引き上げることに寄与しているのかもしれない。
教員養成においては、ナショナルカリキュラムに基づいた教員養成カリキュラムと、圧倒的に長い教育実習期間、そして、QTSに基づいたパフォーマンス評価、というシステムをもちながら、『ナショナルストラテジー通り』の授業に終始してしまうのではもったいない。しかし、これも一部の学生の発言によれば、現場教師よりも、意欲のある教育実習生の方が、チャレンジングな授業を行うケースも多く、校長の話しでも、実習生の受け入れは学校にとって刺激になるという発言もあった。
ある意味4週間で、少なくとも教科書通り?の授業が展開できるようになる日本の学生は優秀であるとも言えるわけで、日本の教員養成システムは少し改善するだけでもかなり成果が得られるのではないかと考えている。
日本では、教育実習の段階から当たり前のように授業研究が行われている。これは教師集団の中で力量を高めていく(明確な基準はなく、集団の共通意識による暗黙の基準が評価のベースになっている?)というアプローチであり、基準をもとに他者の評価を得ながら自らの力量を高めていく英国のスタイルとはまったく異なっている。教育の場において、個人差があることをわかっていながら、個別に対応することなく、集団の中で個を高めていくという考え方は、おそらく英国では理解されないだろう。
Excellence & Enjoymentが、今後どれだけ浸透し、クロスカリキュラム、総合学習につながっていくのか。新しいQTSは教員養成へどのような影響をあたえるのか。OFSTEDの自己評価チェックシステム、7歳児のSATに教師の日常評価を加味するなどのシステムの改善、スコットランドやウェールズがイングランドの教育システムから離脱していく流れ、などが教育全体のシステムにどう影響するのか。
今後も英国の教育の動向からは目が離せない?
さてさて、明日からはカンタベリーでITTE(The Association for Information Technology in Teacher Education、http://www.itte.org.uk/)のConferenceに参加する。なんとかプレゼンは作成したが、授業の写真で日英のICT活用、教員養成の違いを理解してもらおうというアプローチ。まあ、わけのわからない英語で説明するよりもいいか。最後はAvrilさんがなんとかしてくれるだろう。
ICTは、英国ではsubject(教科)の一つである。
キーステージ1から必修科目になっており、レベル1から8までの到達目標が示されている。
キーステージ1ではレベル1-3の内容について学習し、レベル2を到達目標とする
キーステージ2ではレベル2-5の内容について学習し、レベル4を到達目標とする
キーステージ3ではレベル3-7の内容について学習し、レベル5,6を到達目標とする
ナショナルテストでは、これらの到達目標が各キーステージごとに達成されているかどうかが評価されるのである。
そして、これらの目標には、5つの側面が含まれている。
何かを見つけ出すこと
考えたことを引き起こすこと
情報交換と情報共有
向上のために振り返り、修正し、評価すること
学習の広がり
ところで、ナショナル・カリキュラムに関連する情報は、いくつかのWebで提供されている。
ナショナル・カリキュラム・オンライン http://www.nc.uk.net/
いわゆる日本の指導要領と同じで、法的に定められたものが示されている。教科、キーステージごとの目標とその達成のために必要な教師向けのリソース(教材等)を提供している。
ナショナル・カリキュラム・イン・アクション http://www.ncaction.org.uk/
到達目標を達成するために必要な学習活動と授業内容、方法に関する基準が例示されている。例えば、各教科において、ICTを活用する場面が示されている。
スキーム・オブ・ワーク http://www.standards.dfes.gov.uk/schemes3/
目標達成のために、具体的な指導計画をどのように立案するかについて示されている。
これだけ揃っていれば、指導計画の作成や教材の選択は比較的楽にできるでしょう。
英国のナショナル・カリキュラムの本文を訳すのは難しいが、作られ方がなかなかおもしろいので、少しコメントしておこう。
まず、キーステージごとの学習内容と到達目標の設定の仕方である。個人差を前提にしているので、学習内容の範囲は広く、全員が到達すべき目標を超える範囲まで学習するようになっている。また、キーステージ2,3では、本来到達していなければならないレベルの学習内容も含んで学習するようにしている。学年が進行しても、到達していない学習内容があれば、それをカバーするのが当然ということなのだろう。中央教育審議会の初等中等教育分科会でも話題になったようだけど、日本も少し「課程主義」・「修得主義」の考え方を導入した方が良さそうだ。
ICTに関しては、教科としてのICTよりも、他教科の中でのICTの位置づけがおもしろい。各教科の中で、この内容についてはICTを使うこと、ということが随所に示されているのである。それも2種類ある。一つは、ICT statutory requirements で、法的に定められたものとして、つまり各教科の指導要領の中にICT活用が埋め込まれてしまっているのである。もう一つは、ICT opportunitiesで、これは義務ではないが、例示されているものである。
教科の情報化を徹底するなら、日本の学習指導要領においても、各教科にICT statutory requirementsを埋め込むことになるでしょうか。しかし、英国は、2000年のナショナル・カリキュラム改訂に時に、既にこれらが組み込まれていたのだから、普及するのも当たり前だよなぁ。
日英比較の結果、思ったことである。
地方交付税で2150億円(2005年)のICT関連予算が積算されながら、校内LAN整備率50%?、教室に固定されたプロジェクタはなく、ノートパソコンは私物、コンテンツを探すのは面倒で、コンテンツやソフトウェアを買う予算もほとんどない。サポート体制もないに等しく、情報教育の担当になってしまうと、サーバの管理やコンピュータのメンテナンスなんて仕事もふってくる。
ICTに限らず、1クラス30人以上は当たり前、ティーチングアシスタントはいるわけもなく、給食に掃除に登下校の指導までやらなければならない。
この悪条件下で、ICTを活用してきたのだから、これは立派としかいいようがない。しかも、先進事例を開発し、その成果をまとめて研究会で発表し、研修会講師を務め、研究プロジェクトへの参加を要請される。やればやるほど、仕事が増えていく仕組みになっている。(だいたい、日本の情報教育はトップダウンではなく、ボトムアップでな進んできたんだよなぁ)
私自身、「教育の情報化の普及」などと言って取り組んできたわけだが、英国の実態を知れば知るほど、この悪条件の下でやってくださいというのが所詮、無理な話であると思うようになってきた。日本の教育情報化政策はいまのところ、失敗と言えるでしょう。
みんなが思っていることだろうけど、最低でもこうした条件が整えられなければ普及はあり得ない(IT新改革戦略に基づく「重点計画—2006」の方針も同じようだけど、遅すぎたね)。英国では、とっくに実現しているのに。
○すべての教室にネットワーク、プロジェクタ
※IWBはいらないと思う(おそらくほとんどの先生は充分に使いこなせず、無駄な投資になる。必要な人だけ自分の教室に設置すればいい)。黒板にマグネットスクリーンというのは、日本の授業文化?から生まれた素晴らしい道具だと思うけど、日本が最初かどうかは知らない。
○教師用ノートパソコン(タブレットPC?)
○教科書の内容(本当は指導要領の目標だろうけど)に即したコンテンツの提供(まあ、これはデジタル教科書でもいいかもしれない)
○技術サポート(最低でも、地域巡回サポートが必要だと思う)
これらが整うまでは、せめてICTを積極的に活用している先生たちを優遇する仕組みが欲しい。
まあ、ここまでは政策的にどうにかしてもらわないと何ともならないことだけど、問題は、その先のICT活用による授業改善の実現であろう。日英では、授業に対する考え方が異なるので比較は難しいが、私は日本の方がよく吟味されたICT活用の事例を豊富に蓄積してきたのではないかと思っている(こんなこと書くと問題かもしれないが、英国のICT活用は普及には成功しているけど、お手軽でパターン化しているように思える)。good practice の知見をうまく流通させ、良質のコンテンツと適切な活用方法をセットで普及させたいものである。
これ、日本でも有名になったのかなぁ。なかなかよくできている。
アブリルさんにもらった bushblair.mov ネット上にもあるようだ。
久しぶりにゼミの学生たちの顔を見た。もちろんテレビ会議で。みんな相変わらず元気そうで何よりだ。
今年は、三人が和歌山の採用試験に挑戦し、二人が大阪で受験する。一人は倍率が高い地元の宮崎で挑戦するとのことだ。残念ながら後の二人は一般就職を選択したようだが、まあどこに行ってもがんばって欲しい。
ブライトンは、昨日から雨が降ったりやんだり。ウィンブルドンも雨で試合が中断している。午後になって晴れ間が出てきたので、弁当屋に出かけ、シャケ弁当を買ってきた。厚揚げを追加し、玄米を選択。なかなか、おいしい弁当だった。
さてさて、午後はまじめにプレゼンを考えることにしよう。
来週は、ITTEで発表だというのに、まだまだイベントで忙しい。
キューに40分ほど並び(どこから並ぶのかがわからずだいぶ歩いた)、セキュリティチェックも通過し、チケット購入。No.13コートで、愛ちゃんを応援。いい雰囲気で展開していたが、タイブレークに持ち込まれ、最後にサーブでやられる。その後は、ずるずると。残念でした。暑くて、水、ジュース、コーヒーの飲み過ぎ。早々に退散。No.2コートを見るのにNo.3の一番後ろから反対側を見るという裏技があるとは。これを知っていたら・・・。










トロムソから飛行機を3本乗り継いで(乗り継ぎ時間が30-40分しかないのに楽勝だった)、さらにバスに2時間半以上乗って(渋滞がひどかった)ブライトンに戻ってきた。こちらもかなり暑い。
ホテルでは、同じ部屋がキープされており?、完全にマイルームとなったようだ。おっ、ベッドが新しくなっている。
とにかく、寝ることにしよう。
せっかくこの時期にノルウェーまで来たのだから、ミッドナイトサンを拝んで帰ろうと、Tromsoまでやってきた。正確には69度40分だが、まあ、なかなかこんな所まで来ないだろう。オスロから飛行機で約2時間。少し遅れて着いたら、空港バスは出た後だった?おいおい、次のバスまで2時間も待っているのは嫌なので、タクシーに乗る。約3000円で町の中心に着く。ホテルにチェックインして(いきなり部屋が小さくなった)、博物館を目指して歩き出す。ガイドブックを読み間違えていて、バスに乗らないととても行けない場所だということに途中で気がつく。しょうがないので、次に行こうと思っていたポーラリアという北極の自然を疑似体験できる施設に向かう。5面体の大画面とアザラシを見て、シロクマのいびきを聞く。途中にある教会で結婚式に遭遇。みんなドレスアップしていてかっこいい。スーパーを物色して、最北端のビール工場で作られているマックビールを買い、レストランを探す。本当に高い!しゃれたレストランは、6000円ぐらい覚悟しないと入れない。シーフードスパゲティだけで、4000円も払いたくないよなぁ。ハンバーガーセット2000円もかんべんして欲しいし。だいたい17:00過ぎると店はほとんどしまっていた。探すのが面倒になってきたので、怪しいホットドックセット1000円を食べ、ピザを買う。なぜか、ピザの店はたくさんあいている。




一度ホテルに戻り、休憩。イングランド敗退が決まってから、20:00頃に展望台を目指す。バス停がよくわからないので、長い橋(トロムソ橋)を渡って、約30分歩く。途中の教会も見たかったのに、17:00に終了していた。ガイドブックには21:00までって書いてあったのに、本当に当てにならない(しかも、入場料などもほとんどが値上がりしている)。ケーブルカーに乗って、ストールスタイネン山(421m)の頂上へ。登った直後は、かろうじて太陽が雲の中にぼんやり見えていたが、すぐに雲の中に。さすがに少し寒い。カフェオレを飲んで、子どもたちに絵はがきを書いて送る。22:00にケーブルカーで降りる(途中で止まったけど、すぐに復旧?)。バスを待っているのが面倒なので、住宅地の中をまた歩いて戻る。山を目指して歩いている人がけっこういる。ちょうど、ブラジル敗退が決まる寸前にホテルに戻り、ヘラジカの肉をさかなに(トナカイもある)マックビールで乾杯。おっと、雨が降ってきた。早く帰って正解。0:00、確かに曇っているのに外はまだ明るい。
ノルウェーの旅、終了。








最後の2枚は、ホテルの部屋から夜中と翌朝に撮った写真。
ちょっとフライングでオスロへ移動。暑い!
王宮、 オスロ大学、国立美術館、オスロ大聖堂、市庁舎、アーケシュフース城、中央駅等を一通り見学。予想よりも小さい町で、歩ける範囲(久しぶりにかなり歩いたので足が痛い)。市電が走っているものおもしろい。オーレスンでも見かけたけど、VOLVO XCのタクシーがたくさん走っているのにはびっくり。町はオープンカフェと公園以外は閑散としている。国立美術館のムンクの展示もがらがらでびっくり。今日は団体客がいなかったのかな?
学会(英語+社交)疲れのため、ホテルで一泳ぎしてサウナに入り、近くのセブンイレブンでピザ、焼きそば?とあんかけ牛野菜炒め?を買ってきて夕食。イタリアが2点目を入れたので寝ることにする。








今日も良い天気だけど、とにかく眠い。8:30のバスに乗るのに、朝食は8:10から食べ始めた。ノルウェーの朝食ブッフェは不思議なものがたくさんあるのだけど、食べる気力がない。みんなちょっと疲れ気味。大学に向かうバスも、今日はがらがら。
朝の出し物は、バイオリンの伴奏付きノルウェーのフォークソング。これ、毎日趣向を凝らすのもたいへんだ。とにかくこの学会、Social Evnetが充実している(こっちがメイン?)。
キーノートは、LOGOのアイディアを拡張した、子ども用オンラインコラボレーション環境(Colabs Project, http://matchsz.inf.elte.hu/Colabs/)について、チェコスロバキアの人の話(この人、SupreLOGO?などの開発にも関わっていたらしい)。プレゼンは、3人のコラボレーションによる実演もあっておもしろかった。大きなスクリーンに3台のコンピュータ画面を投影するっていうのもなかなか。スクイーク(http://squeakland.jp/)などもそうだけど、日本ではこういう発見型創造的環境?で子どもたちが学ぶというスタイルはなかなか広まらず、ブームで終わってしまうことが多いんだよね。学校外学習では、いろいろ行われているようだけど。
その後のセッションでは、英国のICT政策を批判的に分析したもの、PGCEコースでのE-Learning活用、子どもの側から見たICT活用の意味?といったおもしろい研究発表が行われたが、既に頭は飽和状態で、もう入りませんという感じ。
コーヒーブレークの時に、昨日船の中で話をしたノルウェーの人(名前が?)と、車について雑談をした。ノルウェーでもトヨタのカローラが一番売れているそうだ。まじめな話では、SAKAI(http://www.sakaiproject.org/)というCollaboration and Learning Environment (CLE)、CMSですかね、のことを教えてもらった。日本では、名古屋大学が参加しているようだ。SAKAIという名前だから日本のものではないのか、と言われたけど、北米を中心とする75を越える大学間連携によるCMSオープンソフトウェア開発のようだ。高等教育でのE-Learningは、避けられない流れだなぁ。さて、どうしようか。
ランチは、一人でのんびりしようと端の方に座って食べていたら、スイスの人がやってきた。私の町に日本から来たフルートの演奏家がいて、私の先生だという。ほー、そしてまたまたお互いの国の学校の様子を話す。スイスでは、現職教育は国(調べたら州のことのようだ)の機関が直轄で行っているらしく、大学の人ではないらしい(バゼルランド準州の文部省のような所)。何しろ名刺をもらっても、ドイツ語だとまったく意味不明なんだから困りますな。
いろいろな人と話をすると、けっこうみんな日本のことを知っているようだけど、断片的にしか知らないみたい。そうそう、おもしろかったのは別のノルウェーの人が、日本では折り紙という教科(subject)が行われていると聞いたことがあると言っていたこと。大学の専門科目ならあるかなぁ?
今日のイベントは、夜の水族館見学とディナー。アブリルさんが、「魚を見て、それを食べるのよ!」と笑っていた。解散は23時って聞こえたけど・・・。疲れがピークのため、昼寝してから行くことにする。バスに乗って町の中心で降り、ショッピングセンターをふらふらしてからホテルに戻ってきた。ショッピングセンターのガイドを見ても、何もわからないというのはかなり悲しい。






夜の水族館は閉館後に貸し切り状態で見学、特別に餌やりタイムもやってくれた。その後、魚に囲まれたエリアで本当に魚のディナー。さらに、ゲームタイム。紙に書かれた動物の真似をして歩き回り、仲間をたくさん見つけたグループが勝ちというもの(私はゾウ、ところがみんなでゾウだと思って集まったら半分は牛だった?)。次のゲームは、最悪。伝言ゲーム。全然聞き取れなくて、私のところで文章が1/3になってしまった。ごめんなさい!同じテーブルで、オーストラリアのバーバラさん、オランダのリエンさんといろいろな話をした。今回、ずいぶんいろいろな国の人と話ができたもんだ。
そうそう、重要なことを忘れていた。アブリルさん、教授昇任が確定したようだ。Congratulation!!!
朝のキーノートスピーチの前に、ノルウェーの風景写真のスライドショー音楽付きを見る。
今日のキーノートは、「Digital Literacyとノルウェーのカリキュラム改革」。日本の教育の情報化の流れと同じかな。Digital LiteracyとかDigital Pedagyという言葉は、いろいろな発表で使われている。こちらの人たちは、プレゼンの中でおかしなビデオクリップを見せて笑いをとるのが一般的なようで、今日のもおもしろかった。
アブリルさんのデジタルビデオの発表、ハンガリーの情報教育の現状などを聞く。ノルウェーやハンガリーの学校の情報化やカリキュラム改革、教師教育はそれほど進んでいないように聞こえる。やはり、英国がかなり先行しているということか?


午前中のワークショップはたいへんだった。ドイツの人と一緒にICT活用の効果的な事例を紹介し合い、その意義をまとめるという課題に取り組んだ。ヘンドリックさんの英語の方がレベルは相当上だが、お互いにインターネット辞書と電子辞書を駆使して話し合い、ワークシートを埋めていった。どうも、ドイツ語では、意味が異なる言葉を英語にすると全部同じ単語が出てくるようで、微妙な表現が難しいようだ。私は、ITナビの映像を使って、宇田大先生の算数でのデジカメ活用の事例を紹介したら、彼は中学校の情報科?の授業でPDAを使って、日常生活で使われているICT(いろいろなところに埋め込まれているもの)を紹介しあう、という事例を紹介してくれた。どうも、ドイツのICT活用の状況は、日本とかなり似ているようだ(5年生から情報科学の授業があると言っていた)。






午後から、学会貸し切り(約100人)の新しい船でガイランゲルフィヨルドツアーへ(15:00にホテル近くの港から出発)。最高の天気で、とても気持ちがよかった。船の中で、みんながもっているデジカメ、ビデオがすべて日本製だったので、どうして情報機器はみんな日本製なのに、日本のICT教育は遅れているのだろうと言ったら、みんな笑っていた。私の観察によるとキャノンの圧勝、次はソニーかな。EOSを持っている人が5人くらいいた。豪華な部屋で(まるで披露宴のように丸テーブルが並んでいる)夕食、ワインも飲んで(毎日飲んだくれているのはなぜ?)、帰りは前半爆睡、後半はノルウェーの人と学校でのICT活用の状況について、ずーっと話をして汗かいた。ノルウェーもほとんどが一斉授業らしいけど、本当なのだろうか?何度も書くけど、日本の半分の学校は校内LANがないというと、どこの国の人からもそんなばかな?という反応が返ってくる。
23:30に夕日を見ながらホテルに帰り、25:00に寝る。明日は、起きられないかも。






今日は疲れたので、部屋に早く戻って一眠り。
夕食は、近くのORIENTというアジア料理レストランに一人で出かける。
うーん、英国よりネタの種類は多いけど、ごはんが今ひとつ。型にご飯を詰めているだけで、人が握っていないし。にぎり10ヶとビール(330ml)でなんと、4000円。さすがに1000円のみそ汁は頼まなかった。レシートをよーく見ると、消費税(付加価値税)が25%なのね。これはすごい!!!やっぱり、すしはカナダが一番ですな。


今回参加しているのは、情報処理学会系のIFIP=International Federation for Information Processing(http://www.ifip.or.at/)の教育部門(TC3)の中にある3つのワーキンググループによるジョイントCONFERENCEである(http://ifip35.inf.elte.hu/alesund/)。
WG.3.1 Informatics and ICT in Secondary Education
WG3.3 Research on Education Application of Information Technologies
WG3.5 Informatics in Elementary Education
今日も朝8:30にホテルを出発。
9:00からWG3.1の歴代チェアによるパネルディスカッション。
テーマは、ICT in Education, past and future。
未来についてのコメントがおもしろかった。
「ICTの活用は、もはやチャレンジではない(当たり前だっていうこと)」
「生涯学習におけるICT活用がさらに重要になる」
「ネットワークは、学校という組織や、教師と学習者の関係を変える(新しい関係をつくる)」
「ICTの活用を前提とした時の教師の(専門職としての)価値、役割を問い直す必要がある」
「知識社会における知識格差(knowledge devide)が課題(デジタルディバイドは、技術的な問題で、今後はアクセスできるかどうかではなく、理解できるかどうかが課題)」
「中等学校でICTを活用することによって、学校改革、改善につなげることが重要(中等教育が難しくなっていることへの対応)」
タブレットPCの活用に関する発表
英国で行われたタブレットPCの活用に関する国家プロジェクトの報告。デザートが大好きなOpen Universityのトワイニングさんがチーフである。発表は別の人。
BectaのタブレットPCに関する報告書のページはここにある。
http://partners.becta.org.uk/index.php?section=rh&catcode=_re_rp_ap_03&rid=11279
このセッションはみんな興味があるらしく、ほとんど全員が参加していた。
12の小中学校(なんと、4,5才の子どもを対象にしたものも含まれている)にタブレットPCが大量に導入され、事例研究の成果が発表された。事例の一つは、ハイディさんがアレンジしてくれたNew Line LearningのThe Cornwallis Schoolのものだった。
基本的な活用パターンは、
数学、理科などの図や絵が必要な教科で
ノートをとる
(教師の?)プレゼンを修正、加筆
教師がワークシート等をデータで配布して、書き込む
その結果、
教師も子どももすぐに馴染む
ただし、導入時には技術サポートが必要
タブレットPCは、子どもたちに活用の自由を与える
learning spaceを拡大する
個人もちのタブレットPCは、授業時間以外にも多く活用される
また、
コンピュータスイートが不要になり、各教室がその代わりになる。
教室の明るさが問題になる
子どもたちの画面を投影する場合、大きなスクリーンが必要になる(字や絵が小さいから?)
IWBの効果に関する研究
最も強調されていたのが、enliven and enrich didactic pedagogy
つまり、IWBを活用することで、講義形式の授業において生徒の注意を引きつけることができるようになる、ということ?
どうも、英国では、特に中等学校では一斉授業は成り立たない、という前提があるようだなぁ。だから、日本の授業のほとんどが一斉授業だというと、生徒のbehaviorの問題はないのかと言われるのだろう(でも、ドイツの人と話したら、ドイツは日本と同じような感じだと言っていたなぁ)。
英国の人たちに日本の授業について、一斉授業が中心で、個別やグループ学習はそれほど多くなく、授業がうまいかどうかも、一斉授業の部分で評価されることが多い、というような話をすると、いつも聞かれることは同じである。
それで、生徒達はきちんと授業に参加している(できている)のか?
わかっている子どもとわかっていない子がいるのに、どうして一斉授業が成り立つのか、生徒が静かに聞いているわけがない、ということらしい。これ答えようがなくて、困っているのだけどなんて答えたらよいでしょう?
英国の場合、習熟度が異なれば、それに応じて課題も指導も異なるのが当たり前。1クラス30人を4,5グループに分け、教師とアシスタント、場合によっては教育実習生が分担して下位群の子どもたちの指導を中心に行い、上位群の子どもたちは、少し難しいワークシートに自分で取り組むなんていう授業パターンが多い。条件が違うと言ってしまえばそれまでだけど、根本的な考え方が違う。
日本は、加配の先生を当てて、クラスを二つに分けるぐらいがせいぜいで、そこでも一斉授業をしていたりするわけで・・・。
IWBに関するBectaの報告書はここにある。
http://partners.becta.org.uk/index.php?section=rh&catcode=_re_rp_ap_03&rid=11275
今日のランチは、大学の近くにあるスンモーレ野外博物館(15-19世紀の古い建物やバイキングの帆船が展示してある)に歩いて移動して食べた。歩きながら、ドイツの人、ノルウェーの人と教育制度の違いについて話をし、イランから来た人と一緒に食事をした。昨日は、東京に5年住んでいたことがあるハンガリーの人と日本語で話をした。いろいろなイベントを行うことによって、知らない人同士が話をするきっかけをつくっている感じ。ガイド役のノルウェーの人は、「野中という有名な日本人を知っている」(これは野中 郁次郎のことだと思う)とか、「おもしろいジョークを教えてやろう」(これは笑えたけど、キリスト教の知識がないと本当の意味はわからない、と言っていた)とずいぶんサービスしてくれた。






余計なことばかり書きたくなるけど、しょうがない。
まず、ホテル。やっぱりちょっと違うんだよね。センスが。バスルームがおもしろい。専用のヒーターがついていて、中の温度を設定できる。シャワーは、可動式の半円形のついたて(透明)があるだけで、閉じられていない。だから、シャワーを浴びると床はびしょびしょになるが、ヒーターをつけておくとすぐに乾く。シャンプーがジャムのようでおもしろい。ベッドは、封筒になっておらず、布団方式。
街の雰囲気もなんか違うなぁ。だいたい、夜の9時過ぎに散歩していても明るいのだから調子が狂う。朝夕は、少し冷えるようだ。歩いていたら見つけました。セブンイレブン。水と変わったお菓子を買ってみた。このお菓子がまたすごかった。外側は、チョコレートにココナッツがかかっているのだが、中がなんとマシュマロ?(メレンゲかなぁ)。とにかく、甘すぎる。










相変わらず、学会発表の内容を理解するのは難しい。日本人は誰もいないかと思っていたら、慶応大学の大岩先生が参加していたので挨拶して、いろいろと教えてもらう。IFIPのワーキンググループのメンバーらしい。
基調講演は、ノルウェーの文部省の人。この8月から新しいナショナルカリキュラムになるようだ。Digital Skill、Digital Literacyを各教科に盛り込み、そのためのDigital Learning Resource(DLR)を整備するらしい。Social Technological Challengesで、いじめ問題への対応、学校と家庭の連携なども模索しているようだ。
学会参加費は、約6万円とかなり高いが、昼食、休憩時の飲み物、懇親会に、フィヨルドツアーも含まれている。オーレスン大学の北欧デザイン?のきれいな建物が会場で、ワイヤレスネットワークも開放されている。ホテルと会場が少し離れており、朝夕に専用のバスが用意されいるが、これはちょっと不便。
ランチも懇親会(なんとアルコール付き)も豪華。地元の歌手?の歌も披露された。開会の時は、子どもが歌っていたし。圧巻は、船のシミュレータ(っていうのかなぁ?)の見学。この建物ずいぶん豪華だと思ったら、企業からの寄付で、この施設を設置するために建てたものらしい。3Dの画面のもの、ゲームセンターのようなもの、180度の巨大なスクリーンの部屋、さらに小さな180度のスクリーンの部屋が二つ。天気も波の高さもどのようにでも変更可能。船もタンカーから豪華客船、漁船まで選べるようだ。スクリーンを見ていると、本当に揺れているような気分になり気持ちが悪くなった。








IFIP(http://ifip35.inf.elte.hu/alesund/)という学会に参加するために(強調)、ノルウェーのオーレスン(Alesund)にやってきた。ブライトンからバスでヒースロー(2時間)、ヒースローからオスロ(2時間)、オスロで乗り換えて、オーレスン(50分)、空港からホテルまでバスで(30分)、朝8時30分にホテルを出て、こちらのホテルに到着したのが、18:30頃。時差が1時間あるから合計9時間ぐらいかかったのかな?
まず、ヒースロー空港、日本発着のターミナル3だったので、なんか日本に帰る気持ちになってしまった。
空港内のイタリアンカフェで注文したものと違うものが出てきた。うーん、イタリア人には私の英語は通じないのか。
ユーロのT/Cを持ってきていたので、これをノルウェークローネに両替。手数料等を含めて、1クローネ=20円?
SAS(スカンジナビア航空)は、国際線でも、飲み物は有料!コーヒーが20クローネ=400円。うーん、新幹線と同じか?空港でも同じ値段だったけど、サンドウィッチ(日本のコンビニで売っているようなやつ)は、なんと50クローネ=1000円!!!英国の人たちもみんな高すぎると言っていた。ポンドでばかり考えていたので、クローネになり、ますます金銭感覚がわからなくなってきた。アバウトな換算では、1ポンド=10クローネ=200円(ポンドは、215円以上するけど)。クローネの硬貨には穴あきのものがある。めずらしい。
空港のロビーで、キースにばったり会う(アブリルは、月曜日に教授昇任のための面接があるらしく、遅れてくる)。他にも英国から参加している人たち4人と合流して移動。夕食は、オーストリアの人も混ざって13人のグループに拡大。ホテルの近くの適当な店に入ったら、メキシコ料理中心の店だった。でも、メニューはノルウェー語、写真を見て選ぶ。なんと、その隣は、日本食レストラン。どこにでもあるのね。オーストリアから来た人も、「おれは刺身が好きで、よくオーストリアの店に食べに行く」と行っていた。私も修行して、外国で日本料理レストランをしようかな。
夜、23時を過ぎても明るい。曇っているから太陽は見えないけど。
ホテルは、なかなか良いけど、シャワーしかない。無線LANは無料で英国より安定している。
im=intuitive media
直観的な(理解しやすい)メディア?
初めて聞いたのだが、Webを調べるとこういうものらしい。
Protected Online Learning Communties & Web Publishing for Children and Teachers around the world
http://www.intuitivemedia.com/
世界最大の子どもたちのネットワークコミュニティだとAvrilさんは言っていたが、登録しないと中は見れないようだ。いずれ挑戦してみることにしよう。すいぶん、いろいろなプロジェクトが動いているようだ。
このところ、週に1回Avrilさんの家を訪問し、ジェフの料理をご馳走になりながら1週間の報告と打ち合わせを行うというパターンなっている。今日は、レモンリゾットにチキンのバルサミコソース(写真撮るの忘れた)。食後は、rhubarbという食べたことのないもの。ほほー、こういうものですか。
http://www.t3.rim.or.jp/~neru/rhubarb.html
これを焼いたもの?rhubarb crumble? そうそう、これこれ。酸味があっておいしかった。
http://blogs.yahoo.co.jp/sugugumi/folder/109718.html?m=lc&p=2
Brixham小学校訪問の話をして、ここでもビデオレターを見てもらったら、Avrilさん折り紙を出してきた。
宇田さんが教えてくれた折り紙の折り方のWebページを見ながら、犬とくじらに挑戦。上手にできました。
http://www.origami-club.com/en/


さて、日曜日から1週間、ノルウェー行きだ。ホテル代節約のため、一旦ホテルをチェックアウトするので荷物の整理がたいへんだ。とりあえず、ホテルに預ける荷物を入れるために、大きめのバッグを一つ買ってきた。
ワールドカップは終わったし?、ホテルで朝からまじめに?仕事?をしようと思っていたら、いきなり部屋の鍵が取り外され、新しいもの交換する工事が始まってしまった。電動のこぎり?で、ギーギーとドアが削られ、削られた木の屑がドアの周囲に散らばっている。これでは、とても部屋の中で仕事ができないので、外に出ることにする。
インタラクティブホワイトボードのメーカー、PrometheanのActiveBoard2が新聞(TES)にのっていた。ちょっと大きい78-inch(2m?)のものが2695ポンド(54,5万円というところでしょうか)。ボードとプロジェクタ(なんとSANYO)がセットで、ボードの上端からプロジェクタを吊り下げる支柱が延びており、天釣り工事不要!うーん、英国でもIWBの大型化が進行しているのか?
IWB用のソフトウェア ACTIVprimary, ACTIVstudio(中等学校向け) の他に、ACTIVote(レスポンスアナライザ?)、教材作成用タブレット、ACTIVslate(ワイヤレスタブレット?)などの品揃えがある。
http://www.prometheanworld.com/uk/index.shtml
学校訪問に行くとよく聞くEspresso。デジタルコンテンツパッケージですね。ビデオクリップ、写真、ソフトウェア(multimedia activities)、ワークシート、リンク等々満載で、週ごとにコンテンツの更新あり、教育委員会単位での購入も学校単位の購入も可。校内サーバにインストール可能。生徒一人年間6ポンドというのが基本的な価格らしい。なかなかうまい価格設定だと思う。国から学校に支給されるE-Learning Creditsで購入可能と書いてある。
Brixham小学校でも、校長先生が見せてくれた。キーワードにJapanと入れると、30件ぐらいのコンテンツが出てきた。中には、歌舞伎の映像もあった。
http://www.espresso.co.uk/services/primary/index.html
コンテンツの充実と同時に、それを教科やカリキュラムと関連させて使いやすくパッケージ化しているのがミソでしょう。日本だと、教科書会社のコンテンツがこれに近いのかな。






小学校に隣接している中等学校。シックスフォームはないがcollegeという名前がついている。スポーツ施設等は地域コミュニティに開放されており、地域のcollegeという意味があるのだろう。図書館、ホール、体育館、スタジオ、調理室など施設は整っている。中でも、新しくできたVisual Arts Centreは、小さな美術館といった趣で学校の中にこういうスペースを作るという発想がすごいと思う。さらに、地域(Torbay)のArt Magazineをひっくり返すとこのArt CentreのLighthouse Magazineになっており、二つの雑誌が一緒になって地域向けに配布されているようだ。地域との連携や学校外の人材の活用も、日常的に行われているようで、小学校ではダンスの先生が来ていたし、ゴルフのインストラクターも子どもたちにゴルフ?を教えていた。こうしたゲストティーチャーは、ボランティアの場合もあるし、学校が謝金を支払うケースもあるようだ。
校内を歩いていると、ところどころに電光掲示板が設置され、情報伝達に使われている。壁面の液晶ディスプレイは、デジタルアートや作品の写真等が提示されるとのことだった。
この学校にも、いくつかのコンピュータスイートがあり、5−10台が教室に並べてある部屋もある。ICTの授業では、約30人の子どもたちが、3DのCG作成に取り組んでいた(GCSEの課題だと言っていた)。ほぼどの部屋にも数台のコンピュータが置かれ、IWBも数える気にならないほど、設置されている。
この学校のテレビ会議システムの使い方はおもしろい。特別支援(learning support)の教室にシステムが置かれ、校内のいくつかの部屋にリモートコントロール可能なテレビカメラが設置されている。自閉症や対人恐怖症?の子どもたちが教室に行かなくても授業を受けられるようにするために使われているのである。サポートスタッフの話では、それほど頻繁に使うわけではないが、教師はマイクをオンにするだけで負担なく使えるので便利だということだ。子どもの状況に応じて、特別支援のスタッフが遠隔操作して授業を一緒に見る、ということが行われているわけである。
校内の掲示は、生徒の作品が多かったが、教室内にはキーワードや目標、マインドマッピングのモデル図などが多数掲示されていた。こういうのをeye candyというのですよね、と聞いたら、その言葉はあまり使わないというような感じだった。Tonbridgeの学校特有の言い方だったのだろうか?








学校訪問の前日、まず、ビクトリアのJapan21のオフィスに寄って、ハイディさんと会う。交流のことだけでなく、英国の授業や試験のことなどについて教えてもらう。パディントン駅へ向かい、Newton Abbotまで指定席で向かう。到着間近になって、海が見え始めた。駅までカレン先生が迎えに来てくれることになっていたのだが、それらしき人がいない。電話するしかないかと思っていると、小走りに近寄って来る人がいた。あー、良かった。挨拶を済ませ、車にのって、Totnesへ。ここで、びっくり、宇田さんと同じ車に乗っているじゃない!いきなりスーパーの駐車場に車を停めて、店が立ち並んでいる坂道を登る。城跡、教会を見て、ティーショップで一服。いろいろな店があって、なかなかおもしろい通りだった。
車に戻って、Dartington Hallへ。ここは、Private Gardenらしいが一般に公開されており、かなり広い敷地の中に遊歩道が作られている。パブ、レストラン、ホールもある。この一角に仮設ステージが作られている。少し散歩した後、パブで校長先生とカレンさんのご主人らしき人に会い、外で一杯。レストランで、豆腐ケバブにラム肉の煮込みを食べる。デザートは、休憩の時にしよう、というのでまだ食べるのかと思いながら会場へ。席は自由席、たぶん全部で300席ぐらいありそうなのにほぼ満席。19:45に劇が始まった。「A Midsummer Night's Dream」、二度目のシェークスピアである。一応、インターネットで日本語訳をみつけたので読んでおいたのだが、これは見ていればなんとなくわかるし、演技だけでも笑えるところがかなりある。もともとコメディらしいが、原作に書き加えられたギャグ部分がかなりあるようで、この部分はイメージ的にはドリフターズを見ているような感じ。
21:00頃に休憩になって驚いた。校長先生が、芝生に敷物を敷き始め、バッグからシャンパンにいちご、くだものいろいろ、クッキーにコーヒー、グラスにカップまで並べてくれた。回りを見ると、みんな同じような感じ(でも、我々が一番豪華!だったと思う)。既にビールも飲んでしまったのに、さらにシャンパン、クッキーもすすめられ、最後にコーヒー。もうお腹ぱんぱん。不思議なのは写真で見てわかるように、9時だというのにこの明るさ。夜のピクニックは初体験だなぁ(夜桜の花見はあるか)。あとでチラシをみると、6時以降ピクニック許可と書いてある。20-30分ほどして、後半が始まる。徐々に暗く、寒くなる。みんな毛布に厚手の洋服も用意済み。エンディングの時には真っ暗。途中から照明をうまく使い、幻想的な雰囲気に。22:40頃だったかなぁ、終了。いやいや、みなさん夜遅くまで楽しむこと。中学生くらいの子どももかなりいたような気がするけど。さっきまでみんな飲んでいたはずなのに、帰りはみなさん車。23:00過ぎには、海の近くのB&Bまで送ってくれた。夜の海もなかなかの雰囲気。
翌朝、雲はあるものの良い天気。少し、周囲を散歩する。とても、気持ちがいい。フルブレックファーストの朝食?をとって待っていると、カレン先生が迎えに来てくれた。学校に行く前に、Brixhamの町を案内してくれる。彼女は毎朝6:30頃、海の見える高台に、犬の散歩に出かけるそうだ。マリーナや漁港を回って学校へ。そういえば昨晩、ワインを飲みながら校長先生が言っていた。
「たった24時間しかここにいないのだから、いろいろ楽しんでもらわなきゃ!」
ありがとうございました。本当に堪能しました。










19日から1泊2日で南西の方にあるDevon地方のBrixhamに行ってきた。ブライトンからロンドンに出て、パディントンから約3時間の電車の旅だった。
訪問したのは、Brixham C of E Primary School。
http://www.brixhamcofeprimary.torbay.sch.uk/
附属小学校の宇田先生が、日英交流の財団Japan21が行っているJapan-UK Live! に参加して、交流を始めた学校である。宇田さんは、堀田先生のブログの情報でJapan-UK Live!のことを知り、私の知らないうちに応募していたのだ(さすがだ!)。で、既にこのブログにも登場しているJapan21のハイディさんとも連絡をとり、勝手に附属小学校の使者として学校を訪問したわけである(本当は、松浦校長と一緒に訪問する予定だったのだが・・・)。
とにかく、学校をあげて大歓迎してくれた。宇田さんには申し訳ないぐらい。
子どもたち全員(約100名、レセプションから3年生まで4クラス)がMr.Nonaka(発音は、NANAKOに聞こえる)が来ることをinputされており、玄関には「歓迎」の張り紙、校内には日本の国旗があちこちに貼られ、日本コーナーの展示が、ホールの真ん中に作られていた。Head Teacher、カレン先生(Year2担任で交流学習の担当、しかも教頭を兼ねている)を始め、先生全員が温かく迎えてくれた。
アッセンブリ(集会)では、子どもたち全員が練習を繰り返してきた「ほっ、ほっ、ほーたる来い」をもちろん日本語で、輪唱までしてくれて聞かせてくれた。びっくり!、その後、全員の前でスピーチをさせられ(何言ったか覚えていないくらい緊張した)、プレゼントまでもらってしまった。
まず、子どもたちが校内を案内してくれた。各教室をめぐり、Japanese Garden?やとんぼ池などを教えてくれた。
一回りした後、カレン先生のクラスを訪問。宇田さんが、おもちゃやお菓子などを詰め合わせて送ってくれた荷物の中身を紹介した。折り紙や剣玉、こまなど、怪しい?説明と実演に、子どもたちはすごく興味をもってくれた。その後、宇田、津守コンビが製作した附属小学校の様子とおもちゃの遊び方を紹介したビデオレターを見せると、これまたすごい盛り上がり。子どもたちも先生たちも興味津々、食い入るように見ていた。子どもたちには何と言っても、プレイランドの映像が衝撃的だったらしく、声をあげてうらやましがっていた。日本のおもちゃでは、こまが人気。この後、何度も回せと言われて、たいへんだった。そして、子どもたちの質問タイム。子どもたちは、私への質問を考えていたようで、これに答えるのがまた超たいへん。だいたい、子どもたちの英語の質問が全然聞き取れない。それでも、なんとか大汗をかきながら50以上の質問に答えた。いったん、スタッフルームで一服し、次はYear1のクラスへ。ここでも、ビデオレターを見せ、質問タイム。さらにYear3のクラスへ。こちらのYear3が日本の2年生と同じ年齢だけど、ずいぶんしかっりしていた。今のところ、最上級生だということもあるのだろうが(この学校、もともとは、NurseryからYear2までしかなかったのだが、現在Year5まで拡大中)。
体育でゴルフをやっているところを少し見てから、給食も子どもたちと一緒にランチルーム(アッセンブリを行った小さなホール)で食べる。私がどこに座るかで子どもたちは大もめ、校長先生の指導でなんとか落ち着く。子どもたちと会話をしながら、楽しくランチ。何人もの子どもたちがやってきて、いろいろ話をする。何人かの女の子に、結婚しているのか、と聞かれ、そのネクタイが格好いいなどと言われる。プレゼントを持ってきてくれる子供もいた。いやいや、こんなにもてたのは初めてだ。通じているのかいないのか、よくわからないけど、とにかく子どもたちとペットのこと、食事のこと、遊びのことなど、いろいろと話をした。
そうそう、リコーダークラブ?の子どもたちが演奏を聞かせてくれた。そして、ホタルの歌の歌詞をひらがなで書いて欲しいと言わわれたので、下手な字で書いた。
ランチの後の休憩時間には、スタッフルームで、中川さん達がもってきたくれた羊羹をお土産にして、日本茶を入れ、先生達にも楽しんでもらった。みんな、羊羹をおそるおそる?少しだけ食べていた。
最後にレセプションクラス(4,5才)を訪問し、難しいかなぁと思ったけど、ビデオレターを見せる。この年齢の子どもたちも、ずいぶん集中して見ていた。いやぁ、ビデオレターがなかったらたいへんだった!またまた、質問の集中砲火をあびる。
少し、校長先生と話をして、日本茶を入れ、カレンさんのクラスで折り紙を折っているというので、のぞきに行く。みんなで犬の顔を作ってた。自慢げに作品を見せてくれる子どもたちの写真をとり、小学校での予定は終了。
となりにあるBrixham Community college(中等学校)をカレンさんのご主人だと思われる人(わからないのが情けないのだけど確認できなかった)が案内してくれる。この方、特別支援の担当で、サポートスタッフのようである。校長室に行くと、なんと入り口に日本語で校長室と書いてある。挨拶をして校内を案内してもらう。ここもなかなかおもしろかったが、その紹介は、別にすることにしよう。
15:30に小学校の校長先生がカレン先生と一緒に、学校に迎えにきてくれた。少し遠くの駅まで送ってくれるという。この校長さんは、この学校で10年目、かなりの凄腕のようである。古いスズキのエスクード?に乗っている(車両感覚抜群、ちなみにカレンさんは、トヨタのRav4に乗っている)。小さい学校だから校長の給料も安いし、学校の予算も少ないけど、それをcreativeにやりくりするのが腕の見せどころ、といったような話を聞かせてくれた。
駅に向かっていたら、途中でカレンが携帯に電話をくれた。なんと、ノートパソコンを小学校の教室に忘れたことが判明。DVDが読めなかったクラスで、私のパソコンをプロジェクタにつないでビデオレターを見せたまま、忘れてきたらしい。何しろ、慌ただしく、子どもたちとのやりとりに忙しかったので、すっかり忘れていた。とんだ大失態だったが、時間に余裕があったので、駅を変更して学校の近くまで戻り、そこにカレンさんがパソコンを持ってきてくれて、無事に予定ので電車に乗ることができた。カレンさんが、翌日の遠足に行く準備をしていたのに、申し訳なかった。
とにかく、宇田さんが交流を始めてくれたおかげで、なかなかできない貴重な体験をさせてもらうことができた。英国のリビエラと言われている?Brixhamの町はきれいで、朝の海は最高だった。
校長と教頭の女性二人のパワーでこの小さな学校は、活気に溢れていた。学校に権限をもたせるという英国のやり方が成功するかどうかは、Head Teacherの力量によるところが大きい。日本でもやり手の女性校長を育てないと、特に小学校の改革は進まないように思うがどうだろう。もちろん、コミュニティスクールのような中途半端なやり方ではなく、もっと学校に権限と責任をもたせないと校長の手腕は発揮できないだろうけど。
校長先生とカレン先生は、前日も私のために夜遅くまで時間を割いてくれた。野外でのシェークスピア観劇に誘ってくれたのである。これがまたすごかったのだが、こちらも別途書くことにしよう。




Tonbridgeの学校を訪問した時に初めて聞いた言葉である。電子辞書にはないけど、Wikipediaにはのっている。
その単元で学ぶ重要なキーワードなどが、生徒の目に触れやすい壁面や黒板の周囲などに掲示されている。ボーっとしているときにも自然に彼らの目に入るようにしているのだという。
Eye Candyとは、言い得て妙だ。
ある理科室では、小さなホワイトボートが黒板の上にあり、
Word of the Day : Action Potential
Website of the Week : http://faculty.nl.edu/jste
なんて書いてある。写真が小さくてわかりずらいだろうが、中等学校の理科室の学習環境の作り方も日本とずいぶん異なるのではないだろうか。
このような学習環境(Physical Environment)について、以下の資料では
Excellence and Enjoyment:
learning and teaching in the primary years
Creating a learning culture
Conditions for learning
Professional development materials
※Excellence and Enjoymentの教員研修用資料は、いろいろな分野ごとに用意されている、例えば、Designing opportunities for learning, Assessment for learning, Learning to learn: key aspects of learning across the primary curriculumなどがある。これまたびっくり!)
次のような掲示や教材教具が教室内に整備されているかをチェックするように促している。
Sharing objectives and reviewing learning(学習目標、学習を振り返るための情報)
Learning process(学習過程に関するもの)
Positive affirmations(良い学習態度などの行動目標の類だと思う)
Tools and resources(教具や教材)






http://www.saintmarys-school.org.uk/
Bectaは、8領域において基準を満たした優れたICT活用を行っている学校に国家ICTマーク(ICT Mark)を与えている。Brighton & Hoveの小学校では、この学校ともう1校あるようだ。West Hove Infant School。
8つの領域は、以下の通りである。
Leadership and Management
Curriculum
Learning & Teaching
Assessment
Professional Development
Extending Opportunities for Learning
Resources
Impact on Pupil Outcomes
まず、ICTコーディネータ(学級担任との兼務)の女性教諭が、ICT活用の状況について説明してくれた。Head TeacherがICT活用に力を入れているので、やりやすいという話をしていた。彼女は、校内のみならず、地域全体のICTコーディネータとしても活躍しているようだ。主な役割は環境整備、研修(機器やコンテンツ等の紹介)等で、カリキュラムや授業への関わりは少ないようである。
単学級の小さな学校だが、2003年にはすべての教室にIWBとコンピュータ2台を設置(導入の順序が他の学校と異なることを強調していた)、その後コンピュータスイート(16台)を整備、さらにラップトップ(5台)、テレビ会議システムを導入し、PDAについても検討しているという。
ICT活用のメリットについては、授業の準備の効率化と優れたコンテンツの活用によって、子どもたちの興味関心を高めることをあげていた。
10:00からお昼まで、各学年、教科においてICTを活用した実践を(たぶん)8つ見せてくれた。その多くは、クロスカリキュラムの要素を含んだもので、様々なコンテンツを日常的に活用していることがよくわかった。また、ナショナルカリキュラムに関連づけられた豊富なコンテンツが簡単に見つけられるようになっており、コンテンツの購入予算が確保されていることが、充分に活かされている事例なのだろう。
掲示物による、Year2のナショナルギャラリーTake One Picture projectの紹介。
http://www.takeonepicture.org/
Year1のFrench week(トピック?)の学習で、ライブカメラのページの活用、子どもたちのマインドマップの作成(Smart Notebook)、2 create(子ども用プレゼン作成ソフト)の活用(地理、ICT、フランス語、英語のクロスカリキュラム)。
学校のWebページも通常のものの他に、Weblogを活用したページ(http://www.stmarysweblogs.org/)があり、子どもたちが学校の様子を書き込んでいる。さらにPEBBLES(Providing Education By Bringing Learning Environments to Studentsだと思われるが?)によるhome school linkについても開発中だそうだ。
Year5では、かけ算のドリルを一斉授業で活用し、何人かの子どもがスマートボード上でドリルを行うのを見ながら、全員で学習を進めるという授業。
Year3のKar2oucheという演劇作成ソフトを活用した、歴史、英語、ICTのクラスカリキュラムの授業。作文支援が主だということであったが、ドラマも意識している。
Year6では、フランス語の授業で、フランス語で国名が読み上げられ、ヨーロッパの地図上のどこかを当てるという授業(地理とのクロスカリキュラム)。
Year4の子どもたちがデジタルカメラとMovie Makerで作成した、歴史のビデオの紹介。
Year3は、さらに音楽の授業でオーケストラの楽器と配置について学ぶ授業も見せてくれた。(The Orchestra)
教室にはホワイトボードはなく、すべてIWBに置き換えられていた。停電の時には、かなり困ったという話も聞いた。Head Teacherは、マルチメディアの効果によって、子どもたちの興味関心を高め、interactiveな授業が展開できることがメリットだと言っていた。クロスカリキュラアプローチについて、Excellence & Enjoymentを意識しているのかと質問したら、「その通り」とのことだった。1997,8年のNationl Strategy通りではなく、ICTを核にした独自の学校カリキュラムが計画、実施されているわけである。小さい学校だからやりやすかったのかもしれないが、話を聞き、授業を参観した感じでは、ICTコーディネータの力が大きかったように思われる。なお、彼女は若く見えるが、9月から他の学校のDeputy Headになるとのことだった。
教室の掲示にも力が入っており、どの教室に行っても様々な学習に関する色とりどりの掲示物がふんだんにあった。落ち着いた授業の雰囲気、子どもたちの授業への参加態度など、学校全体に良い印象をもつことができた。
参観に合わせていろいろな授業を見せてくれたようで、子どもたちにはちょっと申し訳なかったが、学校をあげて参観に対応してくれたことに感謝したい。
昨晩、金沢から7人の侍が到着した。
新聞、雑誌、文庫本、せんべい、カレー、ポン酢、みそ汁、のり、魚のひもの、温泉の素、和菓子等々、たくさんのお土産をいただいた。これだけあれば、ブライトンでお店が開けます。ありがとうございました。
寝る前についつい日本の新聞と「おいしんぼ95巻」を読んでしたまったため、眠い。
急に気温が下がり、今日は曇り。どうやら日本から人が来るとブライトンの天気は悪くなるらしい。


午前中、近くのFairlight Primary Schoolを参観した。キースがアレンジしてくれ、質問にも答えてくれた。奥さんがこの学校の音楽の先生らしい。
Depty HeadのブライアンがICTスイートでこの学校の設備やICT活用について話をしてくれた。彼がICTコーディネータの役割を担い、テクニシャンが雇えないので修理も自分ですると言っていた。部屋の改修は、用務員さんがしたそうである。この辺りは、学校による差が大きいようである。年間のソフトウェア購入予算は4000ポンド。昨年9000ポンドの設備費が支給され、教室用のパソコンや無線LANの購入に充てたそうだ。各教科用のソフトウェアやIWB用のソフトウェア(SMART NOTEBOOK)の紹介、教材用のWebページをキャッシュしていることなどを話してくれた。教師用のノートパソコンは支給されているが、学校外への持ち出しは禁止とのことだった。
2人ずつに分かれて、授業を30分ほど参観させてもらった。子どもたちは17人、4つのグループに分かれて座っていた。3,4年生(ここも複式である)のNumeracyでなんと、SUDOKUの問題を取り上げていた(その前に、IWBには図形が提示されていたので、別の問題を例に話をしていた可能性はある)。IWBとWBを横に並べてある教室で(めずらしく四角い教室でかなり広い)、WBの方に教師が用意した色画用紙に書かれた手順を貼っていきながら、問題解決のStrategyについて説明した。
What do I know already.
Draw pictures.
Discuss the problem.
Write lists.
Be systematic.
Get stuck in.
一つ一つについて、教師が説明したり確認したりしながら、黒板に貼っていった。子どもたちは、Systematicってどういうことかを聞かれたが、うまく答えられなかったようだ。説明が終わって、SUDOKUの問題画面を提示し、解き方について教師が子どもたちに発問しながら解説した。途中、隣の子どもと相談する場面もあった。説明の後、問題用紙が配られ、グループごとにSUDOKUの問題に取り組んだ。前の二つのグループはやさしい6つ枠の問題で、右側が教師が提示したものと同じで担任教師が指導、左側は異なる問題でおそらくTA(SENの可能性もある)が指導していた。うしろの二つのグループは9つの枠の問題で、子どもたちだけで解き始めた。
3,4年のクラスが3クラスで、1クラスが17,8人だと考えると、全部で54人ぐらい。3年生と4年生に分ければ27人ずつになるから学年別の学級編成は可能なはずである。ところが、複式にして、3クラスにするということは、1クラスの人数を減らしたいが、各学年2クラスでは、人件費が足りないので、複式にしてでも人数を減らすことを優先して、3クラス編成にしたのだろうか。キースにも、複式にする方が習熟度に応じるのはむずかしくなるのではないか、と尋ねたら、それについては否定しなかったが、教師の人数の問題と下の子どもが上の子どもと一緒に学ぶことで、下の子が伸びる可能性を指摘した。どうも、複式の学級編成と習熟度別グループ指導との兼ね合いが納得できない。
学校訪問は、2時間程度で終了し、大学内を見学後、学食でランチを食べてホテルに戻った。今、スペインが3-0でリードしている。


ブライトン浜辺スタジアムでは、ブライトン&ホーブの小学校10校によるワールドカップが行われている。たまたま、通りかかった時、日本対アンゴラ(各学校が10ヶ国の代表になって戦っているようだ)の試合をやっていたので、つい応援してしまった。見事3対2で勝ち。おめでとう!私の聞き間違いでなければ、明日訪問予定の学校が日本代表になっていたような気がするのだが・・・。
またまた、疲れがたまって?、今日も暑かったので、すっきりするために床屋にいった。「同じスタイルで、短くしてくれ」と言ったら、電動バリカンでカットし始めたので、ちょっとびっくりしたけど、最終的にはまあ、普通に短くなった。何も言わないと洗髪も髭剃りもなし、30分くらいで8.5ポンド。これは安いかもしれない。
どうも、出かけると疲れるということもあるが、わからないことが多くなり過ぎて、飽和状態になるとどっと疲れが出るようだ。








Tonbridge Grammar School http://www.tgs.kent.sch.uk/
全英トップ10だか、20だかにに入るらしい、名門女子校のICTの授業を見学させてもらった。Grammar Schoolというのは、簡単に言うと公立の伝統的な進学校で、私立学校ではない。現在、中等学校はほとんどがコンプリヘンシブスクールであるが、生徒を選抜できる公立学校(無償)という意味でGrammar Schoolは特別である。ただ、Special Schoolの指定によって、コンプリヘンシブスクールでも選抜が一部可能になっている。この学校は、ICTのSpecial Schoolにも指定されており(多額の予算がつく)、中等学校の分類もなかなか難しいようである。ちなみに、オックスフォードやケンブリッジといった有名大学に入る生徒の約半数は、私立(高額な授業料)のパブリックスクール(この名前がややこしい)から進学しており、エリート育成は、主にこちらで行われているようである。中等学校の格差というのも英国の教育における課題の一つになっている。
対応してくれたのは、ICT担当のウィルマさん。Avrilさんの教え子で、2年前からこの学校に勤めているとのこと。どうも、大学でも教えていたり、自分でも博士論文を書いているようで、なかなか研究熱心な人のようだ。ICT担当の教員は3名、テクニシャン3名。この学校は、Year7-11に加えSixth Formもある。各学年150名で、5クラス編成。Year7だけ25人の6クラスになっている。ICTの授業は、週1時間、年間36時間で、だいたい6時間ずつ、6つのミニプロジェクトを行う計画のようである。
10:50からYera7のROBOLABを使ったプログラミングの導入の授業。最初に、これまでのプロジェクトで作成したデジタルビデオの作品を見る。「ロボット」がテーマのようで、みんなでキャーキャー言いながら見ていた。メモリーカードに録画できる小型のビデオを使って撮影し、Movie Makerで編集したそうだ。撮影が少し雑なのと、画質がそれほど良くないので見栄えはしないが、インタビューや解説を組み合わせたしっかりした内容の作品だった(たぶん?)。
ROBOLABは最後のプロジェクトで、今日は導入である。アイコンの意味をいくつか予想させた後、2秒前進するプログラムをみんなで考える。間違ったプログラムになったが、一度、プログラムを車に転送して動かしてみる(回転してしまった)。どこを直せばよいのか考え、修正する。ここで、プログラムの作成方法と試行錯誤の仕方を学ばせたわけである。最後に教師の作成した音を鳴らしながら動くサンプルプログラム(マルチタスク)を見せて、実際に動かしてみる。
説明の間に、テクニシャンともう一人の教師が、プログラムの転送のためのソフトウェアがうまく動かなかったようなので、ドライバ?のインストールをやり直していた(これがいいよねぇ)。
子どもたちは、ワークシートとガイドシートを見ながら、グループ、あるいは一人で、プログラムを作り始める。できた子どもは車(全部で5セット)にプログラムを転送して試してみる。なかなか思うように動かなかったが、授業の最後の方では、音を鳴らしながら動くプログラムを完成させたグループもあった。
教師の説明はかなり簡単で、子どもたちもとりあえずやりながら考えている様子であったが、25人に教師二人、アシスタント一人で指導しているのと子どもたちが優秀なので、概略はつかめたようだ。
コンピュータスイートは、30台の部屋が3つ、20台の部屋が1つの他に、社会科関連科目用のノートパソコン30台、MIDIキーボード20セットの部屋がある。それら以外にもあちこちに数台のコンピュータが置かれている。IWBは全校で20台ぐらいあるのではないかという話だった。数学、理科の教室にはかなり設置されていた。コンピュータスイートは、ICTの授業だけでなく、他教科でも利用するケースが多いようだ。
片付けを手伝って、学食でランチ。安くて、まあまあ。スタッフルームで一服し、ウィルマの担当するYear8のホームルームにも参加。出席をとり、20分で自宅と学校でのICT活用の違いについて、グループディスカッション。子どもたちは、よくしゃべること。その後、学校を一巡りさせてもらった。校舎内のあちこちに、生徒の作品が飾られている。ArtやDesign & Technologyの作品が多く、校舎案内版やペンダント、ウェディングドレスなんていうのもある。GCSEのコースワークによる作品は、かなりレベルが高い。理科の教室(物理、化学、生物は別々でそれぞれ2,3教室あった)とDesign & Technologyの教室(とにかく、工具、器具類が至る所においてある、ミシンが何台も並んでいる部屋もあった)がかなり充実していた。
14:40からSixth Formの授業。大学進学のためのコースで、大学入学資格であるAレベル取得が目標となる。ICTを選択しているのは20人程度。マインドマッピングのソフト(FreeMind)の活用法について、学んでいるようだ。この授業でも最初に、前の授業までに作成した、マインドマッピングをテーマにしたデジタルビデオの作品を全員でを見た。何ができるのか、どのような利点があるか、具体的な活用などについて、生徒が分担して解説しているビデオで、Year7の作品と比べると、やはり全体的に完成度が高かった。その後、Inspirationでいろいろ試してみて、これまで利用していたFreeMindと使い勝手や機能を比較し、ディスカッションを行った。
授業後に、この学校で使っている成績評価システムを見せてもらった。課題提出、自己評価、教師評価等がナショナルカリキュラムの項目にしたがってできるようになっており、ICTの授業ではペーパーレスで評価を行っているとのことであった。
Joint Assessment System http://www.jointassessment.co.uk/
今日は、日本の夏のように暑かった。また、帰りの電車の乗り継ぎが悪く、しかも遅れたため1時間半ぐらいのところが3時間もかかってしまったので、かなり疲れた。
教員養成部会 教員免許制度ワーキンググループ(第14回)議事録・配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/
chukyo3/gijiroku/021/06052903.htm
「現在既に教員免許状を保有する者について、新たに更新制を適用することには、相当の必要性と合理性が求められる。」
基本的に賛成なんだけど、「更新の要件は、大学等における講習の受講・修了とし、客観性が確保されるようにする」ですか。
免許更新講習の講習内容のイメージも示されているけど、「教員に必要な基本的知識・技能は常に変化している」のに対応する講習内容は、一律に行う必要があるのかなぁ。
こういうおもしろいデータものっている。
中央教育審議会教員養成部会
教員免許制度ワーキンググループ(第13回)議事録・配布資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/
chukyo3/gijiroku/021/06052901.htm
教員研修の実施状況等に関する調査の結果(概要)
45歳以上の教員の資質能力に対する現状認識
○教員の個人差が大きくなっている……27県市
(主な回答)
・指導の工夫・改善の取組や教職に対する意欲は、個人差が極めて大きい。特に、現状維持を是認する教員は、経験則に依存した指導となりがちで、教育改革に応じた自己意識の改革や向上心を維持する姿勢が見られない。
○教員の二極分化が進んでいる……27県市
(主な回答)
・すばらしく指導力のある教員と、時代の流れに柔軟に対応した指導ができず、経験をもとにした価値観の押し付けによる指導になりがちな教員に二極化している。
○45歳以上の教員に大きな課題は見られない……17県市
(主な回答)
・本県の場合、30歳代後半から40歳代の教員が多く、45歳代後半から50歳代の教員はそれほど多くはない。そのため、45歳以上の教員のほとんどが、主任など学校の中核として活躍しており、それに伴う研修の機会も確保されているため、指導力や教職に対する意欲等について大きな課題は見られない。
○ その他……25県市
(指摘された主な課題)
・学級経営や学習指導の改善充実に対する意欲が低い
・社会の変化や新たな教育課題に対応する力に乏しい
・大所高所からの取組ができない
・現状維持や前例踏襲を良しとする傾向がある
それから、実践的な内容を重視すべきだと思うけど。そうすると大学等でできるのかねぇ。
一番おもしろくないのは、もし、私が自分の免許を更新しようと思ったら、この講習を受けなければならないこと。
英国のシステムと対比してみると、どうしても日本のやり方は中途半端に見えるけど。
中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会(第42回)議事録・配付資料 資料3によると、
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/
chukyo3/gijiroku/002/06050907/002.htm
「教職実践演習(仮称)は、(略)、学生が身に付けた資質能力が、教員として必要な資質能力として有機的に統合され、形成されたかについて、課程認定大学が自らの養成する教員像や到達目標等に照らして最終的に確認するものであり、」とある。
必要な資質能力として、以下の4つの事項があげられ、
教員として求められる使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項
教員として求められる社会性や対人関係能力に関する事項
教員として求められる幼児児童生徒理解や学級経営等に関する事項
教員として求められる教科等の指導力に関する事項
例えば、最後の事項について、以下の到達目標が示され
○教科書の内容を理解しているなど、学習指導の基本的事項(教科等の知識や技能など)を身に付けている。
○板書、話し方、表情など授業を行う上での基本的な表現力を身に付けている。
○子どもの反応や学習の定着状況に応じて、授業計画や学習形態等を工夫することができる。
さらに、目標到達の確認指標例が示されている。
○自ら主体的に教材研究を行うとともに、それを活かした学習指導案を作成することができるか。
○教科書の内容を十分理解し、教科書を介してわかりやすく学習を組み立てるとともに、子どもからの質問に的確に応えることができるか。
○板書や発問、的確な話し方など基本的な授業技術を身に付けるとともに、子どもの反応を生かしながら、集中力を保った授業を行うことができるか。
○基礎的な知識や技能について反復して教えたり、板書や資料の提示を分かりやすくするなど、基礎学力の定着を図る指導法を工夫することができるか。
これらは、役割演技(ロールプレーイング)、事例研究、現職教員との意見交換、校外学習時の安全管理や、休み時間や放課後の補充指導、遊びなど、子どもと直接関わり合う活動の体験、学校における現地調査(フィールドワーク)、関連施設・関係機関(社会福祉施設、医療機関等)における実務実習や現地調査(フィールドワーク)、教育実習等の経験、模擬授業の実施等を授業に取り入れることによって、確認するようである。
どうやって確認するのかが問題だよね。
なになに、
指導に当たっては、基本的に教職経験者を指導教員に含め、授業計画の作成、学生に対する指導、評価等の面で、学校現場の視点が適切に反映されるようにすることが必要である。
なるほど、結局こういうことをしようと思ったら、教職経験者が必要になるわけですね。
評価については、まだ検討事項のようですね。
・単位認定については、点数やグレードを付けずに、単に「認定」として取り扱うこととしてはどうか。
・単位認定については、確認指標ごとに段階別の評価を行い、各確認指標ごとの評価を総合して認定することとしてはどうか。
もう少し踏み込まないと、形だけになりそうだけど。
教職大学院におけるカリキュラムイメージについて(第一次試案)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/
chukyo3/gijiroku/002/06050907/003/003.htm
中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会専門職大学院ワーキンググループ
というのもある。
科目の領域、内容、一般目標、到達目標、課題例、科目例(方法、内容)が示されている。
どちらも到達目標が書かれており、これまでとはちょっと違う。
でも、評価方法を変えないと、何もかわらないんじゃない・・・。
アブリルさんに言わせると、英国のassessmentは、人を信用していないやり方で、余計な時間とお金ばかりかけている(OFSTED、Externel Examinerなど)となる。そのお金を学校にまわした方が教育は良くなるのに、と性善説による意見だった。ただ、Externel Examinerに関しては、お互いにそれぞれの大学の良い点、悪い点を知ることができるというメリットがあるとも言っていた。さて、日本はどのように改革が進むだろうか(自分が当事者だっていうことを忘れている?)。
現在、アルゼンチン2点リード。ちょっと怪しい判定が多いけど・・・。
さて、教育実習生の授業参観は、中等学校を除き、すべてyear1でLiteracyかNumeracyの授業だった。したがって、学年や教科が異なると当てはまらないかもしれないが、気がついたことをまとめておこう。
○ナショナルストラテジーに基づいた授業が前提となっている。
スーによると、ナショナルストラテジーによって、それまでの授業方法を完全に変える必要があったそうである。大学では、ナショナルストラテジーについて当然扱うが、それを乗り越えるように指導している。学生にがそれをできるかどうかについては、半々ぐらい、また、学校の教師の半数は、ナショナルストラテジーがあることで授業の準備が楽になると考えているのではないか、ともコメントしていた。週間プログラムが示され、何週目の何曜日には何をどのように教えるかまで指定されているからである。ただ、ストラテジーの浸透具合は、学校によって異なるとも言っている。私が参観した限りでは、すべての授業がナショナルストラテジーをベースに計画され、実施されており、定着しているように思われる。
○ability groupに分け、異なった教材(ワークシート)を使った学習を行う。
実習生の授業設計において、グループごとに適切な教材を準備することに最も大きなウェートがあるように思われる。一斉指導の場面のほとんどが、グループで学習する内容の事前説明であり、子どもたちに発言は求めるものの一問一答形式が多く、それらを元に考えをまとめていくというような展開にはならない。教材は同じだが難易度を変えるケースや、学習目標(内容)が異なる教材を組み合わせることもある。ICTの活用が、特定のグループや個人を対象にして行われるケースもあり、何人かが教室内のコンピュータを使って学んでいる様子を見ることは多い。これは、英国におけるコンピュータ導入が、教室に数台配置することから始まっていることの影響かもしれない。TAの活用を前提とした授業設計であり、少人数指導の効果はTAの力量にも左右される可能性はあるが、適切な教材を用意することがより重要だと考えているように思われる。
○個人、グループ、学級のassessmentに実習の力点がある。
グループや個人の学習状況が把握できていなければ、適切な教材を準備することはできない。実習生が実習の記録として作成するファイルは、Planning & AssessmentとMonitoring & Recordingという名前がついているが、前者は授業設計と授業評価、後者は子どもの実態把握とその記録であり、同じようにウェートが置かれている。いずれのファイルにも当然のことながら子どもたちの評価に関する記述はあるわけで、実習生にとっては子ども一人ひとりの評価情報をどのように収集、記録、活用するかに力を入れることになる。
○IWBの活用は、当然のように行われている。
利用した経験がなくても、教室にIWBがあれば(WBと置き換えられているケースもある)これを活用し、その後も継続的に活用する傾向がある。授業内容にあったデジタルコンテンツは、Nationla Curriculum OnlineやNational Curriculum in Action等からたどっていけば容易に見つけられ、特別なスキルは必要ない。学習環境にICTが組み込まれ、教材等の整備を進めれば、普及は大きな問題ではなくなるのかもしれない。ただし、活用の質に関しては疑問も残り、より効果的に、よりインタラクティブに活用するためには研修が必要なのかもしれない。
○ホワイトボードの使い方は明らかに異なる。
これは、実習生に限らないがホワイトボードの活用の仕方は、日本とかなり異なる。基本的には、提示機能のみと考えてもよいかもしれない。このことが、IWBへの移行を容易にしている可能性がある。また、ホワイトボードが日本の黒板のように大きくないことも影響しているだろう。授業の最初を最後は、子どもたちをホワイトボードの前に集め、床に座らせて(あぐら)説明するパターンが多い。グループ指導や個別指導には、より小さいホワイトボードを活用する。担任にしても、TAにしても少人数を指導する場面は多く、このノウハウもあるのかもしれない。
○教師はほめる。
good, very good, great, wonderful, marvelous, brilliant, welldone, excellent, incredibleなど、子どもたちをほめる多様な言葉を授業中に何度も聞くことができる。これ、定量的に比較分析した論文なんてありそうだけど、ないだろうか。
○共通の技(指導スキル?)
活動をやめる合図に鈴などの音がするものを鳴らす。集中力が途切れてくると、先生と同じ動作をさせることによって、教師の方を注目させる。ペアでの話し合いをやめる時に、「1,2,3,stop talking」と言う。これらは、低学年だけかもしれないが、どの実習生も同じような技を使っていた。
昨日から、ワールドカップが始まり、現在BBC1では英国戦。町はまだ静かだが・・・。先ほどまで、ITVでシルバーストーンでのF1の予選。BBC2チャンネルでは、全仏オープン女子シングルスの決勝も中継している。それに、インターネットで宮里のスコアをチェックして。これじゃあ、ブログを書く暇がない?


忙しいといえば、アブリルさん。昨日の夜は、ジェフと二人でサッカーを見ながら、夕食を食べた。赤米?のリゾットを初めてつくってみたとのことで、味見役に。味付けが、日本風でうまかった。ジェフは、学生時代、ゴールキーパーをやっていて、音楽をとるか、サッカーをとるかで、音楽の道を選んだらしい。床屋に行く相談もしてみた。来週、挑戦してみることに。アブリルが家に帰ってきたのは22時近くになってから。それから日本酒をちびちびやりながら少し話をして帰ってきた。そうそう、中等学校時代の通知票を見せてもらった。体育以外、超優秀。夜11時を過ぎても町は人でいっぱい。
忘れないうちにメモしておこう。
ヒラリー・クリントンが「政府はメディアによる子供への影響の調査を」と言ったとか、「子供にとって最も危険なメディアはテレビではなくインターネット」だとCommon Sense Mediaが保護者のメディアに対する意識調査の結果を発表したとか、ちょっと古いけど、日本PTA全国協議会がマスメディアに関する 『子どもとメディアに関する意識調査』の結果報告(概要)を発表したりと(http://www.nippon-pta.or.jp/oshirase060522/oshirase_1.html)、最近こういうのが目につきますな。
今日は、ブライトンの気温が上がり、半袖の人がかなり増えた。
1日前の記録を書いていて、追いつけなかったが、やっと書けたのでのせておこう。 そうそう、附属小学校の松浦校長先生の訪問がキャンセルになってしまった。来週は、金沢から7人の侍がやってくることになっている。






2回目のWoodingdean小学校訪問であり、実習生の授業参観の最後である。
今週は、ピッパの世話になりっぱなし。5/16に訪問した実習生のfinal evaluationにも同行させてもらった。少し早く着いたので、学校の回りをうろうろしていたら、隣の図書館に行く子どもたちを見つけた。芝のグランドでは、おそらくPEでクリケットをしている子どもたちがいる。学校の敷地内に入っていったら、不審に思われたようで、男性の担任教師が近寄ってきて、「何をしに来た、アポはとっているのか?」と尋問?された。完璧な?英語で、大学の先生に依頼して、実習生の授業参観に来たと答えたら、笑顔で戻っていた(ちょっとびびった)。校舎への入り口はロックされており、インターフォンで問い合わせなければ入れないようになっている。セキュリティはなかなかしっかりしている。
授業は、リテラシーで、Walking in the Jungleというお話を読んでから、子どもたちが同じパターンで( )の中に(実際には下線)言葉(動き、動物、形容詞)を入れて詩をつくる、という授業。グループ別課題の易しいパターンから説明を始め、順に難しいパターンについて、小さなホワイトボードを使って(ワークシートを貼るケースもあった)hole classで考える。
( ) through the jungle
What did I see?
I saw a ( ) ( ) looking
at me me me!
※これを4種類作成する
例えば、
(Jumping) through the jungle
What did I see?
I saw a (friendly) (frog) looking
At me me me!
この中で、動詞にはingを付け加え、最初の文字を大文字にすることも指導される。驚いたのは、alliteration(辞書を引くと「頭韻」と書いてある)の説明をして、真似して作るように指示したこと。例で言うと、friendlyとfrogのように語頭に同じ音の単語を選ぶのである。gogeous gorillaなんていう例もあった。ちなみに、私が見た限り、これができている子どもは少数だった。
おそらく、以下のようにグルーピングされていた。
単語が書いてあるヒントカードを見ながら行うグループ
パソコンで単語を選んで、はりつけるグループ(コンピュータ教室に移動)
絵入りの単語カード選んで、ワークシートにはりつけるグループ
※単語の数が少なくなっているのもあったかもしれない
TAが付き添ってコンピュータ教室(英国ではcomputer suite と呼ばれている)に移動したグループを観察した(中間のグループだったようだ)。実習生が事前に子ども用のワープロソフト?を立ち上げ、ワードバンクにヒントカードと同じ単語を並べてあるものが表示されていた(これが途中で消えてしまって、どうしたら良いかわからなくなってしまったケースもあった。TAも私も再度開くことができず、コンピュータを移動して作業を継続した)。TAが、最初に5人の子どもたちを集め説明し、子どもたちは、マウスでドラッグ&ドロップして、文章を作成し(動詞にはingw付け加える)た。
実習生は、文章が完成したら、コンピュータに読ませて、韻を踏んでいることを子どもたちに確認させたかったようだが、音声出力ボタンを押すと、最初からすべての文章をコンピュータが読んでしまうため、断念したようだ。
残念ながら、このコンピュータ活用に関しては、子どもたちが操作にとまどったこともあり、それほど目標達成に効果的であるとは思えなかった。
しかし、この学生の子どもたちへの話しかけ方、一人ひとりと目線を合わせて子どもの話を聞く姿勢、本の読み方、発問の仕方など、かなりうまいと思う。一斉指導の場面が少し長くなったが、途中で体を動かして集中力を途切れさせなかった。
授業後のメンター、チューター、実習生の協議では、QTSの項目に関してエビデンスとなる良い点を中心に指摘が行われ(ピッパは、PDPファイルの作成方法がわかってから、作成に役立つような記述を心がけているようだ)、最後にいくつかの課題が提示されたようだ(内容はよくわからなかった)。今回、学級担任が近くで授業の準備をしており、途中でコメントも求めるケースもあった。なお、学級担任も分厚いassessmentファイルを作成しており、途中参照する場面もあった。final evaluationでは、メンターとチューターの情報交換、意見交換が授業後だけでなく、授業中も行われ、評価レポートは、両者が合意の上で記述されていた。これも、恣意的な評価が行われないための工夫であり、評価基準を相互に確認する機会にもなるようだ。






マークス&スペンサーで謎のせんべいを発見。ローソン鶴巻店?
訪問した学校の前の道路を馬が歩いている。なんで?
学校の帰り、あまりにも良い天気で、良い景色なので、バスを降りてぼんやり。
今日はなんだかとても疲れた。






海外沿いをバスで30分ほど東へ、East Sussexに入ってすぐのところにある。創立4年目の学校ということで、校舎は新しく教室配置も整っている(だいたい学校は迷路のようになっている)。各学年5,6学級あるようで、かなり大規模な学校と言えるだろう。学校の敷地もかなり広い。
学部2年生のクリスティーナの授業を参観。2年生のfinal observationということで、スクールメンターと一緒にobservation feedbackを行う。ピッパは、いくつかのチェック項目についてリストアップし、休み時間中に担任やメンターに確認をしていた。授業でのチェックポイントも同様にリストアップしており、特に子どもたち一人ひとりの学習状況の評価を授業中にどのように行っているか、エビデンスを収集しているか、について確認する必要があると言っていた。
Year1のNumeracyの授業であったが、指導案を見た限りでは、偶数と奇数の理解が主な内容に思えたのだが、最初の一斉指導では偶数と奇数を扱い、ability group 別学習では、奇数と偶数の学習と足し算の基礎の学習が混在、あるグループは外で遊んできていいよ、と言われ、後半の一斉指導では、数直線を使って足し算の基礎、と思ったら最後は、□+8=20なんていう問題も出てきて、わけがわからない。教具もいろいろあって、Numicon(http://www.numicon.com/)というのが使われていた。一斉指導時は、当然のようにIWBが使われ、デジタルコンテンツも3種類用意されていた。
なぜ、学習内容がこんなにバラバラだったのか。それは、このクラスがReceptionとYear1の複式クラスで、異年齢の子どもたちが混在しているからだった。Receptionはきちんと説明できないが、ほとんどのPrimaryには、Year1の前にこのクラスが置かれており(Nurseryからある学校もある)、小学校に3,4歳児から通っているケースはかなり多いらしい。Foundation Classのナショナルカリキュラムも存在するようだ。
クラス編成に関しては上限30人というルールはあるようだが、学校の裁量で自由に決められるようだ。ColdeanもYear3,4まで複式で行っていた。英国の教育は、中央集権的でありながら、学校の権限は大きく、自由度が高いと言われている。人事や予算、カリキュラム等に関しては、Governor(学校理事会と訳されることが多いようだ)という自治組織(親、教育委員会、教師、地域、校長から構成される)によって決めることができるのである。制約を受けるのは、ナショナルカリキュラムと国及び教育委員会から一定の基準で支給される予算(これも自助努力で収入、補助金等を得ることも可能)しかない(佐貫、2002)、とも言われている。私には、法的拘束力はない(not statutory)と書かれている、National Strategiesも実質的な制約になっており、カリキュラムに関しては、学校の自由度はかなり限られているように思う。それは結果評価としてのナショナルテストや第三者評価であるOFSTEDがあるからだ。もちろん、日本の学校制度と比べれば確かに独立性は高いだろう。ちなみに、Oxfordshireにある、リーグテーブルトップの学校Combe C of E primary(http://www.combe.oxon.sch.uk/)は、the national literacy and numeracy strategiesを無視して、独自の教育方法でトップになったそうだ(TESの記事、 02 December 2005、この学校については、阿部さんに教えていただいた)。
授業からはどんどん離れるが、ナショナルテストは、キーステージごとにナショナルカリキュラムの目標達成状況を調べるものである。例えばキーステージ1ではLiteracyとNumeracyで、Attainmentの2レベルを達成しているかどうかが問題になる。複式クラスにすると、おそらく学力差は単式クラスよりも拡大するだろうが、あえて複式にするというのは、なぜだろう。学校としては、下位グループの底上げが一番の課題であるはずなのに。学級内でAbility Groupを編成すれば、グループ間の学力差も拡大するよなぁ。混在グループではなかったし。一斉指導では、異なる内容を行わざるを得なくなるし。何かメリットがあるのだろうか。学力以外の点でのメリットを優先しているのか?これは、聞き方が悪かったかもしれないけど、ピッパは学校の方針だろうねぇ、としか答えてくれなかった。
月曜日に、スーと話をした時に、IWB導入が実習生に悪影響を与えているという話があった。学生は、喜んで利用するが、それが子どもたちの学習にどのような影響、効果を及ぼしているかについては何も考えておらず、結果的に授業のパターン化につながっているという指摘である。ちなみに彼女は、英語が専門でナショナルストラテジーにもかなり批判的だった。学校の情報環境が整い、実習生が実際にそれを活用して授業を行うことによって普及が進むことは間違いないが、活用の質を高めていくことは課題のようである。
これについては、IWB活用の3段階モデルというのがある。
a.伝統的な黒板の拡張、講義形式の授業をサポートする活用方法
b.テクノロジーの付加価値を理解し、生徒への発問やかかわりによってよりインタラクティブに活用しようと努力する
c.教師が指導から学習への参加を支援する役割に転じ、インタラクティブな学習を刺激し、統合し、発展させるためにテクノロジーを活用する。
Miller, D., Glover, D., Averis, D., Door, V. (2004) Research reports to the Nuffield Foundation, BECTa and TTA, Keele University, Staffs., Department of Education
ちなみに日本のIWB活用に関する資料としては、CECの報告書がおもしろい。保存機能はなかなか使われず、提示機能が中心で、黒板との置き換えはほとんとないようだ。でも、立命館小学校は、ばかでかいIWBを教室に設置したようですね(読売新聞のWeb、http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20060530us41.htm)。これが、日本的アプローチかもしれない。
ついでに、板書の機能をインターネットで調べていたら、さいたま市教育委員会が219ページのPDF、平成18年度初任者研修テキスト「教師としての基礎・基本」というのを公開していた。日本にも探せばこういう冊子があるもんですね。
○情報を提示する場…学習の課題を明確にする働き
○思考を手助けする場…思考を整理し、新たな発見を生み出す働き
○学習の記録の場…1時間の学習を振り返る働き
英国では、下二つの活用、特に子どもたちの発言や板書を黒板に整理、記録し、それらをもとに授業を進めるというパターンがほとんどないように思われる。その代わり?、グループ用、個人用?の小さなホワイトボードが用意されており、少人数に対して説明する時には、それらをよく使っている。
教育実習生の授業の評価システムは理解できたので、授業の方法、内容について、これまでの体験や情報と関連させてあれこれ考えるようになったようだ。
わけがわからなくなってきたので、とりあえずおしまい。
まず、PDPでQTSのすべての基準を取りこぼしなく満たすために、ITDP(Individual Training and Development Programme)が用意されている。実習生がメンターと相談して、実習前、実習の間にそれまでの実習の評価を振り返り、重点目標を設定して次に実習に取り組むのである。
このPDPの記録は、教職のポートフォリオの出発点として、その後も活用される。
まず、NQT(New Qualified Teacher)としてInduction(初任者研修)が行われる段階で、Induction standardsに基づく評価が行われ、CEDP(Career entry and development profile)を作成する(http://www.tda.gov.uk/teachers/induction.aspx)。
ここで、やっと一人前の教師になるわけだが、ここから先もProfessional and Career Developmentのポートフォリオ(Professional portfolios)を作成することが奨励?されており、http://www.teachernet.gov.uk/の中で、e-portfolioとして作成できるようになっている。
ここにも項目として、こんなのがありますねぇ。
completed Performance Management reviews informed by:
evidence from classroom/work practice observation
evidence of impact on teaching and learning
本当にこんなのやっているのかねぇ?でも、きっと上級、優秀、熟練と教師のランクを上げていくためには、エビデンスを示さなければならないのだろう。
で、QTSの話に戻るが、教育実習の評価に加えて、QTS skills testsというのがあり、コンピュータによるテストでスキル及び基礎的な知識についてチェックされる。
Literacy skills test、Numeracy skills test、ICT skills test
こうしてみると、一体、日本の教員養成は、何を根拠に教員免許を与えているのか甚だ疑問に思えてくる(おいおい)。私も持っているけどねぇ。制度的には、さらに教員採用試験に通らなければ、正式には教員になれないけど、講師ならできるし。採用試験が、免許+αの部分を測っているという言い方はできるかもしれないけど、これも一体何を測っているの?という疑問もある。教員評価も行われ始めているようだけど、評価の根拠(エビデンス)が示せるのか。
まあ、それはさておき、なぜ、英国はこれほどまでに評価を徹底して行うのだろうか。しかも、こんなに面倒な方法で。とにかく、評価が重視されていることはまちがいない。
かなり飛躍があるけど、日英の教育に対する考え方の違いは、評価観の違いがベースになっているような気がしてならない。
ピッパが、大学の講義の評価がたいへんだという話もしていた。70人の学生のレポートを一人に20-30分かけて評価しているそうだ。
教育実習生の話でも、授業設計、教材研究に関してよりも、一人ひとりの評価、ワークシート等のチェックがたいへんだという話しが多い。
アブリルさんが、他の大学に出向き、そこでの修士論文の評価が妥当かどうかをチェックするのだという話を聞いた。大学間で成績評価に格差が生じないように相互にチェックしあうのだそうだ。これがexternal exminerという制度である。日本のようにどこの大学を卒業したかが問われるのではなく、どのレベルの成績で卒業したかが重要だそうだ(そうは言ってもオックスフォードとケンブリッジは別格だろうけど)。ちなみに、大学の卒業資格のグレードには、ファースト、アッパーセカンド、ロワーセカンド、サード、パスがあるらしい(やばい、私なんか可と良ばかりだったから、きっとぎりぎり卒業のパスだな)。そういえば、講義のシラバスにこの科目の内容は、SEECのレベル1とか2とか書いてあるけど、これは、大学の講義のスタンダードなのだろう(たぶん)。
OFSTEDは、言うまでもない。
7歳児のSATも、ペーパーテストの結果だけでなく、教師の評価が加わることになったらしい。
中等教育の卒業資格のGCSEの試験もペーパーテストの結果だけでなく、コースワークというパフォーマンス課題に基づく評価が加味されるようだ。New Line Learningの学校を訪問したときに、ICTの授業で、インターネット上の課題で試験を行っているというような話を聞き、ハイディさんがそれを説明するのは難しいから後で、と言ったし、アブリルさんも評価はキングスカレッジの研究成果が大きな影響を及ぼしていると言っていたが、それを説明するのは難しいと言っていた。
とにかく、評価に関連しておやっと思うことがかなりある。
印象としては、1回の評価で終わらない。自己評価+他者評価、他者評価+自己評価+チェック、テストによる評価+観察による評価など、評価方法が組み合わせられ、評価結果の相互チェックシステムがあることが多い。目標、基準(スタンダード)、アセスメントの流れが最初から示されている。その結果、テスト結果、学校、プロジェクト等のデータ、評価レポートがWeb上に大量にある。
なお、英国の評価に関する文献には、「新しい評価を求めて テスト教育の終焉」(キャロライン・V・ギップス著、鈴木秀幸訳、論創社)というのがあるのだが、かなり読みにくい。
さて、まだかなり自分の頭の中がごちゃごちゃしているのだが、この評価に対する考え方は、英国の教育(システム)のあらゆる部分に影響を及ぼしているのだろう。もちろん、ICTの活用にも?
授業の質的な違いとICT活用についても、うまく整理できない。教室文化の違いなんて言っても、意味不明だし。あいかわらず、テーマが絞り切れていないようだ。私の能力では、あと、2,3年滞在しないと見えてこないのかもしれない。でも、その間に英国の教育システムは変化してしまうだろうなぁ。
余計なことばかり気がつくのだけど、何でも書いておこう。
ピッパと話しをしていて気になったこと。further education?
彼女は、子どもを産んでから27才で大学に入り、教員資格をとったそうだ。義務教育を終えていれば、いつでも継続教育でカッレジに行き、大学入学資格を得ることができる仕組みがある。学びたいときに学び、必要な資格をとって就職することが現実に可能になっているのである。また、どの学部を卒業しても、そこから教員資格を1,2年でとる道もある(PGCEコース)。これは、他学部の教職課程で教員免許をとるのとは、ずいぶん意味が違うように思う。講義に参加すると、学生の年齢がばらばらなのがよくわかる。そもそも、高校、大学を卒業してそのまま教師になることが良いことなのか、という疑問もある。教員の年齢分布の偏りを解消するなどの課題に対応するためにも、教員養成のルートを広げることは急務ではないだろうか。採用試験で社会人採用を拡大するだけでは限界がある。
これもピッパに聞かれて、あらためて思ったのだが、大学教員の女性の割合が少ないことも問題だよな。教育学部の場合、教員経験のある教員の割合も。おっと、日本の新聞にこんな記事が、「大学に女性科学者を!北大、京大など15億助成」。日本は、研究者に占める女性の割合が約1割?自然科学系で新たに採用する女性研究者の比率を25%に引き上げる数値目標?ふーん、社会科学系は関係ないのか。
まだまだ、あるけど、今日はここまで。




朝から、ブライトン大学の学生寮があるVarley Siteで行われたPartnership Development Dayに参加する。教育学部のPartnership Office(教育実習のみならず、学部と学校現場の連携をサポートする部署、ここのジョン・スミス氏には学校訪問のアレンジでお世話になりっぱなし)による、学校の教育実習担当者(school mentor)向けの研修会である。小学校向けだけで4回開催され、学校の担当者は都合の良い日を選んで出席する。この費用のすべては、旅費、日当も含め大学が負担し、ランチも付いている。
遅刻しないように早めのバスに乗り、会場へ。レストランに通され、まずはコーヒータイム。少し経ったら、ピッパがやってきた。たまたま、同じ日に登録したようだ。講師就任のお祝いを言う。出席者は、意外に少なく12名(全員女性)。大学からは、ジョンとPGCEコースリーダのスー。午後からは、ITEコーディネータのダイアナ。
プログラムは、以下の通り。
9:30 教育実習の課題、次年度の変更点、新しいQTSへの対応、質疑応答
10:30 ワークショップ、新QTSに基づく実習評価のポイントについてグループでディスカッションし、発表する。(コーヒータイムを含む)
11:30 Proffesional Development Fileの検討
12:30 ランチ
13:30 教育実習情報共有システムの導入について(紹介)
14:00ワークショップ、 新QTSに基づく実習評価ルーブリックの作成と発表、ディスカッション
15:00 終了
相変わらず、何を言っているのかはよくわからないのだけど、中身が濃いのと、ワークショップ中心でその後のディスカッションが活発なのがすごい。どこかの教育実習なんたら協議会のような、報告、ガス抜き、依頼だけで2時間なんていう会議とは大違い。質疑応答で、大学の講義でどこまで指導しているのか、なんていう質問はあったようだが、建設的な意見として大学のスタッフは受け止め、実習や講義の改善に活かされるのであろう。ワークショップも、天気が良いから外でやりましょうか、なんて言ってみんなコーヒーとクッキーをもって、外のテーブルで熱心にやっている。違うねぇー。とにかく、違う。
で、今日改めてびっくらこいたのは、教育実習の最終評価の方法について。学生は、4年間の教育実習の総括として、Proffesional Development Fileというのを作成し、大学の教員がこれをすべてチェックすることによってQTS(教員資格)を満たしているかどうかを判断するのである。このことは知ってはいたが、実際にこの分厚いファイルの中身を見て、私は、英国でQTSをとりたくないし、教育学部の講師にもなりたくないと思った。現状のQTSの項目は、大きく3つの分野に分かれている。
S1 専門職としての力量
S2 知識と理解
S3 指導
S3 指導はさらに以下の3つに分かれている。
S3.1 計画、期待、目標
S3.2 モニタリングと評価
S3.3 指導と学級経営
各分野にはさらに下位項目が設定されており、合計51の項目がある。これらの項目一つひとつについて(さらに項目の内容がさらに複数あるため、おそらくチェックすべき項目は150ぐらいある)、評価基準を満たしていることを示すエビデンスがファイリングしてあるのが Proffesional Development Fileである。エビデンスには、指導案や教材、写真等も使えるが、ほとんどが学校の教育実習担当者と大学のtutorによる授業観察に基づく、評価記録である。あの、授業参観後に学生がサインするやつである。学生は、実習中に作成する二つのファイル(これがポートフォリオになるわけだが)をもとに、32週間の教育実習を終えた後に、このファイルを作成しなければならないのである。いやいや、もし一つでも基準を満たしていない項目があるとまずいのだから、実習中にどの項目が達成できていないかをチェックし、後半の授業観察の時には、エビデンスを得られるようにする必要がある(しかも、同じエビデンスは3項目までしか使えないというルールがある)。で、大学の教員はこれをすべてチェックし、QTSの資格を満たしているという報告書を作成するのである。どうやらブライトン大学の1学年は約150人らしいので、単純計算で講師は3人分を担当することになる。この作業がストライキで滞っているというのだから大変だ。
この大変さ(特に学生の労力)は、きっと、現物を見ないと理解できないと思う。
今日は、この他にもずいぶんたくさんの収穫があったのだけど、書ききれない。ワークショップに参加しないでふらふらしていると、みんなにだいじょうぶか、と声をかけられ、何人かにお前がYoichiか、私がメールでやりとりした○○だ、と言われ、ずいぶんいろいろな人にお世話になり、迷惑をかけているのだと改めて思った。
英国の教育は、目標、スタンダード、アセスメント漬けである。
OFSTEDだけでなく、external examinerなんていうのもあるし。








やっと、ブライトンにも夏がやってきたようだ。まだ、それほど気温が上がらないが風もなく良い天気で、久しぶりに浜辺でのんびりした。コーラを飲みながら、ケンタッキーを食べ、しばらく昼寝。青い空。キラキラ光る海、やっぱりこうでなくちゃねぇ。明日は、フィッシュ&チップスにビールかなぁ・・・。
ちょっと戻って金曜日のTESの一面。大学の講師のストライキが行われているようで、学生の教育実習の評価が滞っているらしい。この評価(確かにかなり面倒なもの)がないとQTSという教員資格がもらえないため、卒業予定者はかなり困っている模様。ブライトン大学は、どうなっているのかなぁ、ちょっと聞きにくいね。そういえば、卒業式って6月にやるのかなぁ、これも潜入しなきゃ。
今日の朝刊には、模造紙大のワールドカップの予定表が入っていた。全試合が、BBCとITVで完全放映されるようだ。さすが、英国。しかも、時差がほとんどない?ようなので、見ようと思えば全部見られるねぇ。部屋に貼ったら怒られるだろうか?
おっと、今、テレビでは、シルクハットをかぶった人がたくさん写っている。ダービーのようですね。おー、女性もみんな帽子をかぶって、ドレスを着ている。競馬場は着ていく洋服がないから、行けないね。


ここ数日、部屋にこもって英語の論文を読み、Webを調べていた。私にしては、ずいぶんまじめにやっていたので、かなり疲れた。特に、英国におけるcreativity educationと、ICTとの関わりに関する日英の文献を大まかに、でも英語で整理するのがたいへんだった。夜、Avrilに見てもらったところ、取り上げた項目については頷いていたが、私がコメントをつけたところでは、かなりひっかかるところがあったようだ。ジェフが料理を作ってくれている間も、食事後も意見交換を行ったが、かなり難しい議論になってしまって、私の英語力では到底説明しきれないし、理解も及ばなかった。話しはどんどん広がって、授業スタイルの話から、集団と個人(independent)、bullying(いじめ)に至るまで、日英の違いについて、拙い英語でやりとりした(きっと日本語でも自分の考えを伝えるのは難しいと思う)。それでも、議論につきあってくれるのだからありがたい。帰る頃に、こんな難しい議論は、金曜日の夜にやるもんじゃないね、と言われてしまったが・・・。疲れていたようだし、ジェフにも悪かったかな。
今日のディナーは、超豪華。ホタテにアンコウのベーコンまきにポテトにトマト。そして、英国でも最近はなかなか食べられなくなったが、とてもtraditionalな料理だと言って出してくれたのが、Samphireの炒めたもの。辞書を引くと、「海岸の岩などに生えるセリ科の多肉の草(葉を酢漬けにする)」と書いてある。これが、かなりおいしかった。食後は、いちごにラズベリー。そして、富山の高橋さんがもってきてくれた金箔ケーキ(Avrilは金なんて初めて食べる、とはしゃいでいた)に紅茶。そういえば、ワインも1杯半ほど飲んじゃったなぁ。来週も、再来週も忙しいようなので、しばらく一人でふらふらしていることにしよう。
英国におけるこれまでのICT活用を総括したBectaの資料がある。
2003年と2004年のものがあるのだが、どちらもICT and pedagogyとICT and attainmentの二つのレポートに分かれているのがおもしろい。
ICT and attainmentの中に、ICTを活用して子どもたちの学力向上を実現するために必要な教師の力量について書かれている。
※私の訳で、順序も変えてあることに注意
授業においてICTを利用することを決めること
利用するICTリソースのタイプを選択すること
※ICTを使おうとしなければ、始まらないということですね。で、自分で選ばなければならない。まあ、これは当然かな。
ICTが子どもたちの学びを向上させる可能性に関する知識
ICT環境が新たな学びを促進し、新しい知識を得ることができるという理解
※これがかなり重要なのではないかと思う。教師の信念に関わる部分なので、納得しなければより良い実践にはつながらないだろう。普及のためには、ここがポイントになるのではないか。
教科内容についての知識
授業前、授業中の教育方法に関する知識
適切な学習成果を評価する能力
※これらはICTとは関係ないのだけれど、当然必要で、不充分だと学力向上につながらない。
効果的にICTを利用する能力(ICTスキル)
ICTを活用した活動を学習の目標や目的と関連づける能力
ICTをカリキュラム全体に組み込む能力
※最後がかなり難しいかもしれない。これは、教師一人ひとりに求めるのではなく、カリキュラムコーディネータに任せて、学校カリキュラムをつくっていくというアプローチが必要になるかな。
このレポートの編著者のMargaret Coxさんは、Avrilさんの博士論文の指導教官である。昨年12月のITTEの研究会で講演を聞いたけど、途中でグループ討議は行うし、みんな何度も爆笑するし、迫力のあるプレゼンだったけど、理解不能だった。悲しい。
A review of the research literature relating to ICT and attainment
A report to the DfES by:
Editors: Margaret Cox and Chris Abbott; Authors: Margaret Cox, Chris Abbott, Mary Webb, Barry Blakeley, Tony Beauchamp and Valerie Rhodes;
Project Administrator: Montanut Turnbull; Project Consultant: Deryn Watson
教室内の掲示物等による情報量は、英国の学校の方が圧倒的に多い。日本の掲示物の中心は、子どもの作品であろう。英国では、それに加え学習目標・内容に関する情報が教室内に豊富にある。日本の教室でよく見かける目標等は、学級目標であり、個人の目標であり、国語や算数の目標が掲示されているケースは、少ないと思われる。英国では、その学年(キーステージ)の教科の達成目標が掲示されていることが少なくない。学習目標を常に意識させて、その達成に向けて学習が進められているのである。これは、ナショナルテストがキーステージごとの到達目標を達成できているかどうかを測っていることと関連しているのだろう。学校、教師にとっては、達成した子どもの割合が自らの評価につながるからである。しかし、同時に学習者にとっても、自分が教科の学習において達成すべき目標を理解していることは大きな意味をもつだろう。どうやら、これらを含めて、purposeful learning environmentと言っているようであり、これを構築する能力もQTSに含まれている。日本では、オープンスクールが学習環境、学習空間を強く意識してきたが、普通教室ではどうだろうか。英国では、中等学校でも掲示物はたくさんあるが、日本では小中高と上がるにしたがって、教室の中は殺風景になっていく。こんなところも学習に影響しているように思う。
もう一つの大きな違いは、情報を提示するための黒板、ホワイトボードの大きさである。英国の方が圧倒的に小さいのである。なぜだろうか。教室の形、対象とする人数が30人以下であること、一斉指導の場面では、子どもたちをホワイトボードの前に集めること、などが考えられる。電子情報ボードはもともとのホワイトボードと同じくらいの大きさなので、教師にとって違和感はないだろう。むしろ、複数のページを利用できることをメリットと感じるに違いない。英国で導入が急速に進んでいるのは、ホワイトボードからの置き換えが可能だからかもしれない。一方、日本の教師は大きな黒板の全面を1時間の授業で上手に使うという板書方法が一般的であり、子どもたちは基本的にイスに座ったまま授業を受ける。このスタイルのままコンテンツを提示する場合には、黒板の一部にマグネットスクリーンを貼る、という方法が多いようだ。教室の最後部からは少し見にくいようにも思うが、いかにも日本的な方法であるように思う。そうなると、電子情報ボードはどうやって使うことになるだろう。黒板の一部に重なるように設置して、併用することになるのだろうか。おそらく、電子情報ボードだけでは、情報提示のエリアとしては狭いと感じるだろう。一面にすべてを提示する方法から、複数ページの提示に切り替えるというのは、かなりギャップがありそうだ。しかも、使い分ける必要がある。
教室内の情報と情報提示の方法についても、日英ではかなり異なる。それは、教室文化の一部なので、変えるのはかなり難しいだろう。ICT活用も、日本の教室文化を変えるのではなく、拡張するような方向で考えないと普及、定着は進まないかもしれない。
6月19、20日にだいぶ西の方(デボン州?)にあるBrixhamの小学校を訪問する予定である。附属小学校の宇田先生のクラスが交流している学校である。附属小学校長の松浦さんと一緒に行くことになっているので、きっと何か事件が起きることだろう。
で、ブライトンからだと、ロンドンのパディントン経由で、5時間くらいかかる。みんなが口を揃えて切符は早く買えば安くなるというので、調べていたのだけどどうもよくわからない。しょうがないので、駅に切符を買いに行ってみた。
普通、ロンドンやウィンブルドンに行く場合には、不思議なことに片道と往復がほぼ同じ値段。そして、朝の通勤時間(9時前)は、値段が高いというルールがある。しかし、今回は、往復の切符だと約80ポンドだが、片道ずつ分けて買うと、一番安いので12ポンドという切符があることがわかった(これも時間によって値段が違う)。結局一番安い切符は売り切れていて、行きは23ポンド、帰りは16ポンドの切符を買ったが、その値段の差にはかなりびっくりした。だって、一番高い切符は片道151ポンドですよ!同じ区間で同じ席なのに、10倍以上値段が違うってどういうこと?しかし、もっと早く買っておけば往復24ポンドだったのかぁ、今度遠くへ行くときには、1年前に買っておこう(って、いつまでいるのだろう?)。
今日もブライトンは良い天気だが、風は冷たい。全然、暑くならないのはなぜ!今週は学校が中間休みのため、昼間の町は子どもたちでいっぱい。駅からの帰り、まだ行ったことのない日本食レストランに寄って、カツ丼を頼んでみる(初めての店はどういうものが出てくるかわからないから怖いよねぇ)。だいたい、このお店の名前は、E-kagenだし。でも、日本人のおじちゃんとおばちゃんがやっていて、日本の味と変わらず、6ポンド。これは嬉しい。店の中に日本の古本が置いてあって、1冊1ポンドと破格の値段だったので、特に読みたいものはなかったけど、西村京太郎の「寝台特急紀伊殺人行」を買ってみた。昭和57年初版だって。私が生まれた頃の本だな??ホテルに戻って、読み始めたら止められなくなって、最後まで読んでしまった。やれやれ。
そうそう、先日よく行く中華料理店china chinaで、うどんらしきものを食べている人を発見したので、頼んでみたら本当にうどんだった。中華料理にうどんってないよなぁ。でもここのシーフードうどんは、かなりいける。ここのかも肉どっさりそばも捨てがたいし、麻婆丼も時々たべたいし・・・。
何もイベントがないと、勉強をさぼって食べ物のことしか考えなくなっていけませんな。あー、最近日本の締め切りを忘れることが多いのもだめだねぇ。時差が、3日ぐらいあることにして勘弁してもらおう。
ジェラミーの授業Digital Video: Conceptualisartion and Production ict subject studyの最終課題である、デジタルムービーの鑑賞会があるというので、参加した。どうやら、2名は脱落したらしく、男女3名ずつが作品を発表した。
課題は、「digital technology が社会に与えている影響」というテーマで、3分間のビデオ作品を作成。中高生を対象に、興味をもってtechnologyについて理解させる内容。criticalな視点を含むこと。
Digital Art, Mobile Phone, Cinema, Digital Music, GPS, Self Service Technologyがとりあげられていた。どの作品も、芸術性が高く、カメラワーク、編集効果、音楽の使い方等、かなりレベルは高いと思う。特に、日本の学生が作ったビデオとの違いは、映像の雰囲気作りではないかと思われる。インタビューや語りのシーンのアングルや背景、タイトル、エンディングのつくり、静止画と動画の組み合わせ、文字の使い方などに、センスを感じる。画面を2分割して、違う映像を同時に流したり、画面の中のiPodのスクリーンに映像を写すなど、プレミアの機能も使いこなしているようだ。
課題として難しいのは、題材について掘り下げ、教育的な側面とcriticalな視点を加えなければならないことで、おそらくこれは日本の学生にとってかなり難しいだろう(私は、こっちはできるかもしれないけど、映像が作れそうにない)。
奥さんが日本人のマークのSelf Service Technologyをテーマにした作品はおもしろかった。肝心なところ(オチ)がよくわからないのだが、市場での買い物と、インターネットショッピングの対比を行っており、後半、ギャグ満載の解説つき買い物競争のシーンでは、みんな大爆笑だった。
そうそう、彼の子どもは5/14に生まれており、女の子だったそうだ。名前は、Miraiちゃん。子どもと奥さんの世話をしながらの作品制作はかなりたいへんだったようで、眠そうだった。






ジャーナリストの阿部さんからBBQのお誘いをいただいたので、ウィンブルドンへ。前回、センターコート等を見学するツアーに参加できなかったので、今回は電話で予約を入れてから出かける。のろのろしていたら、電車の時間に間に合わなくなりそうになって、駅まで走る。自動販売機で切符を慌てて購入したら、間違ってシングルを買ってしまう。かなり緊張感がなくなってきているなぁ。切符は、ウィンブルドンの駅でリターンに代えて欲しいと言ってみたら、差額を払って交換することができた。言ってみるもんだ。
No.1コート、普通のコート、庭、プレスルーム、センターコートとガイドつきで一巡り。ツアー参加者は、40名くらいで、世界各国から。日本人は私一人だった。芝のコートはきれいだよねぇ。一度、シャラポワの試合を見てみたいもんだ。予想以上に時間がかかり、バスがなかなか来なかったので、遅刻して阿部さんのお宅へ。すみません。ご主人が、ソーセージと鶏肉を焼いてくれる。自宅の庭でバーベキューなんて、最高だよねぇ。途中、雨が降ったけど、これが英国のバーベキューだぁ、ということで、全然気にしないところもなかなかいい。日経新聞、毎日新聞、三井物産の方々と一緒にいろいろ話しをしながらおいしくいただいた。みなさん、英国の生活を満喫されているようだ。阿部さんの二人のお子さんはバイリンガルで、なかなかかっこいい。食事が終わる頃に日が差してきたので、近くを散歩する。どこの家も大きく、きれいな公園や由緒ある古い教会などもあり、とても静か、高級住宅街ですな。最後にケーキとお茶をごちそうになって失礼する。あっという間に4時間以上経っていた。例によって、帰りは電車で爆睡。
文部科学省のページに「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進について、というのがあるが、英国では、Breakfast Clubsという、学校で朝食を安く提供するという取り組みが行われている。これによって、規則的な生活が送れ、学校への出席状況がよくなり、成績も向上するとか。
さらに、school lunch ruleというのができて、9月の新学期から学校の給食についてもstandardに従うことになっているようだ。おもしろいので、のせておこう。英語のままだけど。
給食の改善は学校、教育委員会の責任で行うべきかもしれないけど、食生活のことぐらい家庭教育が責任もちたいよねぇ。
In line with the recommendations of the School Meals Review Panel, from this September food-based standards will ensure that:
• school lunches are free from low quality meat products, fizzy drinks, crisps and chocolate or other confectionery;
• high quality meat, poultry or oily fish is available on a regular basis;
• pupils are served a minimum of two portions of fruit and vegetables with every meal; and
• any deep-fried items are restricted to no more than two portions in a week.
As schools also end the sale of junk food in vending machines and tuck shops (including confectionery, crisps, chocolate and fizzy drinks) the School Food Trust will work with schools and vending providers to promote sales of healthy snacks and drinks such as water, milk, fruit juices and yoghurt drinks.
Schools will be required to raise the bar further with even more stringent nutrient-based standards - stipulating the essential nutrients, vitamins and minerals, for school meals - introduced in primary schools by September 2008, and secondary schools by September 2009.






少々風はあったものの、久しぶりに良い天気。鰻を食べたせいか、体調は回復したようだ。朝食後、海辺のベンチで新聞を読み、散歩する。なかなか気持ちがよい。
ランチは、アブリルが誘ってくれて、ジェフの友人のトム夫妻と一緒に近くのフィッシュ&チップスのレストラン、メルローズで。タラ、エイ、オイスター、サバは既に食べたので、今日は、フィッシュスープにひらめ(hole plaice、カレイかなぁ)。丸ごと一匹はなかなか迫力がある。昼からワインを飲んで、うまい魚を食べて、良い気持ち。その後、友人のオープンハウスギャラリーを見に行こうというので、ついて行く。途中、広場でフレンチオープンマーケットをのぞき、30分ほど歩いて、普通の家の中をギャラリーにした会場へ。私には、理解しがたいArt(写真は、スーパーの袋で作ったウェディングドレス)を見て、近くのトム夫妻の家でコーヒーとケーキをご馳走になる。いやいや、優雅なホリデーですな。明日も、バンクホリデーなので、当然ホリデーを楽しむ予定。
そうそう、昨日、木原さんにもらったDVD「私の頭の中の消しゴム」を見た。最初のシーンで女優さんが松田聖子に似ていると思ったけど、後半は似てないね。悲しいラブストーリーで、「今、会いに行きます」を見たときと同様、涙、涙。ホテルの部屋で、男が一人で、パソコンでDVDを見ながら泣いているっていうのもかなり変だよねぇ。
ブライトン旅行代理店は、英国教育情報調査事務所の仕事もするようになって、勉強になるけど、なかなかたいへん。
日本にいない間に、いろいろ起きているようで。
「教職大学院、07年度開設を断念」
教育基本法がらみで、国会も中央教育審議会もたいへんなようで、まあ後回しっていうことですかね。
「免許更新制、現職教員にも適用?」
そりゃあ、そうしなければあまり意味がないと思うけど、「教員として最小限必要な資質は本来的に、時代の進展に応じて更新されるべきだ」ですか。最小限ねぇ。経験を積んだら積んだなりに目標をあげるべきではないですかね。
英国では現在TDAが、教員資格の改訂作業を行っている。最新のものでは、教員を以下のような段階に分けて、目標設定を行っている。
·The award of QTS (Q) 教員資格(教員養成段階)
·Teachers on the main scale who have successfully completed their induction (I);初任者
·Teachers on the Upper Pay Scale (Post Threshold Teachers) (P);上級教師?(どうやらこの段階になると給与が上がる仕組みらしい)
·Excellent Teachers (E); 優秀?
·Advanced Skills Teachers (A) 熟練?
英国では、2000年からperformance related pay=PRPが導入されており、教員自身が優れた教師であることを示す証拠を文書で校長に提出し、承認を得た上で、行政(教育委員会?)が決定するという仕組みになっている。この判定が公平に行われたかどうかをチェックするために、校長の判断と外部機関の判定に食い違いがなかったかが、調査されている。(「イギリスの教育改革と日本」佐貫浩著、高文研)
この国は、本当に評価に関して徹底していると思う。
で、何が言いたいかというと、日本では、明確な目標が示されず、適切な評価(そのチェックも含む)が行われないのではないか、ということを危惧しているのである。教職大学院ができても、入学試験の判定基準が明確でないまま定員を埋めたり、曖昧な修了判定が行われたり、免許更新制も身分喪失につながる判定に躊躇してしまう、なんていうことになるのであれば、意味ないよねぇ。いやいや、そんなことを言ってはいけない。教育学部生き残りのためには、どちらも重要なのだから。
そうそう、関係ないけど私が学校訪問でお世話になっている非常勤講師で小学校教員のピッパさんが、見事ブライトン大学教育学部のICT担当講師に採用されることが決まったようだ。いやぁ、良かった良かった。おめでとうございます、って日本語でも書いても意味ないか。
何人かの卒業生にメールを送ってみた。何通か長いメールが返ってきた。
学校現場で苦労しているケースもあるようだが、みんなそれぞれにがんばっているらしい。
学生たちも採用試験に向けて、がんばっているだろうか?
母校実習、スクールボランティアで、しっかり学んでいるだろうか?
英国から応援したい。
今日で、2ヶ月が過ぎた。早いような、遅いような・・・。
相変わらず、中途半端にしか学んでいないような気がするなぁ。


夕方、MURASAKI弁当で刺身サラダとごはんを買って、Avrilさんの家へ。鰻丼に鰻茶漬けを楽しんだ。いやぁ、おいしかったって、自分が楽しんでどうするって。ジェフは、お茶漬けがかなり気に入った模様。その後、ジャズクラブに行く予定だったが、アメリカ在住のAvrilさんの親戚が亡くなったという電話があり、彼女がだいぶ落ち込んでいたので、取りやめ。
ジェフといろいろな話しをした。正しい箸の持ち方は、私ができないので嘘を言ったかもしれない。練習は豆でやると話したら、小さな豆を出してきて練習を始めた。私の英語がどのように聞こえるかとたずねたら、RとLの発音は全然だめらしい。日本語のらりるれろは全部Rに聞こえるのかと思っていたら、どちらでもないようだ。かなり推測しながら理解してくれているみたい。外国語は、話さなければうまくならないから、と毎回いろいろと質問し、話しをしてくれるのがありがたい。今日のスペシャル単語は、serendipity。私には、この才能があるとのこと。Avrilさんとの出会いは、まさにこれによるものだものね。途中からAvrilさんも加わって、我々は新茶、ジェフは熱燗を自分でつくって飲みながら、話しをした。Avrilさんには、以下の本を日本から送ってもらってプレゼントした(津名さん、いつもすみません)。
NEW LEARNING CHALLENGES
Going beyond the Industrial Age System of School and Work
Edited by Katsuhiro Yamazumi, Yrjo Engestrom, Harry Daniels
ジェフが、ちらっと読んで、こんな難解な本は退屈だぁーと笑っていた。6月訪問予定の中川様御一行の話もした。人数が多いので遠慮していたのだが、Avrilがいなくても俺が7人の侍をもてなしてやるから、という感じ。うまく断れず、困ったな。
10時頃、失礼して歩いてホテルに向かった。途中、図書館の前におもしろい展示があった。なかなか、良い雰囲気。町の中心は、酔っぱらいと若者だらけ。月曜日がまたまたバンクホリデーのため、ブライトンの人口はきっといつもの3倍ぐらいになっている?




なぜか、疲れがとれないので、昼寝をしてから、ロンドンに出かける。ハイディさんが、日本大使館主催のJapan In Your Classroomのレセプションの招待リストに名前を入れてくれたのだ。この取り組みは、日本の文化を紹介するためにボランティアの人たちが英国内の学校を訪問するというもので、昨年は93校に106回訪問したと書かれている。この他、Japan21のJapan-UK Live!(学校間国際交流学習)の参加者や、こうした活動に資金提供を行っている企業、国際交流団体等の関係者が出席していた。
午後になって、久しぶりに良い天気となり、気温も上がった。大使館の前にあるグリーンパークでは、みんな日光浴を楽しんでいた。少し早めに行って、本屋、フォトナムメイソン、Japanセンター等をふらふらし、一番安い読売新聞(1.5ポンド=300円)を買って、公園のベンチで読む。大使館は、ピカデリーからの道路に面しており、すぐにわかった。
飛行場並のセキュリティチェックを受け、中へ入る。ハイディさんが会場の準備を行っていた。シャンパン、ワイン、ジュースに、おすし、やきとり、スナックなど、係の人が回って来てくれる立食パーティ。飲むと帰りがアブナイのでジュースにしておく。大使の挨拶の後、いろいろな人と話をする。2000年に訪問した立教英国学院の先生、愛知の学校と交流している英国の学校の先生、先日お会いしたジャーナリストの阿部さん、日立の人、Japan Foundationの和歌山市内出身の人、大使館の広報文化センターの人。あっという間の90分だった。
ちなみに、大使館でも毎週木曜日の午前中に英国の学校の生徒を招き、日本文化を学ぶワークショップをやっているそうだ。参観自由だというので、今度のぞきに行ってみよう。
ハイディさんに挨拶して、鰻の蒲焼きを渡し、会場を後にする。8時を過ぎているのに外はまだ明るかった。ビクトリアで、恒例の?おにぎりを購入し、電車にかけこみ、座ったとたんに爆睡する(アブナイよねぇ)。
翌日の朝、目が覚めたら9:30だった。危うく朝食を食べ損ねるところだった。うーん、まだ疲れがとれない。






PGCE2年で、ICTスペシャリストコースのスーザンが、最後の教育実習を行っているというので参観しに行った(ちなみにこのコースでは、1年間に24週間の実習を行う)。バスで20分ぐらいの所にある中等学校だが、校庭が広く、校舎の奥の方に風車(mill)が見えた。校舎も広すぎて、受付がどこにあるかわからず、生徒に聞いて、連れて行ってもらったら2カ所あるとのことで、さらに別の受付まで、連れて行ってもらった。学生の移動も激しく、いくつかの部屋を回ったが、結局最後まで自分が校舎のどの辺りにいるのかわからないままだった。
最初に、実習生のスーザンによる、year7の授業を参観した。ハーフターム休暇直前ということで、情報の信頼性と偏り(bias)のまとめの授業であった。1クラス30人で、パソコン教室は、二部屋を無理に一つにしたためか、かなり変な形。スーザンは、もう一人前の先生という感じで、子どもたちがうるさいと厳しく叱るし、静かになるまで話をしない。話をする時にはモニターを消すように指示し、スクリーンの方を向かせる。
この単元で学んだことについて、共有フォルダに置いてあるアセスメントシートを開いて記入し、印刷して提出するように指示する。ナショナルカリキュラムの3-5レベルの14項目の達成目標と自由記述5項目(授業評価らしき項目も含まれている)で、子どもたちはせっせとワードで打ち込んでいく。教師は、巡回し、一人ひとりの子どもに声をかけ、質問を受ける。子どもたちの入力の様子を見ていると、かなり適当に打った後にスペルチェックにひっかかった単語を選んで修正するという技を使っていた。私の近くの女の子は、時々、友だちにスラングだらけのメールを送っていたが、まさに暗号のようで私には何が書いてあるのかまったく意味不明だった。コピーペーストも、ファイル操作も、アプリケーションの切り替えも、どの子どもも素早く、わからなくなっても隣の子の画面をのぞいて、なんとかしてしまう。記入が終わった子には、先生がキーワードのクロスワードパズルの用紙を配布する。
その後、この単元のすべてのワークシートを整理して、ファイルに閉じて提出したらフリータイムという指示があり、ほとんどの子どもがゲームらしき画面を出して遊び始める。出席をとり、ファイルを集めて、授業は終了。
授業後、この実習生から1時間ほどいろいろと話を聞くことができた。彼女は、既に実習の最終評価を終え、大学に戻ってすべてのレポートを提出するとQTSがもらえ、めでたく卒業、就職も決まっているとのことであった。数学、理科、ICTは、教師が不足しているらしい。今回の実習は、約3ヶ月で、授業は普通の教師が週25時間なので、その半分の12回を毎週担当したとのことであった。つまり、12回×12週で144回も授業を行ったわけである。指導案、子どもの評価、実習の評価等をまとめたファイルは、すごい量だった。授業は学年が上がるにしたがって、教師の話を聞かなくなるのでやりにくくなるとのことだった。今日のクラスが一番、やりやすいと言っていた。授業の計画は、メンターの先生が年間の指導計画を作成しており、それに基づいて行っているため、提示資料や教材をアレンジする程度で済むとのことであった。指導案も、細案は数回作成したがあとは略案で、今回もA4で1枚のものだった。ただ、担当クラスが多いため、評価に時間がかかるということであった。彼女によると学校やメンターによって教育実習は大きく左右されるが、この学校は本当にやりやすいとのことだった(前半の学校はかなり苦労したらしい)。子どもたちの操作スキルは、学校よりも家で使っていることによって上達している部分が大きく、授業中にいろいろなことを勝手にやっていることは知っているが、これについては、どうしようもない、というような感じだった。
もっと、いろいろ聞いたような気がするが、美人を相手に誰もいないスタッフルームで二人きりで話していたため、余計なことばかり話していたのかもしれない。しかも、メモも録音も忘れているし(なにやっているんだか)。
休み時間になって、メンターのケリーがやってきて、彼女が優秀な実習生であることを聞く。学校のほとんどの教室にはIWBがあり、技術スタッフは5,6人いるらしい。ICTの年間指導計画は、ナショナルカリキュラムに基づき、ナショナルストラテジーを参考にして、学校独自のものを作成し、共通の授業内容で行っているとのことであった。
休み時間の後は、ケリーのyear7の授業を参観する。このパソコン教室も変形で、全員の子どもたちがいすに座ったままスクリーンを見ることは不可能である、どうするかと思ったら、画面の転送ソフトを使って説明を始めた。どうやら、スーザンの授業の一つ前のようで、インターネット上の情報の正確さ(accuracy)について、考える授業であった。キーワードは、Relevance, Reliability, Biasである。
授業は、プレゼンによる解説、ワークシートによる情報の書き換えの実習、発表、URLの解説、ワークシートを使ってサイトの評価の実習、解説と続いた。最後にキーワードについてまとめを行い終了。宿題をやって来なかった5人が残されて、説教されていた(この先生、まじで怖い)。かわいそうに。
さて、この授業を見て、これは日本で言えば指導書に出ているようなモデル授業のパターンではないかと感じた。ホテルに戻って、ナショナルストラテジーのキーステージ3、ICTでレッスンプランを探したら、前後の解説やプレゼンはアレンジされていたが、二つとも、まったく同じワークシートを発見。うーん、これってどうなのだろう???

ナショナルストラテジーの存在は、検定教科書並、いやそれ以上かもしれない。いずれにしても、学校、学年カリキュラムがナショナルストラテジーに依存して作成されることによって、標準的な授業が広く行われている可能性はかなり高いと考えてよいだろう。
ひょっとすると私でも指導案を書いて、授業ができるかもしれない(英語が通じないからだめっていうのがオチ?)。


一度参加したジェラミーの講義で、学生が作成したCD-ROM教材発表会を行うというのでのぞきにいった。このMultimedia in Educationという科目は、ICTスペシャリストコースの専門科目の一つである。基本的には、中等学校のICT担当教員になるためのコースであり、専門科目であるが、小学校教員になる学生が自分の専門をICTにして受講しているケースもあるようだ(この場合は、いくつかの科目を選択することになる)。ICTスペシャリストの専門科目には以下のようなものがある。
Electronic Publishing
On-line Information Networks
Multimedia
ICT in Education: Context and Cultures
Communication Design and IT
IT project
Media Technologies
Database Systems
Control Systems
Information Technology Education
講義には、女性9人が出席しており、順番に自分の作品を紹介する。オーサリングソフトにはMediator7を使用しており、この講義の受講者は全員アカデミック版?を購入したようだ。前回、講義に出席したときには、音声の取り込み、編集等まったく慣れていない様子だったので、作品の程度もそれなりだと思っていたら、完成度の高い作品が多かった。
教材は、教師が一斉授業で利用できるようなものだったり、子どもたちが個人やグループで活用できるものであったりしたが、すぐに授業で活用できそうなものばかりで、コンテンツの豊富さにはかなり驚いた。学生によると、2,3週間の間に作成したらしい。
テーマはばらばらで、Ancient Egypt, Islam, Publishing on the Web, Animal Habittats and Adaption, UK weather, It's a Frog's life!, Breadなど様々な教科にまたがっている。内容は、音声、写真、映像による解説、資料、クイズ、ワークシート、指導案、評価資料等のファイル、関連リンク、ゲーム等へのリンクなどかなり盛りだくさんで、一人で作成するには相当な苦労があったと思われる。
かわいい声のナレーションが作成できるWebサイトを活用したり、ソフトウェアの操作解説を動画で行うためにスクリーンレコーダを利用したり、必要に応じていろいろなソフトウェアを組み合わせて作成されていたが、これらは各自で探し、必要に応じて使い方を学んだようだ。また、映像を自作した学生や、生徒がIWBで操作できるような画面を作成した学生もいた。
総じて、創意工夫が見られ、学生のcreativityに感心した。いろいろな教材コンテンツ、Webページを見ているからか、画面デザインやメニューのインタフェースのセンスも良い。学生のスキルの個人差はかなり大きいと思われるが、コンテンツの構成を工夫できること、一方的な提示にならないようにインタラクティブな要素を含めようという努力が見られること、自分で必要なソフトウェアを探して活用できることなどの点でかなり優れていると思った。
ただし、著作権については、あまり気にしていないようだった。授業後、ジェラミーにその話をしたら、講義では扱っているが理解が甘いので、再度、指摘するようなことを言っていた。来週は、別の講義でデジタルムービーの作品発表会があるので見に行く予定である。








http://www.ecornwallis.co.uk/NLL/
ビクトリアから電車で1時間。Maidstone Eastで下車し、学校へ。
Oldborough Manor Community School, Senacre Technology College, The Cornwallis Schoolの3校を統合して、新しい教育システムによる新たな学校を作ろうという試みらしい。この背景には、中等学校の学校間格差、校長の人材不足などがあるらしい。
今回は、ハイディさんが通訳してくれたので、いろいろなことを聞くことができた。ハイディさんは、日本語のかなり難しいギャグにもついていけるのがすごい。
プロジェクトは進行中で、まだ、1年間の試行期間を終える段階にあるらしい。校長先生が、新しい校舎の設計図を見せてくれたが、まだ構想中のものらしく、数年後にならないとこの学校の真の姿は見えないようである。現在の校舎もあちこちを改修し、新たな学習スペースを生み出し、新しい取り組みを行っている。
例えば、Year 7の生徒は、全員がタブレットPCを配給され、ノート代わりに使われている。integrated Humanities course(地理、歴史、公民かなぁ?が統合されて一つの科目になっている)では、個別学習が行われ、Key Stage 3の内容は2年間で終了し、Year 8でSATsを受ける(その後の学年進行も早くなるようだ)。学習期間の単位は、7週間(約50日)で、評価もこの単位で行われ、保護者に評価レポートが送られるようだ。
カリキュラムは、プロジェクトベースのものだという説明があり、現在進行中の指導計画のようなものを見せてもらったが、タイトルらしきものしか書かれておらず、よくわからなかった。校舎内を巡った感じでは、生徒の個別学習、グループ学習が中心に進められており、一斉授業の形態は7,8年生の一部のクラスでしか見ることができなかった。そのため、具体的な授業内容の把握は難しかった。
学習空間の設計は、オープンスペースを基本としており、小さな部屋や廊下を改修して、大きな空間を作ろうとしているようだ。ところどころにコンピュータ50-100台程度が並んでいるスペースがある。コンピュータの配置は、壁面や島型であり、個別学習とグループ学習を組み合わせてできるように配慮されているようだ。全体の感じは、オープンスクールの高校版といった感じ。新しい校舎では、廊下はなくなり120人単位のオープンスペースに、生徒一人1台のコンピュータとデスクが用意され、教師ティームが動き回って授業を行うスタイルになるらしい。理科、芸術、ドラマ、体育などの授業は、特別教室で行うようだ。
校舎を一回りしている間に、天気は晴れたり、雨が降ったりめまぐるしく変化した。校長室に戻って、豪華なランチを目の前に、Social and Emotional Programmeの話。interpersonal skills=soft skillsが学習のベースにあり、これについては、Yale大学とロンドン大学と提携して、カリキュラム開発を行っているそうである。
校舎にしても、カリキュラムにしても、効率的で、コスト削減につながるという記述が目立つ。これは、やはり会社のような学校だな。
きのくに子どもの村学園でもそうだったが、このような大がかりな学校改革の場合には、最初の頃と数年後では、その学校の印象がかなり異なるだろう。新しい校舎ができて数年経った頃に再度、訪問してみたい。おそらく、強力な人事権をもつやり手の学校長の手腕が発揮され、良いか悪いかは別として、新しい教育システムが浸透した学校になっていることだろう。
なお、ハイディさんが調べてくれた結果、この学校のモデルはアメリカのAlameda Community Learning Center(http://aclc.alameda.k12.ca.us/)であることがわかった。私の見間違いでなければ、10周年って書いてあったような気がする。今度は、久しぶりにカリフォルニアに行って見ることにしよう。
22日 New Line Learningの参観の件
23日 大学の講義 the Multimedia in Education での学生が製作したCD-ROM教材発表会の件
は、後回し。写真の整理もできていない。
24日は、Blatchington Mill School訪問、実習生と実習担当の先生のICTの授業を参観予定、今回は行ったことのない学校で、会ったことのない先生をいきなり訪問。だいじょうぶかなぁ・・・。
25日は、なんと日本大使館に潜入の予定。
今日は、大学から戻りコインランドリーへ。部屋に戻って確認したら、靴下の片方がない。しょうがないので、探しに行ったら、ちゃんと顔なじみのお姉さんが保管しておいてくれた。ラッキー。
夜、かなり集中して査読の仕事をしていたら、またしても非常ベルが鳴り響く!これで、何回目だろう???お客さん達が帰った後でまあ、よかった。
やっぱり、午後から風が吹き荒れ、めちゃくちゃ寒い。早く、暖かくなってくれー。
あと、何だっけ? 思い出した。ロンドンから戻り、部屋に入ったら、横浜の実家から荷物が届いていた。堀田さんがうなぎの蒲焼き探しに苦戦していたので、実家にも依頼しておいたら、なんと10箱も送ってきた。それもEMSで。MURASAKIと提携して、鰻屋でもやろうかな。


日本時間、5/23、木原大先生のお誕生日!みなさん、木原先生のブログにメッセージを!
先ほど、最後の学校訪問を終え、二人の大先生はヒースロー空港に向かいました。
ビクトリア駅で、おにぎりを二つ買って、ブライトンに戻る電車の中からインターネットに接続。どうも車両によってできるのとできないのがあるようですね。この電車は安定していた。でも、途中で意識がなくなって気がつくとブライトンの駅。ブライトンは晴れていたが、今日もすごい強風で、海は大荒れだった。ホテルに戻ると、我が家に戻ったような感じ。おにぎりにみそ汁、せんべいも食べた。木原さんにもらった入浴剤を入れて、温泉の雰囲気を味わう。
約1週間、大先生達と濃ーーーい時間を過ごした。いろいろなことを話し、よく食べ、よく飲み、よく笑った。やっぱり、この人たちはすごいよ。刺激的な日々をどうもありがとうございました。
日本時間5/23、16:00頃(英国、8:00頃)、成田に無事到着のメールが届く。お疲れ様でした。
あれ、堀田さん達が帰ったら、ブライトンは晴れ、風もなくなった。今日は、快晴。さて、大学に行く準備をしよう。


明日の学校視察に備え、ハイディさんに会うためにビクトリアへ移動。
ホテルで、アフタヌーンティを楽しみながら話をする(全部、日本語)。高橋さんは一足早く帰国の途へ。
最後の晩餐は、わがままのラーメン。アサヒスパードライで、乾杯。わがままラーメンはイマイチだった。
明日は、早朝からハイディさんのガイドで、Maidstoneの学校参観。かなり斬新な取り組みが行われているようで、楽しみ。
ビクトリアの駅構内のベンチに座って、ネットに接続し、自分のブログを見ていたら、隣の人がのぞいて笑っていた。
すごい強風(これまでで一番、海沿いの道はまともに歩けないくらい)の中、午後から町に出かける。ランチはスペイン料理にサングリア。堀田さんがぎりぎり通れるぐらいの狭い路地(Lane)を探索し、おみやげ屋さんを物色して、グランドホテルで、スコーンだけのアフタヌーンティ。さらに買い物に出かけたら、ランボルギーニ(カウンタック)10台以上、フェラーリ数台を見かける。この町、どうなっているだ?夜は、中華料理に青島ビールで乾杯。いやぁ、毎日飲めない私がよく飲んでいるなぁ・・・。堀田大先生のリクエストで、のりのり写真大公開。







学校訪問を終え、大先生二人をホテルに送り、高橋さんとドライブでもしようかと思ったが雨は降るし、渋滞がひどいので、車を返しに行くことにする。ガソリンを満タンにして(なんで軽油もガソリンも同じような値段なわけ?)、無事に返却し、さてどうやって帰ろうかとうろうろしていると、レンタカー屋のおやじが何か叫びながらやってくる。よくわからないが、車を見ろと言われたので、よく見ると。がーーーーーーん!左前のランプカバーがなく、バンパーがずれ、擦った後がついている。まったく気がついていなかった我々は、何が起きたのかよくわからなかったが、運転中は何も起きていないはずなので、路上駐車中に当て逃げされたと判断する。で、当然追加の請求をされたのだが・・・。
Avrilさんがオプションの保険代を払っていてくれたおかげで、100ポンドの補償費の追加で済んだとはいえ、かなりびっくりした。このショックを引きずったまま帰るのは嫌だった?ので、気分転換に二人でMOSHI MOSHIという回転寿司レストランで3皿ずつ試食し(まぐろ2、すずき、さば、いか、?、これでなんと4000円ってどういうことやねん!)、木原さんに一つ買うともう一つfreeになるピザを買って、ホテルに戻る。顛末を大先生たちに報告して、休憩。

夜は、Brightonで一番日本食のおいしいMURASAKIに、アブリルとジェフを招待して、宴会。たらふく食べて、いろいろ話をした。二人ともとても満足してくれたようだった。堀田さん、木原さん、高橋さん、ごちそうさまでした。








一度、大学に戻り、学食でランチを食べる。Avrilさんは採用面接のため大学に残り、我々4人だけでの学校訪問となった。しかも、英国で初めてレンタカーを運転して、学校へ向かった。こちらのレンタカーはマニュアル車がほとんどで、ナビもついていない。今回借りたのは、ディーゼルエンジンのフォードモンデオだった。坂道が多く、2度エンストしたものの、高橋さんのナビでなんとかラウンドアバウトもこなし、学校に到着。
校長先生が迎えてくれ、早速校内を巡回。パソコン教室には、ロゴの命令を打ち込むと実際にその通り動くマシン(名前を忘れてしまった)がまだあり、現在もICTの授業の中で使っているとのこと。小さなホールでは、フランス語で数える練習をしながら、フルーツバスケット。もちろん、ICTを使った授業も行われていた。何と言っても驚いたのは水泳(ナショナルカリキュラムに25m泳げるようになるという目標もあるらしい)。この学校、ずいぶん昔に保護者がプールを作ったとかで、立派なプールがある。寒いのに子どもたちはめちゃくちゃ楽しそうだった。ある教室では、上級生が下級生の子どもに本の読み聞かせをするshare reading?が行われていた。
学校にはGolden Ruleというのがあり(一つめは、Be gentle and Kind.)、これをよく守ったクラスは金曜日の午後に自由に活動する時間Golden Timeが与えられる。
一回りした後で、校長室に戻り、話を聞き、資料(週時間割表のコピー、SATの問題に実物)をいただいた。さらに、Healthy Schoolや、OFSTEDの自己評価フォーマットについて説明してくれた。
このHealthy Schoolというのは、PSHE(Personal Social Health and Education)という領域?の取り組みらしく、Dfesによれば、includes everything schools do to promote pupils' good health and well-being. It is backed by the National Healthy Schools Programme(http://www.wiredforhealth.gov.uk/cat.php?catid=842).と書かれている。しかも、どうやらこれにCitizenshipも加わり、PSHCE(Personal Social Health and Citizenship Education)という取り組みに拡大されつつあるようだ。
OFSTEDについては、初期の頃の教師に強いストレスを与える方法(例えば、7人の査察官が4日間で延べ80時間の授業を参観する)から、学校の自己評価の確認を中心に3人が2日間で行うような方式に変わっているということである。このことは、いくつかの学校で聞くことができた。しかし、自己評価の項目は多く、文章記述が中心なので、校長先生はこれを作成するのに相当の時間を費やすらしい。この校長先生は、査察に備えて、毎週日曜日の午前中に作成していると言っていた。この自己評価のフォーマットとガイドは、オンラインでも参照できる。また、各学校はオンラインで入力することになっている。(http://www.ofsted.gov.uk/schools/sef.cfm)
いろいろなことを教えていただいたお礼に風呂敷をプレゼントし、堀田さんが使い方を説明した。
2日間で4校の学校訪問はなかなか大変だったが、どこの学校もとても好意的に迎えてくれた。対応してくれた先生方も、とても丁寧に説明してくれた。さらに、メールアドレスを教えてくれ、いつでも質問があればここにメールをくださいと言っていただいた。各学校とアレンジしてくれたブライトン大学に心からお礼を述べたい。








Brightonから少し離れたWest SussexのHenfieldにあるSt Peter's CE Schoolへ。
350人ぐらい?の4-11才までのSATの成績も国の平均をかなり上回っており、OFSTEDの結果もSuccesfulという評価の高い小学校。この小学校、とにかくhead teacherがいいわ。朝のsharing Assemblyの時の子どもたちへの話し方、接し方が300人を相手にしているのに、一人ひとりに語りかけているような感じ。子どもたちも長い時間なのに実に静かで、落ち着いた様子。この様子を見ただけで、良い学校だと感じられる。しかし、英国の学校では、子どもたちがほめられ、認められることが本当に多い。低学年では、どんな良い行動をしたかが具体的に紹介され、葉の形の紙に記載されたものが木の絵に貼られていく。高学年では良い行いのポイントが25,50,75,100?になったら、賞状が送られる。head teacherが賞状を子どもに渡した時に、ある子どもがThank you!と言えば、Thank you!と言えることが素晴らしい!とまたほめられる。小学校教員の時のことを思い返し、反省しちゃうね(遅すぎる)。ICTに関しては、もう書く気にもならないくらい当たり前。ただし、活用の質に関しては、よくわからない。Avrilさんに言わせると、IWBの日常的な活用は、ICT活用のファーストステップに過ぎず、より効果的に、よりクリエイティブにICTを活用できるようになるまでには、まだまだ時間がかかるということになる。
ability groupは、LiteracyとNumeracyで異なるグループ編成が行われているようだ。この他、ミックスグループというものある。名前が簡単に移動できるようなっていることから、固定化されているわけではないと思われる。教室内の掲示物がたくさんありすぎて、短時間ではすべてを把握できない。これも日本の教室と異なる風景であろう。
ある教室で、フルートの練習をしている子どもがいた。教師一人に子ども一人である。これは、gifted childへの指導場面、日本では、あり得ない。一人ひとりに違いがあることを前提に教育を考え、その子に応じた教育をできる限り保証する。言うは易く行うは難し、が実現されているわけである。
この学校、保護者(PTA)が足りないIWBの予算を募金等で集め、すべてのクラスに設置したとか。日本もくだらない?PTA活動はやめて、学校の情報化にお金を回した方が良いかもしれない。ちなみに、プロジェクタとIWB(メジャーなのは4社らしく、その中から選択したとか)のセットで30数万円(しかも研修付き)という話だった。
全教員が集まるミーティングは毎週月曜日に15分で、情報の共有が主な目的らしい。くだらない会議もやめた方がよさそうだよね。
数人の経営スタッフが学校全体を分担して授業観察等を行いながらモニターし、常に評価改善を行っているようだ。校長さんは、インフォーマルな授業観察と教師とのコミュニケーションが重要だというようなことも言っていた。日常的なassessmentとimprovementも当たり前なのである。






木原さんと堀田さんが、ご馳走を前にしている姿、熱心に話をしている姿、アブリルとジェフの様子。いやぁ、楽しかった。私は後半、優秀なウェイターとして働き、煎茶を入れました。高橋さんは、熱燗の当番。いやぁ、参観とウェイターの仕事で腰が痛いのなんのって。






既に土曜日の朝になってしまった。この2日間のハードな学校訪問と連夜のディナーパーティ?で、疲れ切ってしまってブログを書く気力もなかった。これまでの疲労の蓄積もあるだろうに、長旅の疲れも見せず、よく食べ、よく話し、学校参観によっていろいろなことを吸収していく大先生達のエネルギーは相当なものである。ブログもいつ書いているのかという感じ???
さて、Varndeanの次に行ったPatcham High School、ここはいたって普通の学校のように見えた。授業中に教師が子どもたちを叱っている様子を何度か目撃したからである。実は、Varndeanの副校長先生の授業の時も、ずいぶん生徒を注意していたが、やはりうまいのだろう、授業はきちんと成立させていた。Patchamは、生徒に案内されて一回りしただけなので、たまたまそういう状況を目撃しただけだったのかもしれないが、全体的な印象として生徒指導にも苦労しているようであった。
この学校では、我々はバラバラに生徒に案内された。私は2人のかわいい女生徒に、他のメンバーもそれぞれ2,3人の生徒に付き添われて、校内を巡った。私が一番のんびり回ったらしく、図書室に戻った時には他のメンバーは既に揃っていた。
ICTの活用場面はVarndeanと比較すると少なかったが、多くの教科(特に芸術系)の多様な学習活動を参観することができた。ドラマの授業では、フルーツバスケットをやっていて、鬼になった人が×ゲームとして、教師の指示で短い演技をしていた。たまたま、私が見ていたときに教師が鬼になり、生徒のリクエストで私は男性教師から結婚を申し込まれてしまった。一瞬あせったが、No!と返事をしたらみんな大爆笑だった。卒業間近の10年生のメディアスタディの授業ものぞいたが、内容についてはよくわからなかった。他の生徒はみんな制服だが、10年生は私服だったので教室の雰囲気がずいぶん異なっていた。
案内してくれた8年生の生徒によると、週当たりの各教科の時間数は、以下の通りである。
Science 4, Math 3, English 3, PE 3, History 3, French or German 3, DT 2, Geography 1, ICT 1, Music 1, Drama 1
解説をしてくれた、Proffessional Tutor and Senior Managerのアネットさんは、ITT(教育実習)専門の担当ということで、かなり詳しい説明をしてくれたようだが、あまりに早口のため、理解することはかなり困難であった。大学との関係の変化やQTS(教員資格)の改訂等について説明してくれていたらしい。CPD(現職教育)については、年に5日、Teachers' Dayという研修日が設定されており、授業研究等を行っているとのことであった。例えば、授業のビデオを途中まで見て、最後のPlenary(まとめ?)のactivityについてワークショップ形式で検討するといったことが行われているようだ。










午前中、レンタカーを借り、Avrilさんを運転手にして学校訪問へ。この学校へは、2003年の時にも訪問したことがある。地域で有名な良い学校ということで、この学校近辺の家の価格は、かなり高騰しているらしい。
学校案内によると、
Specialist School (Technology Colleges)であり、かつmentor school to other Specialist Schoolで、Specialist Schools Trust Most Value Added Clubのメンバーであり、2005年には、200校しかないOfsted's roll of honourで、Leading Edge Schoolだそうだ(他にもまだいろいろあるみたいだけど)。詳しいことはよくわからないが、要するに、英国内で少なくともベスト200以内に入っている優れた学校であり、他の学校のモデルとなっているようである。
対応してくれたのは、Proffessional Tutor and Senior Managerのヘレンさん。教育実習担当(ITT)であり、初任研担当であり、現職教育担当(CPD=Continuing Proffessional Development)であるこの人の学校参観のアレンジがまた素晴らしい。最初に少し説明してくれたあと、子ども達が学校をぐるっと案内してくれ、ところどころで授業の様子をのぞいた。戻って、少し質疑応答、今度は、サイエンスの授業を30分ほど参観させてくれた。この力についての授業をしていたのは、なんと副校長の一人だった。実物の実験を見せ、デジタルコンテンツを使い、電子情報ボード用のプレゼン?ソフトで、説明していた。学校全体の様子と、授業の様子をミックスして見せてくれたのである。そして、ランチまで用意してくれて、食事をしながらまたいろいろと説明してくれたのである。
詳しいことは、後で書き足すが?、これだけコンピュータが至る所にあり、電子情報ボードとプロジェクタがない部屋の方が少ないぐらいに環境が整っていると、教科に関係なく授業の中でICTを使うのは当たり前過ぎて、とりたてて言うことではまったくない。ICTの活用に効果があるとかないとか、教育の情報化の普及とか言っている、どこかの国とは大違いである。
本当は、がんばって記録を書いておかないと忘れてしまうのだが、今日は、Avrilさんの家での、Food Technology プロジェクトが盛り上がり過ぎ、疲れ果てたので続きと、もう一つの学校のことは、いつか書くことにしよう。
明日も、朝9時から小学校2校を視察する予定。もう寝よう。






4人でブライトン大学、サセックス大学を巡る。一人でいる時とは違った視点で見ることができた。また、途中いろいろと話をすることで、刺激になり、再確認できたり、考えさせられたり、本当にありがたい。
昼は学食、夜はオイスターを食べながら、ギャグを飛ばしつつ、アカデミックな内容について、熱く語り合う。ついていくのが難しいが、こういう機会がほとんどない私にとって、貴重な時間だった。
ホテルに戻って、お土産の確認を行う。Avrilさんや学校訪問のアレンジをしてくれたハイディさん、ジョンさん、訪問を受け入れてくれた学校のために、ベッドに並べきれないほど多くのお土産を持ってきてくれた。文部科学省の資料(日本語版、英語版)、静岡の新茶、うなぎ関連の品々を大量に用意してくれた堀田さん@メディア教育開発センター 、学校へのお土産を中心に様々な和風な品々を用意してくれた木原さん@大阪市立大学大学院、富山のお酒に、金沢の黄金のケーキ?を用意してくれた高橋さん@富山大学。彼らの荷物の半分以上は、お土産だった。この他、個人的にも文献のコピーや本、韓国映画のDVDまでいただき、至れり尽くせりで、感謝の気持ちでいっぱいである。堀田さんに至っては、忙しい文部科学省勤務の合間をぬって、走って東京駅大丸の地下まで行って、鰻の蒲焼き(常温真空パック)を買って来てもらって、本当に申し訳ない気持ちである。
幸い、昨日のクレームが効いて?、今日から彼らの部屋はsea viewの立派な部屋になり、室内からインターネットに接続することが可能になった。旅行代理店としては、なんとか面目を保つことができて、良かった。
明日からは、学校訪問の予定である。彼らと一緒に参観することで、これまで以上にいろいろなことを学べるだろう。


3人の大先生、時間通りブライトンに到着。
しかし、早速トラブル発生。あれだけ、私がインターネットに接続できる部屋を用意するようにホテルに依頼していたのに、なんと部屋がキャンセルされていた。かなり強硬に申し入れ、部屋を用意させたが、今日のところはインターネット接続ができない部屋で我慢してもらうことに。というわけで、早速、皆様方、ロビーで接続し、メールをチェック。その後、近くのレストランでフィッシュ&チップス。ホテルのマネージャのおごりで、ホテルのバーで一杯。本日は、これにて終了。






教育実習生の授業参観2回目。今回は、 Denton Community Primary Schoolの教師で、ブライトン大学の非常勤講師をしているピッパ(正式な名前はよくわからない)がアレンジしてくれた。感謝。
しかし、これ、日本ではあり得ないシステムだよなぁ。非常勤講師というのが正しいかどうかも問題だけど、普通、教育実習の評価は任せないでしょう。あー、日本は担任の先生任せだからもっとルーズだった。とにかく、実習校が400校もあり、実習生一人あたり2回大学の先生が授業を参観して、評価しなければならないのだから、人手が必要なことはよくわかる。
ピッパからのメールには、9時に学校で、とだけ書いてあったので、地図を調べ、バスを調べてちょっとドキドキしながらかなり早めに出かけた。バスの中でどうやら実習生らしい学生を発見したので、同じバス停でおり、ゆっくり後ろを歩いていったら学校に着いた(ラッキー!)。ちなみに、外国のバスが、次のバス停をアナウンスしてくれないので、知らないところでバスを降りるのはかなりギャンブルだったりする。運転手さんに言えば教えてくれるのだけど。
8:20頃、学校到着。子どもたちが、ぞろぞろと登校してくる。親と一緒の子も、一人で来る子もいるようだ。不審者に見られないように、校門の近くのベンチに座って待つ。
8:45頃、始業のベルらしきものが鳴る。子どもたちは、校庭に並び、おそらく担任が教室に連れて行く。
8:50になったので、メインエントランスを探し、受付に行く。ピッパと一緒に実習生の授業を参観させてもらう野中だと言ったら、話は聞いている、と言われ一安心。しばらく待つと、ピッパがやってきた。そうそう、スタッフルームの看板は、いろいろな言語で書かれていたが、「教員室」という日本語もあった。
9:00 1年生の教室に行き、実習生と少し話をする。実習生は、2,3分後にNumeracyの授業を始める。この学生、声の大きさを変えたり、身振り手振り、視線を合わせ方など、子どもたちへの話し方がとても上手。Excellent! Well done! Wonderful! とかなり大げさにほめる、ほめる。
袋の中にブロックを何個か入れて、子どもたちに「中に何個ある?」と聞き、さらに何個かいれて、「さて、いくつになったかな?」という導入。次は、手をたたていて、「何回たたいた?」、さらにたたいて「あわせて何回?」、小さなホワイトボードに、式と答えを書かせて、足し算の復習。
この授業の目標は、10までの数の分解?。2+8=10などの組み合わせをすべて見つけるというもの(たぶん)。
今度は、ちょうちょに色つきの○いシールをはったものを見せて、「○は何個」。合わせて、10になるように組み合わせて、小さなホワイトボードに式を書かせる。次は、「あと何個の○がついたちょうちょが来ると、○の数が10になる?」という発問。
今回は、指導案のコピーがもらえなかったが、発問が詳しく書いてあり、ピッパは、良い発問だとコメントしていた。子どもたちも、集中してどんどん答えていく。
9:17頃、ちょっと子どもたちがだれてきたので、みんなで体を動かす。実習生、なかなかやるなぁ。
続いて、キューブを使って数問、ひもに通したリングを使って数問、数の分解について共通理解を図る。最後に、「○個のなんとかと○個のなんとかが、あわせて10個」というお話を読む。すべての数の組み合わせが入っている。子どもたち、熱心に聞く。
教室には、実習生、学級担任、アシスタントティーチャー、SEN?の先生の4人。実習生が全体に話をしている間、学級担任は一人の子どもを相手にジェスチャー(手話?)で説明している。SENの先生も、他の一人につきそって、時々補足説明をしている感じ。
9:20過ぎ、グループに分かれる。
5人グループには、担任がついてキューブとうまく説明できない専用教材(サイコロの組み合わせ?)を使って、小さなホワイトボードに式を書いている。
7人グループは、ワークシートとキューブ。ここにアシスタント。
6人グループは、ワークシートとひもに通したリング。ここに実習生。
2人は、パソコンに向かって、?+○=20を考えている。ヒントは、数直線。
3人グループは、ひもに通したリングが20ある。○+○=20の組み合わせを考える。
別の6人グループは、キューブだけど、課題が異なる。○+○=100
これは、明らかなAbility Group。しかも、教材も課題も異なっている。 最初に教室に入った時から、それぞれのグループの机の上に教材とワークシート等が置かれていた。でもその時点では、課題(10,20100)が異なっていることはわからなかった。うーん、芸が細かすぎる。
9:31頃、実習生がスズを鳴らして、何かコメント。
グループ内でも早く課題を追えた子は、先生に見せて、次のステップに進む。10が終わると20をやっていた。
9:42頃、実習生が、そろそろ課題を終わらせるように指示。
9:44頃、ちょっとうるさい音楽を流して、終了。子どもたちは、ワークシートを二つのかごに分けて入れる。一つは、終わったもの、一つはまだ途中のもの。
車座になって座り、実習生が、組み合わせを何個見つけたか、子どもたちにたずねる。10.20.30.60と子どもたちは自慢げに報告し、実習生がまた、おおげさにほめる。こうやって、自己効力感が高められていくのかなぁ。まさに、ほめて育てる。私とは、まったくアプローチが違う(おいおい)。
今度はnumbers funという数字の書いてあるカードを束ねたものを使って、教師が大きいカードで3を示し「あといくつで10になる、カードを出しましょう」と発問する。子どもたちは、7のカードを次々に示す。これを繰り返す。
hole classでのassessment。こういうのが大事だと、大学の先生達はいつも言っているように思う。ここで、定着できていない子を素早く把握するのだと。
実習生とスタッフルームに移動し、評価。
子どもたちの行動マネジメント、注意のひきつけ方、発問、子どもたちのやりとり、教材、TAの活用、体を動かす活動を入れたこと、個人差への対応など、ピッパも大いにほめまくる。
問題は二つ。子どもたちのassessmentファイルが未記入だったこと。授業ごとに、子どもたちの実態、できたこと、できないこと、次の時間の目標(スモールステップで)について、記述をするようにと指導が行われた。
もう一つは、ICTの教材について。?+○=20という問題提示と、○+○=20を考えるのは異なっているから、教材の選択が間違っているのではないか、という指摘。
さて、算数ということで、abilityグループの編成と、学習活動、教材の違いがよく見えた授業だった。日本では、まず、こうした学習形態はとらないだろう。共通の問題を集団思考で練り上げながら解決することに重点が置かれるのではないだろうか。
これだけ異なる教材教具が用意され、しかもグループによって課題も異なるという授業を設計することはまずないように思うがどうだろう。少なくとも、教育実習生の授業では、考えられないでしょう。
実習生にどうやって教材を選択したのか、とたずねたら、彼女が授業の目標に関連した教材、学習活動を1枚の紙にまとめたものを見せてくれた(まず、自分でブレーンストーミングしたと言っていた)。これを元に、担任の先生とディスカッションして、グループごとの教材と学習活動を決めていったそうだ。
教育実習生の授業を参観することによって、その国の授業に対する基本的な考え方がよくわかるような気がする。ベテランの先生のうまい授業をいくつか見ても、その共通性を把握することは難しいが、実習生の授業はナショナルカリキュラムに則した典型的な授業になっていると思われる。これは、私にとっては大きな発見である。日本の教育実習生の授業も、教科書中心、一斉指導中心の授業だよなぁ。
さて、ピッパさんの配慮で、この実習生の授業を6月にもう一度参観できることになった。今度は、学校の教育実習担当(school mentor)と一緒に授業観察を行い、評価の摺り合わせも行うというもの。ICTを使った授業で、と言っていたけど・・・。実習生の成長具合も見られるし、楽しみだ。彼女は、帰りがけに「良い生徒に当たって良かった」と言っていた。授業がうまくいかず、評価が低い場合には、学生が涙を流して訴えたり、反論したりすることがあって、なかなかたいへんなようである。そりゃそうだよなぁ、評価を伝えて、それにサインさせるのだから。しかも、教育実習の評価が、そのまま教員資格につながっているわけだし。
ピッパさんもたいへんなようだ。今週の金曜日に、ブライトン大学教育学部のICT担当講師の採用面接が予定されており、5人の候補者のうちの一人になっている、学部長を始めとするお偉いさんへのプレゼン20分、それに対する質疑20分。その後、ICT担当教員による40分の面接があるらしい。良い結果を祈りたい。Good Luck!!
しかし、授業参観の記録を書くのもかなりたいへんだなぁ。だいぶ適当とはいえ、ずいぶん時間がかかる。
あれれ、雨が降ってきた。堀田大先生たちは、ヒースロー空港に到着しただろうか(16日16:00頃)。
National Curriculum in Action のページにcreativityのことがまとめられている。
http://www.ncaction.org.uk/creativity/index.htm
なかなか進まないけど、今日はこの部分の訳を書いておこう。
相変わらず、わかったような、わからないような。
Why creativity is so important?
creativityは、生徒の自己効力感、動機づけと達成を向上させる。創造的、自主的に考えることを促される生徒は、次のようになる。
○より彼ら自身で何かを発見することに関心をもつ
○より新しい考えを受け入れる
○他者と共に考えを探究する活動に熱心である
○考えや考え方を追求するとき、授業時間以外にも活動しようとする。
その結果、彼らの学習ペース、達成のレベルと自己効力感は向上する。
Creativityは、生徒に人生の準備をさせる:ナショナルカリキュラムの重要なねらい
ナショナル・カリキュラムハンドブック(11-12ページ)では、creativityの重要性を概説している:
豊かで多様な文脈において、生徒が広い範囲の知識、理解、スキルを獲得し、発達させ、利用するために、カリキュラムは生徒が創造的に、そして、批判的に考えて、問題を解決して、さらによい方向に変えることを可能にしなければならない。労働者や市民としての将来に備えるために、彼らに創造的で、革新的で、進取的で、リーダーシップがとれるようになるための機会を与えなければならない。生徒が積極的に機会、挑戦、責任を受け止め、危険を処理し、変化と逆境に対処するのを可能にしなければならない。創造的な思考と行動は、全てのナショナルカリキュラムの科目と宗教教育において、促進される。
創造的である生徒は変化の速い世界への準備ができている、そこで、彼らは生涯でいくつかの職業に適応しなければならないかもしれない。多くの雇い主は、関係がわかって、名案があって、革新的で、他の人とコミュニケーションし、よく働き、問題を解決することができる人々を欲する。言い換えると、彼らは創造的な人々を必要とする。
創造力は、生徒の人生を豊かにする
創造力を促進することによって、教師は全ての生徒に彼らが特定の興味と才能を発見し、追求する機会を与えることができる。我々はみな、ある程度に創造的であるか、創造的になることができる。創造的な生徒はより豊かな人生を送って、より長い期間、社会に対する価値ある貢献をする。

やっと原稿を書き終える。かなり、苦しんだな。
だいたい、昼にF1のTV中継があるとつい、見てしまう。今回は、アロンソの完勝。速すぎる。
16日に、偉い先生方が日本からやってくる(なぜか、飛行機は3グレードに分かれて来るらしい)。大学訪問に、パブ探検、学校訪問、オイスター三昧、Avril家訪問に、ロンドン、Maidstoneの学校訪問と、超盛りだくさんのスケジュールである。今日だけで打ち合わせのメールが、何十通(正確には十何通)も飛び交った。
というわけで(どういうわけかは不明だが)、今日は一人で日本食デーを楽しんだ。おやつにせんべいを食べ、近くの日本食take outのお店Murasakiでshoga yaki donを買ってきて、インスタントみそ汁と一緒に食べた。仕上げは、ほうじ茶。これは、うまかった。私が英国で食べた中で、一番おいしいと思った日本食かもしれない(高級店に行っていないから?)。ぜひ、日本からのお客さんにご馳走することにしよう!(なんか、間違っている?)
そうそう、和歌山で地震があったようだ。震度4だからまあだいじょうぶだと思うけど・・・。
Avrilさんは、明日からScotlandに行くそうだ。水曜日の夜戻って、木曜日の朝から学校訪問の付き添いをしてくれる。なんとも、忙しい人である。
そうそう、松下教育研究財団のメールマガジンに登録しようとしたら、びっくりした。いやぁ、豊田先生(もう、君なんて書けないよねぇ)もしばらく会わないうちに偉くなってしまって・・・。
(2)連載「往復書簡:全国オモシロ実践訪問記」
執筆者:稲垣先生(東北学院大学)と豊田先生(和歌山大学)

黄色のじゅうたんの正体はよくわからないのだが、所々で見かける。
天気の良い日は、鮮やかな黄色がとてもきれいなのだ。
この間、大学の駐車場の奥に道があるのを見つけて近くまで行ってみたのだが、まだまだ先なので引き返してきた。

The National Literacy Starategy に関する Framework for teaching という文書には、Literacy Hour について詳しく書かれており、Structure of the Literacy Hour が示されていた。
この文書の中には、30人のクラスでは、4-6人の5グループを differentiated by ability で編成するということも書かれている(ability group と呼んでいるようだ)。
つまり、1998年のThe National Literacy Starategyは学校にかなり浸透しているということなのでしょう。そりゃあ、OFSTEDがあるからねぇ。ふーーん。
昼にAvrilさんと打ち合わせ、情報交換。あっという間の90分。
図書館で、TES=The TIMES EDUCATIONAL SUPPLEMENT タイムズの教育特集号(週刊)をチェック。
http://www.tes.co.uk/
BBCの教育ページと合わせて読むと、英国の教育の動きがわかるかも・・・。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/education/default.stm
TESの記事の中に、日本のjugyoukenkyuu = research lesson study が英国の学校でも取り入れられているというのがあるのだけど、この報告書は見あたらないですね。 ここにあるらしいのだが。 http://www.ncsl.org.uk/
昨日の記録を書きながら思ったのだが、英国の小学校の授業はパターン化されているようだ。Avrilに質問したらLiteracy Starategyでhole class→group activity→plenaryという流れが推奨されているとのこと。毎回、グループや個別の学習が用意されていてすごいなぁと思っていたら、そうだったのか。
グループごとに学習活動が異なるのは、担任教師が学級内のグループを習熟度別(のような感じ)に分けているからではないか、とコメントされた。なるほど、そうかもしれない。今さら気がつくのはかなり遅いような気がするが、何回も授業を参観しないと私にはなかなかわからない。他にも気がついていないことはいっぱいあるのだろう。
もう一つ、授業後に学生から聞いのたのだが、同じ学年の二つのクラスは、基本的に同じ教材を使って同じような授業展開で行っているようである。以前訪問した学校でも、教室内の掲示物がほぼ同じだったので、授業も同じように行っているのかと聞いたら、そうだという返事が返ってきた。だから、教育実習生の授業は、その学校のカリキュラム(授業の進め方)がベースにあり、それに味付けをする程度なので、教材を探すとか、作成するとかは、それほど苦労しなくて済むようなことを言っていた。ただ、今回の授業では、IWBが実習生の教室にしかないため、新たに教材を作成したということのようだ。
うまく表現できそうにないが、なんか思っていたより英国の授業はパターン化されていて、授業研究というよりは、良い授業をモデルにして、日々の授業が行われているだけなのかもしれない。だって、UnitごとのLesson planが提供されているくらいだからねぇ。日本の教科書通り、とは異なるような気はするけど・・・。実習生の授業を見ると、こういう傾向が顕著になるのかもしれないけど、どうなのだろう。
昨日の夕方の講演でも、教科の目標達成だけを考えた授業設計では、子どもたちの本当の学びは実現できない、みたいなことを言っていて、暗に英国の教育を批判しているように聞こえた。そして、藤岡先生を思い出したりしたのだけど、いったい教員養成のレベルでは、どういう授業力を身につけさせれば良いのだろう。どういう授業ができれば、その後何十年もより良い授業を追究していけるようになるのだろう。
なんだか、基本的な疑問に戻ってしまったような気がする。
もっと、criticalに英国の授業、学校を見ることにしようか。




Summerlea Community Primary School
http://www.summerlea.w-sussex.sch.uk/
学部2年生の教育実習(約6週間)が5月始めから始まっているが、今回やっと学校訪問が実現し、実習生の授業を参観することができた。今週を中心にSAT(ナショナルテスト)が設定されており(教室に貼ってあったテストスケジュールを見ると、今月いっぱいパラパラとテストは行われるようだ)、学校によってはなかなか実習生に授業をさせてくれなかったり、訪問を受け入れてくれないという状況があるらしい。
今回は、ICT担当講師の一人、キースの1回目のobservationに同行させてもらった。彼は、2年生については三人を担当し、実習中に一人につき2回の訪問を行う。2度目の訪問時に学校の教育実習担当(school mentor)と一緒に2年次の教育実習(school placement)の評価を行う。学生(学校)の割り振りは、School Partner Officeが行っており、車をもっている教員は遠くの学校を割り当てられるらしい。というわけで、今回は片道1時間ほどドライブした。
ブライトン大学が教育実習を依頼している学校はBrighton & Hove, East Sussex, West Sussexの3つのLEA管轄の400-500校にものぼり、School Partner Officeの仕事量は半端ではないようだ。学校によって対応はまちまちであり、school mentorやclass room teacherの力量によって実習の質はかなり異なるようである。また、学生に問題があると翌年から実習生の受け入れを拒否されるケースもあるとのことだった。教育実習で問題が生じると、大学で会議が開かれ、状況を調査した上で留年して再挑戦、または退学の判定がくだされるそうである。キースは昨年度、できの悪い学生の担当となり、問題があったため4回も遠くの学校を訪問しなければならず、しかも最終的にその学生は退学となったという話をしてくれた。
10:00過ぎに学校に到着。この学校はできてまだ6,7年の新しい学校だそうだ。感じの良い受付で記名し、実習生が配属されている2年生(6,7才)の教室に案内される。授業中だったため、実習生とともにスタッフルームへ。そこで、キースが実習生に実習の状況を聞きながら、実習記録をチェックする。
10:20頃、スタッフルームに人が集まり始める。どうやら休憩時間のようだ。お茶を飲んだり、バナナやリンゴを食べたりしている。女性が14,5人、男性は一人しかいなかった。
10:35頃、教室に移動。実習生は既に授業の準備をすませていた。かわいらしい子どもたちがアシスタントティーチャーに連れられて、芝生の校庭(緑がきれいなこと)に出る。みんなでタイチー?(太極拳だろうか?)をする。なんともかわいらしい。集中力を高める体操として、学校ではやっているとのことだった。
10:45子どもたちが教室に入り、実習生のLiteracyの授業開始。インタラクティブホワイトボード(IWB)の前に30人の子どもが集合し、人の特徴(違い)について考えさせる(肌の色、目の色。髪の毛の色等々)。途中、洋服の違い(制服なのにみんな組み合わせ方が異なっている)によって移動、目の色の違いによって移動する。人の特徴も変化するもの、変化しないものがあることを説明し、それぞれについて、どういうものがあるかリストアップさせる。教師は、IWに書き込んでいく。
このIWBは、Activ Primaryというソフトが組み込まれており(ひょっとするとセット?)、教師が簡単に提示型教材を作成し、それを提示しながらいつでも書き込み、保存ができるようになっている。実習生によると、担任教師と相談しながら授業を計画してあと、初めてだったが1時間ほどで簡単に作成できたと言っていた。
http://www.prometheanworld.com/n-america/en/html/solutions/products/activprimary.shtml
activprimary2のプロモーションビデオを見ると、アナライザーも利用できるようになっているらしい。どうやら、教材パーツがたくさん用意されているようである。
一人の子どもの特徴を文章で表現した後
11:15頃から、グループ活動に入る。6人グループ5つを実習生、担任、アシスタントティーチャーが分担してグループ指導を行う。指導案にも、分担まで書いてある(実習生の授業でもアシスタントティーチャーの役割を明確にし、上手に活用?することが含まれている。担任をグループ指導担当にするのは初めて見たけど)。子どもたちは、誰かの特徴を文章でどんどん書いていく(だいぶ個人差があったけど)。不思議だったのは、グループごとに活動内容が少しずつ異なっていたこと。指導案をよく読んでいなかったので、グループ指導は担当教師の裁量に任されているのかと思ったら、もともとそういう計画だったようだ。でもなぜ違う活動なのかについては書いていない。二つのグループについては、independentと書いてあるので、子どもが一人で活動するということだろう。確かに、教師は担当グループのみ指導しており、実習生が最後に全体の活動の様子を机間巡視して確認していた。
11:37頃、全員を集め、二人一組で相互に書いた文章をチェックするように促す。ここはあまりうまくいかなかった。教師がサンプルを提示して、確認して11:45頃、予定通り終了。子どもたちは、ランチルームに移動。今日は良い天気だから外で食べてもいいよ、と実習生が言ったら子どもたちは喜んでいた。
キースは、授業を観察しながらfeedback reportを書いていた。グループ活動時には、子どもたちに声をかけ、学習状況を把握していたようだ。1時間の授業について、A4で2枚ほどの報告書を授業中に書き上げる。その他に、教育実習で習得すべき目標のチェックリストにこの授業観察でチェック可能なものについてのみ、チェックする。
授業後、このレポートをもとに、授業評価を行う。おおむね、良い評価であった。私の聞き取れた範囲では、「もっと子どもの反応に対して積極的に受け止め、良い答えはどんどんほめて、子どもたちに自信をもたせるようにしよう」「グループ学習後には、机間巡視で良い文章表現を見つけて発表させ、共有するようにしよう」といったコメントがなされた。私も同感だった。このほか、group assesementがどうとか言っていたけど・・・。一斉指導場面でも、もう少し発問を工夫した方が良いのでは、と子どもたちの反応の様子から思ったりもしたが、このことについての指摘はなかったようだ。途中から、担任教師も加わり(後で聞いたら、教育実習担当も兼ねているベテランの先生だそうだ)、二人の意見はほぼ一致していたようだった。最後に、恒例の実習生の署名が行われ、報告書が完成した。
これ、かなりたいへんな作業だよなぁ。どう考えても、できる人は限られていると思う。キースは、16年の教員経験があり、4年間は海外のinternational schoolで教えたこともあるらしい。ICTが専門でも、小学校の場合にはどの教科の授業についても観察、評価しなければならず、教師の経験がなければかなり難しいだろうと言っていた。確かにそうだろう。
ちなみに、学校の実習担当=school mentor を対象としたPARTNERSHIP DEVELOPMENT DAY というのが大学で行われ、ここで教育実習の指導に関して共通理解を図るようになっている。5,6月に実施されるようなので、潜入する予定である。
往復の車の中で、キースといろいろと話をした。彼からも少し英語が上達したのではないかと、おだてられた。ジョークが言えるようになるなんて、かなりの進歩だと言っていたが。私は、低学年のLiteracyの授業を受ける必要があるって言っただけなんだけど。
今日学んだフレーズ。
Jack of all trades and master of none 私のことだな。
そうそう、帰りがけに新しいパソコンが導入されたらしいパソコン教室(コンピュータ スイート?)をのぞいていたら、中で作業をしている人に手招きされた。その人が、もう一人の女性と一緒に導入したコンピュータの設置作業を行っていると説明してくれたので、あなたは学校の先生かとたずねたら、「私はhead teacherだ!」と言われてしまった。なんで、校長がコンピュータの設置作業をテクニシャンと一緒にしているのかねぇ。何ともびっくり。たいへん失礼いたしました。キースと私はICTが専門だという話をしたら、それは良かった手伝ってくれとドライバーを渡されそうになったので、逃げ出した。私は手伝って学校に入り込みたかったのだけど、ちょっと遠すぎて通えないもんなぁ。残念。
一度、ホテルに戻ってから大学へ。
17:00-18:30 Research Seminar in Brighton University に参加。
Kieran Egan, Simon Fraser University
http://www.educ.sfu.ca/kegan/
http://www.ierg.net/
Imagination, emotion, and meaning
the essentilals we commonly ignore in education
innovative teaching methods based on these insights offer new ways of planning and teaching
Imaginative Education
Kinds of Understanding
Somatic Underastanding
understanding experience in a physical, pre-linguistic way
Mythic Understanding
understand experience through oral language
Romantic Understanding
understanding experience through written language
Philosophic Understanding
understanding experience through the theoretic use of language
Ironic Understanding
understanding experience through the reflective use of language
うーん、さっぱりわからん。

Teaching the Primary Core Subjects – English, Mathematics and Science (KS1/2)
Sandraがいつでも講義を見に来ていいよ、と言ってくれたので9:00からの講義に参加(本当、学生の時とは比べものにならないくらいまじめな私)。
低学年の英語(国語)のグラマーとリーディングの指導方法について。
教室には、パソコン、プロジェクタ、スピーカ、電子情報ボード、OHP。教室内には、学生が製作したと思われる学習用の掲示物が多数掲示されている。
グラマーの指導については、テキストを見ながらグループごとに(机がグループになるように置かれている)ディスカッション(6,4,5,3の18人、4グループ)していたが、内容はわからず。教師は一つのグループに参加、次々とグループを移動してコメントしたり、質問を受けたりする。
20分後ぐらいに、リーディングの話になる。
低学年向けの大型絵本を解説しながら読む。きつねがにわとりを追いかける話。その後、この本を通して何を学ぶのか、そのようなことに気をつけて教師は読めばよいのかについて、グループでディスカッション。「表紙を見せながら、子どもたちに考えさせる」「ゆっくりと、時間をかけることが重要」「絵と文は子どもたちにとって別物である」などなど。
また、20分後ぐらいに別の大型絵本を解説しながら読む。頭にのせていたくだものを動物が食べてしまう話。教師が解説しながら、読み進める学生は、メモをとりながら聞いている
その後、低学年のreadingのポイントに関する資料が配布される。 絵本を絵からだけで理解するのではなく、読み聞かせによる音(文章)と一緒に理解することによって文字、文章の理解が促進される? のようなことが説明された。
さらに、各グループに何冊かの本を配布し、各自読みながら、readingの学習をどのように進めるかを考える。教師は、各グループを回って補足、質問を受ける。その後、学生が本の概要、特徴等を説明する。相変わらず、学生は積極的に発言、紹介している。 「教師は事前に本を必ず2回以上読む」「repetition(繰り返し)は重要」という教師のコメント。
最後にもう1冊別の大型絵本を簡単に紹介して終了。
大学の図書館に子ども用の絵本がたくさん置かれており、読み聞かせのための大型本もある。前にも書いたかもしれないけど、教育学部にはこういうものが必要だよなぁ。
どの講義も解説一辺倒ではなく、必ずディスカッションや実演、作業、活動が含まれている。大講義室も見あたらない。
National Curriculum in Action のページにcreativityのことがまとめられている。
http://www.ncaction.org.uk/creativity/index.htm
What is creativity? を訳すとこんな感じ。
あなたが創造性について考えるとき、何が思い浮かぶだろうか?
想像的(imaginative)で、創意に富んでいて、リスクを冒してもしきたりに挑戦するような人? あなたは、独創性(originality)や人々が創り出すことの価値について考えるだろうか? おそらく、あなたはあなたが芸術的であることだけが、創造的であると思うかもしれない。
創造性の意味を明確にすることの妥当な出発点は、National Advisory Committeeによる『All our futures: Creativity, culture and education』DfEE(1999)という報告書である。このレポートでは、我々が機会を与えられるならば、程度の差はあるにしろ、我々はみな、創造的であり、創造的になることができると指摘している。
このレポート(29ページ)によれば、創造性の定義は、4つの特性によって説明されている。
最初に、それら(創造性の特徴)は想像的な思考または行動を伴うものである。
第二に、この想像的な活動全体が意図的なものであるつまり、それは目的を達成することに向けられる。
第三に、これらのプロセスは、独創的な何かを生み出さなければならない。
第四に、結果は目的に関連した価値がなければならない。
この定義によって強調される特徴について議論することは、あなたの学校が創造性が実際に何を意味するかについて同意することに役に立つ出発点になる。
想像力と目的(IMAGINATION AND PURPOSE)
想像力は、確かに創造性の重要な部分である。しかし、全ての想像的な考えは 創造的だろうか?
誰かが、青と白のストライプの一角獣を想像したと仮定しなさい。これは 創造的か?
誰も以前にこのようにユニコーンを想像しなかったのであれば、そうかもしれない。しかし、ここで重要なことは何だろうか? もし、誰かがこのような想像的なアイディアを思いついても、それ以上のことがなければ、それらは創造的と言えるだろうか? 創造的な人々は想像力に富むだけでなく意図的である。彼らの想像的な活動は、目的(この目的は時間とともに変わるかもしれないけれども)を達成することに向けられる。
独創性(ORIGINALITY)
我々は、独創性と言う時に何を意味するだろうか?
生徒の学習について話しているとき、どういうことを独創的であると言うだろうか? 彼らの以前の活動に関して独創的である? 他の生徒の活動? 一般的に認知を得た活動?
生徒が詩を書いているか、ダンスの振付けをしているか、絵を製作しているとき、それが彼らの考えと感覚を表すならば、彼らの活動はユニークでありえる。
しかし、科学、歴史と数学のような科目での活動はどうだろうか?生徒が新しい科学的な原則を発見することは素晴らしいが、これはとてもありそうにない。では、生徒がこれらの科目においては、創造的ではありえないのだろうか?
そうではない。
熟練した教師は、生徒が疑問に取り組み、問題を解決して、彼らにとって新しい考えをもつことを支援することができる。これは、生徒の考えを独創的なものにし、真に創造的な行動の結果であると言える。
価値(VALUE)
目的に関して価値があることであるならば、想像的な活動は創造的であるといえる。教師は、彼らが行ったことの価値について批判的な(critical)評価を通して判断することを手助けする必要がある。
例えば以下のような質問を行うことである。「その活動は仕事となるか?」、「美学的に満足できるか?」「妥当な解法か?」、「それは役に立つか?」など。
やりがいがあることや価値に関する教師と生徒の見解は、時々、異なるかもしれない。一緒に判断を共有することは、他の人が評価することへの有益な洞察を与えることができる。
行為は非常に想像的で独創的である、しかし、誰かを傷つけるか、何かを破壊するような場合もある。我々は、この種の創造力に満足できるだろうか?
土曜日からブライトンフェスティバル(http://www.brightonfestival.org/)が始まり、雨がぱらつく中、70もの学校が参加したChildren's Paradeが町中をパレードした。しかし、人が多いこと、多いこと。
そんな中、仕事をしたり、ロンドンに行ったり、まあ、いろいろあり過ぎて少々疲れ気味であります。
日本から洋服や本やもろもろ?が届き、アブリルとジェフは、抹茶セットに感激(津名さんありがとう)。
過去を振り返りながら、今の問題意識を明確にしようと思って書き始めたのだけど、余計なことしか思い出せず、あまり意味なかったかも。まあ、自分のメモということで、書いておこう。
2000年4/16-5/24 ※3/26-4/15(カナダ)
海外研究開発動向調査
「インターネット・マルチメディアの教育利用に関する調査研究」
訪問した学校
5/7 Patcham Junior School
5/11 George Abott Secondary School、立教英国学院
5/12 St. Bernadette's Primary School
5/17 A. S. Neill's SummerhillSchool
ナショナルカリキュラムが改訂され、2000年9月から教科「ICT」がすべてのキーステージで必修となり、同時に、各教科の中でもICTの活用が義務づけられた(statutory)ことを知る。
なんといっても、驚いたのはOFSTED。ナショナルテストに加え、学校評価が組織的に行われ、その結果が公表(league Table)されていた。ちょうど、ニールのサマーヒルスクールがこの評価に対して訴訟を起こしていた時期であり、学校評価そのものについては肯定的に受け止めていたが、客観的な評価が可能かどうか、については疑問も残った。
この時にメーリングリスト(syspro)に流した報告では、「英国はとにかく教育に関しては,中央集権型?でしょうか,ナショナルカリキュラムの実施に伴い,教員研修,教育リソースの提供,ICTの研究開発,評価(査察)の全てを国レベルで行っているようです。」と書いている。しかし、学校訪問で授業時間数のしばりがないこと(どうもこの時点でもLiteracy,Numeracyについては、毎日行うことになっていたようだが)、検定教科書がないことなど、教師の裁量で行える部分が多く残っているというか、むしろ、ナショナルカリキュラムの目標、内容に合わせてカリキュラムを組み立て、教材を用意することが教師の負担となっているのではないかと感じた。日本の場合には、指導要領に基づく検定教科書が授業に大きな影響を与えているが、学習到達度の評価を全国一斉にしているわけではないし,査察による学校評価もされていないわけで、国の教育のコントロールの仕方に大きな違いがあることに、気がついたわけである。
特に、大学における教員養成カリキュラムが、英国ではQTS(Qualified Teacher Status)によって規定され、学校や教育委員会と同様に査察の対象となっていることについては、常々大学の授業に疑問をもっていたこともあり、そうあるべきかもしれないと思いつつも、実際に自分がその枠組みの中に入ることについては、拒否したい気持ちになったように思う。
ICTに関しては、教師の役割というか、意識が日本の教師と明らかに違うことに気づかされた。「英国の場合には,校内のネットワーク,インターネットへの接続について,どうするかなんていうことを教師が考えることはほとんどなくて,授業でどう活用するかだけを考えているようです。だから,パソコンが1台しかインターネットにつながっていない状況であれば,それをどうやって使うかしか考えないわけです。たぶん,我々は,どうやったら20台アクセスできるだろうか,なんていうことまで考えてしまいますよね。」と報告しているように、教師が情報環境整備をする、ましてやネットデイなんて発想がないわけだ。コンピュータ教室を新たに作った学校の教師は、リストから希望する機器、ソフトウェアを選んで送るだけで、あとは業者任せで設置してくれるというような話をしていた。それでも、子どものアカウント作成や学校のホームページ作成などは、ICTコーディネータ(担任と兼任)の役割なのでたいへんだ、というようなことを言っていたように記憶している。しかし、小学校では、週に1回程度、技術担当者が学校を巡回しており、中等学校でも専任の技官がすべてのコンピュータを管理していた。大学になると、立派な研究室のような部屋をもった技官の人がいて、私が実践センターでしている仕事は、技官なのか教員なのかと、ちょっと考えてしまった。
Becta(British Educatilnal communications and Technology Agency)は、150人規模の組織だそうですが,情報インフラの部門はなんと4人、ほとんどが各教科関係の教材開発,プロジェクト研究の部門だということだった(たぶんこの中にも技術担当が入っているとは思うのだけど・・・)。ホームページの作成も,システム開発もほとんどが外注(アウトソーシング)だと言っていた。
つまり、役割分担がきちんとされているのである。日本のように、何でもかんでも教師がやるということにはならないのが大きな違いである。
学校参観では、中等学校の設備とICT関連の人員配置が目についたが、小学校では、まだまだ教師がICTの授業をこなせていないようだった。
大学の講義に関しては、シラバスの充実と小人数指導、ICT教育法の講義が複数必修となっていることが目についた。小学校でもICTが教科として存在することは、やはり大きいと思われる。
2002年3月17-30日
学長裁量経費による外国人教師招聘
Avrilさんを日本へ招聘し、龍神の東小学校を訪問。修了式直前の日に、無理をいってコンピュータを活用している授業を行ってもらい、故古久保校長先生にはたいへんお世話になった。この他、和歌山大学スタッフとの交流、和歌山県情報化推進協議会で「英国のICT教育について」講演していただいた。終了後には学生を交えてコンパを行い、たこ焼きなどを楽しんでもらった。その後、二人は大阪ドームのオープン戦、京都、奈良を楽しんだ。
2003年9月29日ー10月8日
科研
「教育の情報化に対応した実践的力量形成のための教育現場と大学の連携の在り方」
小学校、中等学校、TTA訪問(野中、武田、豊田)
10/2 Varndean Secondary School
Chyngton Primary School
10/6 Teacher Training Agency, Mr Tim Tarrant
この年に科研が採択され、交流がさらに深まっていった。この時に、初めて英国の教育実習の実情を知る。4年間で32週間の教育実習とmentor,tutorによる指導と評価、講義と実習を組み合わせたカリキュラムなどである。
学校訪問では、優れた学校を選んでくれたこともあるのだろうが、2000年に訪問した時と比較すると、明らかにICTの授業もICTを活用した教科の授業もレベルが上がっているように感じられた。特に中等学校では、電子情報ボードやコンピュータが各教科の授業で日常的に活用されているように思われた。ICTの授業では、単にスキルの習得をさせるのではなく、例えば、ICTを活用した表現活動において、考えたり、分析したりすることが組み合わせられており、日本の情報教育関連の授業とは考え方が異なっているように感じた。おそらく、この時の疑問は教員養成や現職教育の在り方だと思う。ICTを活用した教科の授業はともかく、教科ICTが求めている考える力(ナショナルカリキュラムに書かれている)を育成する授業設計ができるようになるのか、ということだろうか。
もう一つ、この時に驚いたのは、日本で成功例として紹介されていたNOF(New Opportunity Fund)による40万人以上の教員と学校司書を対象としたICT教育に関するe-learning研修について、担当者が実はあまりうまくいかなかった、今後は、学校の情報環境整備にもっとお金をつぎ込むと話ていたことである。この話は、とにかく印象に残っている。450億円をつぎ込んだプロジェクトが失敗だったって、普通言えないよねぇ。しかも、この人クビになっていないし。
なお、この時のレポートは、昔書いた啓林館の「情報教育」メールのページにある。
http://www.shinko-keirin.co.jp/koutou/magazine/39.htm#a
http://www.shinko-keirin.co.jp/koutou/magazine/40.htm#a
http://www.shinko-keirin.co.jp/koutou/magazine/41.htm#a
http://www.shinko-keirin.co.jp/koutou/magazine/42.htm#a
2004年9月
科研
Avrilさんに日本の教育実習の様子と、和歌山の優れたICT活用の授業を参観してもらった。当時、貴志川町の小学校にいた宇田さんの授業、野上町の小川小学校の授業である。特に小川小学校の子ども一人ひとりが自分の畑で作物をつくる活動を中心に、食に関する学習、協働すること、記録にコンピュータを活用することなどが組み合わされた学習は、印象的だったらしい。
2005年2月28日ー3月13日
科研
アメリカでSITEに参加した後、英国へ。2000年に続いて、二度目の世界一周。
教育実習生の授業を初めて参観し、大学の指導教員が授業後にその評価を行う場面に立ち会った。授業参観と学生の実習記録をもとに、QTSの各項目について達成しているかどうかを大学の教員と学校の実習担当(クラス担任ではない)が中心になって評価を行うという方法を具体的に知ることができた。教育学部にこれを行える教員がどれだけいるだろうか。QTSのような評価基準、授業というパフォーマンスを評価するためのルーブリックの必要性。学部の講義と実習を適切に組み合わせたカリキュラムの在り方。などなど、疑問や課題を再認識した。
この時に学んだことは、ここにまとめた。
http://center.edu.wakayama-u.ac.jp/weblog_mt3/center/kiyou/ja.15.html
2005年12月
科研
ITTEに参加し、ICT教育における教師教育の研究方法、内容について情報収集を行った。この時は、時差ぼけがかなりひどく、学会の夜の懇親会に眠くて出席できなかった。英国では、これまでの取り組みを振り返り、教育におけるICTの位置づけを問い直し、その効果についての検証をもっと厳密に行う必要があるという段階にあることを知った。
現状では、学部の中でカリキュラム全体を見直し、教育実習や講義の方法、内容を改善することはかなり難しい。おそらく、教員の入れ替えしか方法がないのではないかと思っている。実践教室という単位では、実習をスクールボランティアや徒弟実習などに置き換えて、講義やゼミと関連させて指導を行うことは可能だが、全般的な教育実践力の育成とICT活用指導力を同時に実現するためには、実習の質の向上、指導の在り方、ルーブリックの開発等、カリキュラム全体の改革は避けて通れないように思われる。
そこで、さらにブライトン大学の教員養成カリキュラムを徹底解剖し、学生がどのように教育実践力、ICT活用指導力を身につけていくのかを明らかにしようというのが今回の在外研究の主要なテーマである。
2006年3月28日ー8月10日
和歌山大学教職員海外先進教育研究実践支援プログラム
「教育実践力の育成を重視した教員養成カリキュラムの在り方」
5/2
ジャーナリストの阿部さんに英国の教育について話を伺うためにウィンブルドンへ。NHKの草谷さんが紹介してくださった方である。おしゃれなタイ料理レストランでランチを食べながら、いろいろと話をした。お子さんが二人、私立と公立の学校に通っており、また、幅広く取材されており、学校現場の状況にも政策サイドの情報にも精通されているようだ。特に学校の先生の本音や、保護者の話などは、短期間の訪問ではなかなか聞けないわけで、たいへん参考になった。ありがとうございました。
ウェールズがイングランドとは異なる教育方針で改革を進め始めているらしい。どうやら、幼稚園教育と低学年教育では、もっとのびのび、それ以降も総合学習によって総合的な学力の育成という方向らしい。
ナショナルテストの弊害。特に7才のSATについては、子どもや保護者に余計なプレッシャーを与えているようだ(言われてみて気がついたのだが、7才といえば、日本で1年生になるわけで、下の息子がまさにそうなんだけど、この学年で全国学力テストをするのは確かに早すぎるよなぁ)。
子どもの肥満の問題。イケメンシェフのJamie Oliverが給食の改善をアピールし、少しずつ広がっていること。http://www.feedmebetter.com/
あれ、どこかで聞いたことある名前だと思ったら、三菱総研の吉村さんが紹介してくれたレストランのシェフだ。これまたびっくり。
そして、Primary National Starategyの資料として、各学年ごとのUnit Planというのがあり、教師の発問を含む詳細な指導案とワークシート等の教材がセットになって示されていること(教科書会社の教師用指導書よりも詳しいかもしれない)。これは、かなりびっくり。
http://www.standards.dfes.gov.uk/primary/teachingresources/
このページで、教師向けのデータを選択し、NNS unit plansを見ると各学年、学期ごとのplanがダウンロートできる。
などなど、またまたいろいろと考えさせられる情報を得ることができた。
阿部さんの記事は、こちら。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/sekai/england/news/
20051214org00m100033000c.html
ここにものっている。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200501100123.html
その後、ウィンブルドンテニスコートにあるテニス博物館に寄って帰る。残念ながらテニスコート見学ツアーには参加できなかったが、なかなかおもしろかった。
5/3
Avrilさんがまたまた出張で不在となり、学校訪問も直接交渉しなければならなくなったので、英語のメールをせっせと書く。これがなかなかたいへんで、時間がかかる。6月のBrixham訪問についても、昨日からメールでやりとりしている。なんだか、あっという間に、夕方になってしまった。
お昼頃、またまた非常ベルがなる。部屋の改築工事をかなり激しく行っているためらしいが、これで何回目だろう。いい加減にして欲しい感じ。
30日の日曜日は、くもり時々雨、夜はまたまた風が吹き荒れていた。
ランチを食べにアブリルさんの家に。食事の前にActivity Theoryの話。
山住勝広氏の「活動理論と教育実践の創造 拡張的学習へ」を読んでいるのだが、これがなかなか難しい。アブリルもActivity Theoryをベースにした研究をしているため、英語の論文を読み進める前に、まず日本語の本からと思ったのだがこちらも大苦戦。でも、前半の理論の部分はともかく、最後の実践の部分はよくわかる。この間の授業とまさに同じようなことが書かれている。
このページを発見して、アブリルに見せたら感動していた。
関西大学人間活動理論研究センター http://www.chat.kansai-u.ac.jp/en/index.html
1日は、バンクホリデーでお休み(なんか休みばっかりだって?)。
学校では、そろそろナショナルテストが始まるらしい。したがって、学校訪問もまだ先になりそう。
昼近くになって晴れてきたので、コインランドリーへ。待つ間、タイレストランでランチ。野菜のテンプラ(メニューに書いてある)とグリーンカレーに挑戦。テンプラはいまいちだな。グリーンカレーは、予想以上に辛くて汗をかく。
ホテルに帰ったら、これがたいへんだった。3階の改装工事が始まるとのことで、部屋を移動しろと言われる。先に言っておいてよー。なんだか荷物が増えているようで、スーパーのビニール袋にいろいろ詰め込んで引っ越しの準備。で、指定された部屋に行ってみたら、ドアのところでしかワイヤレスネットワークが見えない。しょうがないのでフロントに行って交渉。次の部屋はOK。ところが、なんだか工事の都合で、その部屋もだめだということになり、またまた別の部屋へ。ネットワークを確認して、さあ引っ越そうと思ったら、今度はカギがないからパブで一杯飲んで待っていろと言われる。仕方なく、レモネードを飲みながら(もちろんただ)30分ほど待つ。なんだか、引っ越しにずいぶん時間がかかって疲れた。しかも、小さいタンスと冷蔵庫がなくなってかなり不便。どうなっているんだ、このホテル。さらに、疲れて風呂に入ろうと思ったら、シャワーの蛇口が壊れているし・・・。
こういう時には騒いで、できるだけ偉いマネージャーと交渉するしかないんだけど、今回はこの人もいまいちだったねぇ。
というわけで、いろいろやろうと思っていたことが滞ってしまった。しかも、夜はテレビで3夜連続してマトリックスをやるというのでつけたら、ついつい最後まで見てしまったし。やれやれ。
文部科学省初等中等教育局メールマガジン、講読しているでしょうか。
初中教育ニュース 第29号より
イギリスにおける教育費の充実
2006年度には国の教育予算が前年度と比べて倍増
教育技能省の予算
2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
279億ポンド 304億ポンド 596億ポンド 637億ポンド
(5.6兆円) (6.1兆円) (11.9兆円) (12.7兆円)
(注:1ポンド=200円と計算しています)
この増加分は、266億ポンドの「義務教育特定負担金」(Dedicated Schools Grant)の金額にほぼ相当し、「義務教育の全額国庫負担」の導入が、具体的に政府の予算額に反映されてるとのことです。この増額は、国から地方への一般財源移転を減らすことで実現しているそうです。
あれー、どこかの国とはまったく逆ですねぇ。教育に対する意気込みの違いだろうね。まあ、中央集権的っていう見方もあるでしょうが。
ブレア首相が政権を獲得した1997年の教育予算は147億ポンド(2.9兆円)だったそうです。なんと2006年度には、4倍になっているわけです。次の日本の総理大臣は誰になるのか知りませんが、教育重視の人は誰かいますかねぇ。
イギリス政府は、さらに教育予算を増やそうとしており、財務大臣は「将来的には公立学校の教育費水準(一人当たりの教育費5000ポンド(100万円))を私立学校と同程度(8000ポンド(160万円))まで増やす」と述べたそうです。財務大臣もねぇ、これくらいのことをやれる人はいないのかね。
しかし、これを実現しようと思ったら増税は避けられないでしょうね。アブリルさんの年収は、我々と同程度のようですが、税率は40%!!!だと言っていました。こんなにとられたら、とてもやっていけそうにないけど。だいたい、ガソリン1リットルが1ポンドになりそうなぐらい物価が高いのに(ガソリンへの課税も半端じゃないようです)!
ちなみに、日本の教育予算は、平成12年度(2000年度)の国の文教関係予算は5.5兆円。それが平成18年度(2006年度)は4.0兆円に減ったそうです。一部、地方へ財源を移したとはいえ、これは情けないんじゃないかねぇ。教育改革はお金を投入しなければできないように思うけど・・・。
行政改革の流れの中で、教員の人数が多いとか、給与が高いという指摘があるようですが、どうなんですかね。教員の仕事の負担を大幅に減らし、同時に給与も減らして、その分で教員や助手、技官、司書などを増やすとか(ワークシェアリング?)、総額が増やせないなら、それなりの工夫をして欲しいように思いますが。少子高齢化に対応しながらうまくやらないと、優れた人材が確保できなくなるのは目に見えていますね。
おかしいなぁ。なんか、日本から仕事がふってくるんだよなぁ・・・。誰だぁ?
28日の夕方、と言っても19時ころだけど、大潮だったのか潮がかなり引いて、貝を掘ったり、ずーっと沖の方まで歩いて行ったりして遊んでいる人が多かった。
1ヶ月の生活で、気がついたこと。
Nationalのシェーバー、ES8801を買ってもってきたのだけど、このバッテリー1ヶ月近くもった。これはなかなか良い。
暗い教室でもフラッシュなしで撮影できるように選んだデジカメ、FinepixF11。220枚ぐらいしか撮っていないとはいえ、まだバッテリーマークが減っていない。暗い場所での撮影は、ISO800とかでも結局被写体が動いたらぶれた写真になるからいまいちだけど、まあこれだけバッテリーがもてばすばらしい。
カシオの電子辞書、GT9300も重宝している。アブリルさんの家での会話にはこれがないと。
リュックサックは大正解。結構、歩く距離が長いのでパソコンは背負うに限る。
国際電話は、Skypeで普通の電話にかけるのが安くて、聞こえもよい。ドコモのNM850iGは確かに便利だけど、時々英国内のどのキャリアにもつながらなくなり、バッテリーが急に減るのが問題。
ホテルの滞在で嫌なのは、いつハウスキーピングの人が来るかわからないこと。部屋でパソコンに向かっている時にはDo not disturbにしておいたりするけど、そのまま来てくれないこともあったりするので、最近は来てくれたら、外出するようにしている。
なんといっても飽きたのが食事。やっぱり年をとったのだと思う。まあ、一人だということもあるけど、外食は面倒になり、脂っこいものは食べたくない。朝食は、シリアルにフルーツヨーグルトにコーヒー、時々クロワッサン、というパターンになっている(卵、ベーコン、ソーセージ等はあまり食べる気がしない)。おいしいさしみとごはんとみそ汁が食べたいかな。
29日の午後になって、良い天気になってきた。原稿を書くのも飽きたし、散歩でもしてきますか。








上の3つは、学食。
カップラーメンは非常食用。
正統派fish&chips(サラダに代えてあるけど)に性懲りもなく26袋入りポテトチップス。
WAGAMAMAのみそラーメン。これは、なかなかいける。でも1500円はないだろう!
最後は、ジェフが熱燗を不思議そうに眺めているところ。
アブリルさんに学校訪問のお願いばかりしていて、本当に申し訳ない感じ。どうも、今は最後の教育実習のアレンジで、大学のSchool Partnership Officeの人たちもめちゃくちゃ忙しいらしい。
昨日の新聞にteachers'tvの宣伝がのっていた。
www.teachers.tv
教師向けの教育番組のチャンネルで、すべての番組をWebでも提供していると書かれている(1000 programmes!) 。いくつか見てみたが、授業風景+解説等々、NHK教育の番組のようですごいですな。
新聞広告には、今、登録すると1000ポンドがあたる、って書いてあるから登録してみた。友人を紹介すると、ipodも当たるそうだ。なんか、おもしろい。
夕方、ブライトン大学の副学長就任記念講演会に参加。mosquitoとmalariaの研究の話を聞き(さっぱりわからん)、その後の懇親会(立食)でワインを飲んだらふらふらするので、ホテルに帰ってそのまま寝てしまう。
ぼんやりしているうちに、一ヶ月が過ぎてしまったようだ。
9:00-12:00
Creativity & Digital Media Technologies の講義に参加
Avril, Keith, Jeremy の3人で行っている研究に連動している講義
9-10才の小学生の子どもたちが4,5人のグループに分かれて、friendshipをテーマにした短いデジタルムービーを作成する。学生は、グループを担当し、この学習活動の支援を行いながら、子どもたちのdigital technologyとの関わり方を観察し、指導の在り方、子どもたちが活動を通して何を学ぶのかについて、考察する。
school based projectは、3時間枠で3回行われ、学生、大学教員3人、学校のICT担当教員が参加して行われた。
今年で3年目になるそうだが、TTA(現在のTDA)の研究費によって、最終学年で実習を行う小学校教員を目指す実習生や初任教員が創造的にICTを活用するための研究として行われているものである。10セットののアップル・メディア・ラボ(パワーブック、DVカメラ、ウェブカム、デジタルカメラやDVや音楽を編集するソフトウェア)が学校に持ち込まれ、活用されている。
授業では、子どもたちの作品(7つ)や活動風景の動画をジェラミーがDVDにまとめたものを見ながら進められた。子どもの作品(できの良さにかなりびっくり)を見ながら、そのグループを担当した学生がリフレクションを行い、活動の意味や支援の在り方について考察する。他の学生や、大学教員が質問したり、意見を述べたりして、それを深めていく。このディスカッションが実践と理論をつなぐ上で、とても重要なのである。learningとteachingと関係、学習のプロセスと学習の成果(outcome)、グループ学習におけるcollaboration、role、 decision making proces、partnership between children and teacher、assesmentの方法、teaching practiceとしての意味、digital technolgyとaffordance、modeling、problem solvingなどなど、相変わらずみなさん、よくしゃべること。
そして、最終課題はこの活動とcreativityの関係についてレポートを作成すること。
私は、この学習活動の成果として、いわゆるmedia literacy(film literacyという言葉も出てきたが)については、意識されているのか、習得されたのかということを質問した。Avrilの答えは、ナショナルカリキュラムでは、secondaryの学習内容として位置づけられており、今回の学習活動の主な目標には含まれていないが、子どもたちも学生も結果的に制作過程において気がついていた、これもこのような学習活動の意義の一つである、とのことであった。子どもたちや学生がお互いの作品を評価する場面で、作り手とaudience の立場の両方の視点から考えることができるようになるということらしい。
私は、数年前、授業ではないがイベントで、子どもたちと学生が一緒に企業展示のプレゼンテーションを作成し、発表するという取り組みを行ったことがある。この時にも、学生と子どもたちが一緒になって活動することによって、子どもたちの学びと学生の学びの双方がより充実したものになったような気がした。そうなんだよねぇ、ここで「気がしただけ」で終わるから実践だけで研究がないんだよね。振り返りの活動を行って、そこでの学生や子どもたちの発言について、分析してみれば少しは実践研究の成果としてまとめられるのだろう。
教育学部の講義としても、実践と理論(理論っていうとちょっと固すぎるような気がするから、考え方とか教育学、心理学の知見ぐらいかなぁ)を、実体験をもとにして振り返る活動を繰り返し行うことは学生の教育実践力を高める上で、とても重要なことだろう。わかっているのだけど、やりっぱなしになってしまうんだよなぁ。ゼミのみなさん、今年は振り返りの場を大切にしましょう(だから、今年は教育評価をゼミの学習の大きなテーマにしたんだけどね)。そうそう、ゼミは私がいないことによって、主体性が高まったようですね。今後も、期待しています。
講義の最後に、講義に参加していた4年生(もうすぐ卒業)の学生たちに質問をさせてもらった。彼女たちは、2000年ぐらいにつくられたICT Specialistコースの学生である。
「学校でICTを活用した授業を行う自信はありますよね。」全員、うなづく。
「どのような講義、活動が、もっとも重要で、役に立つものでしたか?」
質問の意味がよくわからなかったようですが、いろいろと答えてくれました。
○様々な教育用ソフトウェア、コンテンツを知ることができたこと
○さまざまな実習を通して、コンピュータやソフトウエアの操作等ができるようになったこと
○いろいろな教育実践事例の解説(現場の先生の授業?)
○いろいろな学校で教育実習を行うことによって、それぞれの学校のカリキュラムに位置づけられているICT活用について知り、授業を行うことができたこと
○ICTの講義は、解説+実習に加え、ディスカッションが多いこと
○教育実習での実践を持ち帰って、ディスカッションし、授業改善につなげられたこと
途中、ICT Specialistコースの学生だと学校で言うと、コンピュータやプリンタをなおせなどと言われることが多く、私たちは「テクニシャンじゃない!」「ICTを活用した授業のスペシャリストなのに、学校の先生たちはわかっていない!」なんていう発言で盛り上がっていた。
さて、午前中、密度の濃い授業に参加した後、私は図書館でメールを書いたりしていたが、この後のアブリルさんのスケジュールがとんでもない。
9:00-12:00 講義
13:00-15:00 どこかで会議
17:00-19:00 大学内でリサーチセミナー(この講義の研究について3人で発表)
これにも参加したけど、午前中の講義の方が学生の話が盛り上がっておもしろかった。
アブリルさんも、同じようなことを言っていた。
終了後、車でロンドンへ
20:30 606という有名なJazz Club Restaurant到着
21:00-24:30 ジャズを聴きながらディナー(ジェフは、後半に演奏した)
ジェフとアブリルの友人がたくさん来ていて、みんなに話しかけられる。
イタリアンのギタープレーヤーだという兄ちゃんの英語は、イタリアなまりでさっぱりわからない。しかし、どうしてみんな日本の古い映画を見ているのだろう。そういう話題で話されてもさっぱりわからん。
26:30過ぎ、ホテルに到着、途中で完全に寝ていた。すみません。
アブリルさんが家に帰って寝たのは、おそらく27時過ぎだろう。
でも、朝9時過ぎには大学からメールが届いた。私は、起きたところなのに。
今日も朝から、講義二つに参加。
先週と同じ講義科目だけど、異なる先生による授業。
An Introduction to ICT in the Curriculum
1時間目は、小学校の先生が非常勤講師として担当している。テーマは、前回と同じ「Working with images」。やはり実践と絡めてDuzzleというお絵かきソフトの活用の仕方を話してくれるので、わかりやすい。でも、過去に小学校で見たことあるけど、なんでお絵かきの機能を体験させるのにMondorianとかIslamic patternとかWilliam morrisとかから入るんだろうね。まあ、確かにわかりやすいかもしれないけど。これらのキーワードをgoogle imageで検索させて、学生に作品の特徴を発表させてから、お絵かきソフトの機能をこう使うとこういう作品ができる、という話をする。これを小学校低学年でもやっているのだから驚き。それから、やはりナショナルカリキュラムとの関連をしっかり押さえている。QCA ICT Schemeの2B,3A,4Bに関連していて、その内容はどうだという説明が資料として配付されている。ジェラミーの時の配布資料と同じだ。少々、アレンジは異なるもののほぼ同じ学習内容の講義が行われている。教材も共通だ。これが、大学のカリキュラムにもナショナルカリキュラムがあることの証しかな(日本だとばらばらの内容でやっていると思うんだけど、違うのかな)。
2時間目は、以前にも何回か会ったことのあるキースの講義。一つ前のセッションで Planning for the Effetive Use of ICT to Support learning & Using the Internet for Professinal Purpose というテーマ。国語、算数、理科の中で、ICTをどのように効果的に活用するかについて検討し、簡単な指導案を作成する、というもの。
一つ、はっきりした。小学校では、Skill Based Approach はとらないで、クロスカリキュラムでICTの目標達成を行うことが強調されている。つまり、ワープロ、表計算、お絵かきの使い方について、順番に学んでいくというカリキュラムはまだ行われているが、これはだめで、教科の目標達成を支援すると同時にICT Capbility(これが日本でいうところの情報活用能力だろうな)とスキルをdevelop(育成するだよなぁ)するようなICT活用が重要だというわけ。そうなんだよ、私もそう思っていたんだよ。宇田さんの算数の授業は、まさにこれの事例だと思うんだよねぇ。教育の情報化で、教科の目標達成ばかりが強調されるけど、やっぱり情報教育の内容も含まれていないとね。学生は、この考え方を理解するのは難しいようで、ずいぶん質問があったけど、これを1年生のICT教育法の講義でたたき込んでおくことは、重要だと思う。他の教科の教育法を学ぶ時にも必ずICT活用は含んでいるはずだけど、どうしても教科よりで考えるだろうから。学生の質問の中で、電子情報ボードの活用は子どもの情報活用能力育成に貢献するのか、のようなものがあった。キース先生によれば、多少は貢献するだろうが、それだけではICTの目標達成には不充分であり、教科の授業の中で、子どもたちがコンピュータ等に向かう場面が必要だろうと、答えていた。
その後、図書館に移動。旅行代理店の仕事?をこなし、いつくかメールを送る。先週の講義で会った奥さんが日本人の学生マークにばったり会ったので、名刺を渡して雑談する。なんと、2週間後に子どもが生まれるとか!奥さんは大阪の人らしい。もう一人、一緒にいたダレンは、日本に行って教師をやりたいと言うので、よくわからないけどJETプログラムのページを探して教えてあげた。彼らにメールアドレスを教えてもらったので、わからないことがあれば、少し聞いてみよう。
ブログにジェフのことを書いたので、彼の名前で検索したら、なんとWikipediaにのっている。私が思っている以上に有名なミュージシャンなのかもしれない。明日の夜は、ロンドンで演奏するらしくアブリルが、帰ってくるのは夜中の2時だけど、一緒に行こうって言われているのだけど・・・。行くしかないでしょう、やっぱり。
相変わらず、報告書や論文の整理がつかないままで気分が悪い。情報が多すぎて、つまり知らないことが多すぎて、問題意識が拡散しているのがいけませんな。とにかく、報告書の概要と位置づけを理解するだけで時間がかかって嫌になってくるね。
夜、久しぶりにジェフのディナー。グリーンアスパラガスのオーブン焼きとチーズのリゾット。相変わらずおいしい。一升瓶は大うけ、青じそドレッシングも興味津々。食後に熱燗を飲もうということになって、さて、徳利は以前あげたはずだけどと部屋の中を見回していたら、なんと、有次の熱燗をするためのカップがあるじゃない!アブリルがジェフのために包丁と一緒に、おもしろい形のコップだと思って買ってきたそうだ。鍋で湯をわかし、それにお酒を入れてあたためる(鍋のふちにとってがかけられるようになっている)。それを徳利に移して、おちょこで飲む。お酒は、あやしい鬼ころしだけど、辛口でおいしかった。ジェフはかなり気にいったようで、2本目に突入。
アブリルが、私の名刺を見て、英語と日本語の名刺を作りたいと言うので、以前から考えていた日本語名「卯月 愛」の名刺をオーダーする。ジェフも欲しそうなので、日本語名を考えていたのだけど、これがなかなか難しい。
結局、Geoff Simkins を 板前 才紋 Itamae Saimon にした。
ジェフがなまって、シェフ=板前、simはsimon で才能の才をあてる、kinsに家とか族とかいう意味があるので家紋の紋
この板前がかなり気に入ったようで、二人はばか受け。こんな名刺、本当に使うのかなぁ・・・。日本人が見たら、どう思うだろう?
朝、なんでかなぁ、6時過ぎに目が覚める。
テレビのニュースを見ながらぼーっとする。朝食を食べて、ロンドンマラソンのテレビ中継を見る。雨の中、一般参加者も車いすの人も時間をずらしてみんな一緒に走っている。ペースメーカーが先導するっていうのもおもしろいよね。女子で、英国のYMAUCHIってアナウンサーがよく言っているんだけど、誰だろう?
Avrilさんから携帯にメールが届く。今日は、ホテルの近くのフィッシュ&チップスのレストランでランチを食べないかって。朝食を食べ過ぎて、お腹がいっぱいだけど出かける。今回は、まだ一度も食べていないのでcod(タラ)を注文する。チップス(フライドポテトのことね)はサラダに代えてもらう。ここのは身が厚くてとてもうまい。レモンをしぼり、タルタルソースをつけて、ばくばく食べてしまった。ジェフはこれからロンドンで演奏、アブリルは仕事をするというので、ホテルに戻ってF1の決勝を見る。シューマッハとアロンソの一騎打ちはなかなかすごかった。
さて、以前にも書いたと思うけど、アブリルさんのことを少し書いておこう。彼女は、University of Brighton, School of Education の Reader, ICT in Educationである。Readerという肩書きは、辞書によるとsenior lecturer と Professor の間の地位と書いてある。準教授と訳される場合もあるようだ。日本の助教授よりはたぶん格が上だろう。
ブライトン大学教育学部のアカデミックスタッフは、Webによると52名いる。ちなみに学生数は、よくわからない(どうも定員がないに等しいようなんだなぁ)。52名のうち、なんと43名はSenior Lecturer(日本だと講師)である。この大学にはその上に、Principal Lecturerという肩書きの人が4人いる。Readerはさらにその上で、2人しかいない。ちなみにProfessorは、3人である。2000年に初めて会ったときは確か、Senior Lecturerだったはずなので、ここ数年でどんどん昇任していることになる(どうも、教授昇任も間近なようなんだけど)。
大学時代の専門は、心理学。その後、小学校の教員。そして、advisory teacher(たぶん指導主事)になった後、大学に移ったようだ。Association for IT in Teacher Education (ITTE)の会長を経験しており、現在はこの学会誌 ‘Technology, Pedagogy and Education’ の編集長である。
経歴、主要な論文は、ここにある。
http://www.brighton.ac.uk/education/contact/
academicstaff/LovelessA.htm
小学校の教員から大学に移ったところまでは、私も同じなんだけど、その後が全然違いますね。ばりばりの研究者です。
2000年にメールでアポをとり、押しかけて以来、私は今回で5回目の訪問、Avrilさんには2回、日本に来てもらいました。彼女は、日本食、日本文化大好きで、京都の老舗旅館に一人で3泊した経験もあります。ジェフとはパートナーで、名字は異なります。ちなみにジェフは英国人なのに?、大リーグが大好きでシカゴカブスの大ファンです。日本のプロ野球もよく知っています。二人とも毎朝、煎茶(一保堂や祇園辻利の高級なもの)を飲んでおり、研究室にもgreen tea のティーバッグが用意されています。
さて、大学のスタッフの話に戻ると、教員養成を行っている大学のスタッフは、ほとんど教職経験があるようだ。どの程度なのかは不明だが、講義だけを担当し、研究業績を問われない(年ごとに教育業務と研究業務の割合について契約を結ぶようである)教育スタッフがほとんどらしい。だから、一人あたりの担当講義数が非常に多いのである。さらに、教育実習の指導で、実習校に年間数十回出向くようである。アブリルさんも、最初の頃は、実習生の担当で学校によく出向いていたが、今はほとんどない。大学院の学生指導が中心で、学部の授業もほとんど担当していない。さらに、University of Bristol の客員教授?でもあるため、かなり多忙なようだ。ICTに関しては、アブリルさんを含めて4名、その他、学校の先生が非常勤講師で担当している講義もあるとのことだった。
ブライトン大学は、OfstedのITT(Initial teacher training)の評価は高いが、Timesによる大学ランキング(教育学部)はかなり低い。研究よりも教育で評価されているということだろう。ちなみにこのランキングでトップは、Bristol大学である。Avrilさんの研究が高く評価されているということなのだろう。
日本では、教職大学院において、実務家教員を4割以上配置することになった。この4割という数字の根拠はよくわからないが、「実務の専門的識見・経験をもとに、知見を理論化し適切に教授できる実務経験者」が必要だということらしい。「実務家教員の範囲については、優れた指導力を有する教員や指導主事、教育センター職員等学校教育関係者や校長等管理職などの経験者が中心になることが想定される」とも書かれている。果たして、教師教育を担当する大学教員の資質としては何が重要なのだろう。授業実践力や研究能力、ましてや人間性なんて話になるとまったく自信がない。最近はコンピュータスキルも怪しいし、ICT活用指導力もあるかなぁ。まあ、相対的にみれば実践する力が少し高いかなぁ。
「教師教育はどういう資質、能力をもった人が行うべきか」なんて、研究テーマになるだろうか。自分のクビをしめることになるからやめておこう。
もうすぐ4週間になるか。早いもんだな。
今日は、これまでで一番良い天気。Tシャツで歩いている人に負けないように?、長袖のシャツ1枚で外のベンチで、新聞を読んでみたがやっぱりちょっと寒い。
地元紙のArgus1面は、対教師暴力が約1800件も起きていてるという問題。East & West Sussex 地域だけで、この2年間に起きた件数らしい。特に、Brightonが含まれるEast Sussexがひどいらしい(West Sussexの3倍)。半分以上がspecial scool(養護学校?)って書いてあるけど。
昼のテレビでは、F1サンマリノグランプリの予選をやっていた。シューマッハ、速いねぇ、今回はフェラーリ、勝てるのか。夕方は、サッカーの試合の生中継、チェルシー対リバプール、すごい盛り上がっている。明日は、ロンドンマラソンにF1の決勝ですか。






あまりにも天気が良いので、海沿いにいつもと反対方向(東)に歩いてみた。浜辺のカフェはすごい人。有料のビーチチェアも並べられている。メリーゴランドもフル回転。ブライトンピア(埠頭が今は遊園地になっている)も大にぎわい。駐車場には観光バスがずらりと並び、路上には大型のバイク(KAWASKI,HONADAなど)が何十台も置かれている。ピアを超えて歩いていくと、フォルクス鉄道(世界最古の電気鉄道だそうだ)がある。約2Km先のブライトンマリーナまで、走っている。これに沿って、どんどん歩いていくと、マリーナが見えてきた。
前から不思議だったのが、誰も釣りしていないこと。英国の人は釣りをしないのかと思ったら、やっていました。釣りして良い場所が決まっているのでしょうね、きっと。しかし、まったく釣れている雰囲気がない。
ブライトンマリーナの駐車場は満杯。中には、たくさんのレストランとバカでかいスーパーが(ここはアメリカか?)。まとめ買いしている人の買い方が半端じゃない。そんなにたくさん食料品買って食べるから太るんだよー。歩き疲れたので、帰りはバスに乗る。どこを通るかわからないけど、ギャンブルで乗ってみた。町の中心部で道をはずれそうになったので、そこで降りる。まあ、正解。探検終了。
歩いていると、私より背が高い人が結構いる。時々女性もいるのはびっくりだ。日本では、めったにいないけどなぁ。あー、それと男子用のトイレ、ちょっと位置が高すぎないか?私でちょうど良い高さだと、普通の人は困りそうなもんだけど(英国には短足の人はいないのかも、みんな腰の位置高いもんね)。
今日はずいぶん暖かく、レストランでは外のテーブルで食事をしている人が多い(平日なんだけど、昼間からビールだのワインだの飲みながらFish & Chipsを食べているのはなぜ?)なんとなく、疲れがたまってきたので、一休み。
3回目のLaundry。洗濯3ポンド。乾燥機1.2ポンド。だいぶ慣れてきた。二つをするのに約1時間30分かかる。その間、町をふらふらして買い物。相変わらずショッピングセンターのあたりは人が多い。女性がおへそを出して歩いている割合が増えてきた。みんな洗濯して洋服が縮んでしまったのだろうか?外国ではいつもそう思うけど、真冬の格好をしている人もいれば、ノースリーブの人もいて、いったいどれが標準的な?(こういう考え方が間違っているかもしれないけど)洋服なのか、よくわからない。
そうそう、コインランドリーで思い出した。昨日、バスに乗る時に20ポンド紙幣を出したら、だめだと言われた。singleの1.5ポンド分は小銭あったので乗れたけど、なければ、どこかでお金をくずさないと乗れなかったみたいね。5ポンド紙幣はだいじょうぶだったけど、10ポンドはどうだろう?小銭は重たいので嫌だけど、必要な時が結構ある。有料トイレ20ペンスとか。
そうえいば、駐車場。日本の駐車場は、大げさな機械を設置して、お金を払わないと車が出られないような100円パーキングがいっぱいあるが、こちらではそういうのは見かけない。路上にはパーキングエリアがある所が多く、先にパーキングチケットの機械で、駐車予定時間分のチケットを買って、フロントウィンドーに貼っておく。この時も当然、小銭が必要になる。普通の駐車場でもこのパターンが多く、人がいたり、機械で出入りを管理するものは今のところ見たことがない。人を信用しているシステムと言えるような気もするが、結構、駐車違反の取り締まりは行われているようなので、そうとも言えないか。でも、発想は日本と違うような気がする。ちなみに時間を超えて駐車したり、お金を払っていない場合には、ずいぶん反則金をとられるようだ。
最近は、ホットドッグのにおいが重く?感じられるようになってきた。サンドウィッチも飽きたし。ちなみに、食べるものを考えるのが面倒くさくなると、近くのsubwayでsub of the day 1.99ポンドを食べる。一度、ミートボールっていう日があって、びっくりした。そういうメニューもあるのね。既に4回ほど、食べたかな?今日は、この間、近くの中華乾物ショップで購入した緑のたぬき(2ポンド)を食べる。そういえば、この間は、なぜか肉が食べたくなってスーパーで売っているローストチキンがとてもおいしそうに見えたので、1羽買ってしまった。なんと3ポンド。そんなに大きくなかったので、全部おいしく食べてしまいました。これは安い。また、買ってこよう。
気分転換にプール初挑戦。3.2ポンド。会員制のフィットネスクラブのプールを一般にも開放しているようだ。子どもや大人向けの水泳教室もある。室内に25メートル6コースあるメインプールの他に、飛び込み用、子ども用、少し浅いプールなどがある。サウナは、会員しか利用できないようだった(残念)。20人ほどが泳いでおり、意外と若い人が多い。ちょっと水が冷たかったが500m泳いで帰る。着替える場所は、長いすがあるだけ、そこで着替えて荷物をもってロッカールームへ。なぜか、女性がいて、まちがったかとちょっとあせる。ここは男女兼用だった。シャワーは男女別。合理的と言えるでしょうか。着替えの場所が土足のままというのが、私(日本人)にとっては違和感がある。
帰りにのどが乾いたのでスーパーに寄ってパイナップルジュースを買う。ジュースは、1ポンドぐらいの安いのを買うとまずくて飲めない。どうやらconcentrate(濃縮)はまずいようだ。pressとかsqueezeと書いてある2ポンドぐらいのを選ばないと。
ホテルに戻ると、無線LANがつながらない。電話をするのが面倒なので、パソコンをもって、ビジネスセンターに行く。さっきまでつながっていたのに。ログインしようとすると、authentication failedになると説明したら、おかしいなぁと言いながら、BT Openzoneに電話してくれた。結局、パスワードを変更してくれてログインできるようになった。こういうトラブルも多いよなぁ。
ところで、ここ数日ポンド高で、1ポンド215円ぐらいになっているようだ(ポンドで書いてある値段に215円をかけてみると、いかに物価が高いかがよくわかると思う)。旅費は日本円でもらっているので、目減りするなぁ。
ああ、そういえば、今日の新聞に1926年4月21日の時の復刻版がはさまっていた。女王様のお誕生日らしい。テレビでも特集番組が流れている。えーと、80歳!ですか、それはそれは、おめでとうございます。
今日も1限からジェラミーの講義に参加。
ちなみに、彼は、1コマ2時間の授業を後期は10コマ担当しているらしい。その他、複数で担当する講義もあるようで、担当時間割表(Staff用のWebで見られる)を見ると、月曜日以外は講義だらけのような感じ。大学のスッタフに関してはいずれ考察したい(いろいろまとめたいのだけど、英語の壁が厚いのでどれもこれも中途半端なのが精神的によくないようだ)。
講義名は、 An Introduction to ICT in the Curriculum (KS2)
1年生向けのICT教育法入門という位置づけ。
メインテキストは、これ。
Sharp J, Potter J, Allen A & Loveless A (eds) (2002) (2nd ed) Achieving QTS: Primary ICT, Knowledge, Understanding and Practice Exeter: Learning Matters
部屋を探すのに手間取り9:18にやっと図書館の1階の一番奥の部屋(コンピュータルーム)だということがわかり、遅刻して入室(またまたごめんなさい)。
受講者、15名(女性10名、男性5名)
二人は1時間経過したころにやってきたが、ジェラミーは笑顔で迎え入れていた。
壁面配置(この字型)のコンピュータ13台、島型10台
壁面配置の真ん中に机とプロジェクタ+2台のコンピュータ
スクリーンはコの字の奥にある

真ん中の机には、BECTAの教材、CD-ROM、パンフレット等が用意されている
コの字と島の間には3m程度オープンスペースあり。
今日の内容は、 ドローツール(DAZZLE)の操作技能習得、機能の理解。講義、説明と実習を組み合わせて、単に絵を描くことから、コピーペースト、変形、エフェクトなど、どんどんこなしていく。デジタルカメラ(なんとFDのMavica)で写真をとり、取り込んだ写真に落書きするなんていう活動も含まれている。
最後に、 子どもたちの作品が紹介されている学校のWebページを紹介
http://www.hitchams.suffolk.sch.uk/ この学校のWebページはなかなかすごい。ここにも一度訪問してみたい感じ。http://www.hitchams.suffolk.sch.uk/ict_art/にグラフィック関連のコンテンツがあるようだ。
さらに、Bectaのサイトを紹介。BectaのICT活用に関する資料を学生が選んで持ち帰る。
この講義では、学校で利用するソフトウェアについて体験的に学びながら、それらをどのようにICTの授業や他の授業で活用するのかを考えるようである。
シラバスにSEECのcriteria(評価基準)というのがのっている。これなんだと思ってジェラミーに聞いてみたら、よくわからないだって?どうやら、大学で作成した学生が習得すべき内容についての評価基準があるらしい。
詳細な授業記録をとってみようとしたけど、なかなか難しい。何が難しいって、何言っているのかがわからないこと。こりゃだめだ。うーん、今週末はゆっくり情報の整理をしよう。
堀田先生に紹介してもらったJAPAN21のハイディさんに会いに出かける。忙しいのに1時間半ほどいろいろと話をしてくれた。メインは、Japan UK Live (http://www.japanuklive.org/)というプロジェクトで附属小の宇田さんのクラスとBrixham小学校とが交流を始めたので、その学校を訪問させてもらう相談。附属小の校長の松浦さんも一緒に訪問するという話もある?(本当か?)それから、5月に堀田先生たちが来た時の学校訪問の件。その他、英国の学校の様子や、国際交流の様子など、いろいろと情報提供してくれた。英国では、2010年までにすべての学校で国際理解教育(curriculum-based international work って書いてあるから訳としては適当ではないかもしれないけど)を行い、その取り組み内容に応じて金銀銅のグレードでInternational School Awardが与えられるとか。あれ、ハイディさんにもらったBritish CouncilのパンフレットにBrixham小学校の子どもたちの写真がのっているぞー。この学校、国際理解教育で有名なんだなぁ。
なによりもハイディさんの日本語がとても上手なので、ありがたかった。感謝。
行く途中、Victoriaの駅で、1ポンドのおにぎりを食べる。普通だ。

ハロッズと三越をのぞいて、ピカデリーサーカスの日本のもの屋さん?でジェフに一升瓶の日本酒を買う(日本から持って行きたかったのだけど、荷物が多すぎて毎回断念していたので)。重い荷物を引きずって、早々にブライトンに戻る。相変わらず、地下鉄は乗り換えのたびに、登ったり降りたり、通路をずいぶん歩かなければならず疲れた。
4/18、やっと大学の講義が始まり、1限(9:00-11:00)から講義に参加した。
以前、Avrilさんが紹介してくれた、ジェラミーの講義。豊田君のような感じでしょうか。講義の内容も似ている?
Digital Video: Conceptualisartion and Production ict subject study
受講者は、2年生8名(男3名、女5名)、中等学校のICTの教員を目指す学生
今日の講義は、デジタルビデオの作成、編集のテクニックの解説と、どのようなテーマで3分間の作品を作るかについて学生が第一次の構想を発表する。
授業の流れと気がついたこと。
プレミアの使い方について解説
プロジェクタ+電子情報ボード(SMART BOARDとは異なるメーカー)
でも、インタラクティブホワイトボードは動かなかった
電気は消す
教室の真ん中に机が四角く配置、回りにすわる。
その周囲に8台のパソコン+教師用(プレゼン用)1台+不明1台
ノートパソコンをもっている学生はいない
メモもあまりとっていない
学生が途中でがんがん質問しながら説明が進む(答えるのが難しい質問もいくつかあった模様)
映像をスローにした時の音声の扱いを説明
音声の録音と追加(マイクの扱い)を解説
何人かの学生は、利用した経験があるようで、何はできるとかできないとか、それは便利な機能だ、などと言いながら聞いている。
<課題> ※後でシラバスを調べた(見つけるのがたいへんだった)
「digital technology が社会に与えている影響」というテーマで、3分間のビデオ作品を作成。中高生を対象に、興味をもってtechnologyについて理解させる内容。criticalな視点を含むこと。
学生が考えてき構想を語る(構想はまだ漠然としている)
他の学生や教師がいろいろとらコメントする
(ここが日本の学生と違うところ?教師が黙っていても次から次へと意見が出る)
教師は、重要な指摘を確認したり、補足、解説を行う
一人の学生は技術的なこと、映像に関してかなり詳しい(おたく系?)
構想はみなさんクリエイティブ(デジタルアート、ミュージック、著作権、GPS)
サンプルビデオ(過年度の学生の作品)を見て、感想を話し合う
ワイヤレスネットワークをテーマにしたもの、よくできている
家の中で配線がいらないことのメリット
フリーの pier to pier ネットワークのインタビュー
海の様子を挿入しながら
あまり批判的(critical)ではない
モバイルフォンをテーマにしたもの
ショップの人へのインタビュー
家の人の話
全体に落ち着いた雰囲気
奥さんが日本人だという学生がいて、片言の日本語を話していた。学生の年齢はばらばら、かなり年配の女性もいるのでは。Yoichiも作品を作るかと言われたので、作らないけど日本のICT活用プロモーションビデオがある、と言って「5分でわかる教育の情報化」を紹介する。学生は興味津々だったが時間がなくなり途中で終了。
続いて、2限(11:00-13:00)、時間が延びたので休憩無しで次の教室へ。
Multimedia in Education
受講者は、4年生8名(すべて女性)、小学校の教員を目指す学生
今日の講義は、音声の取り込みと編集の実習。
コンピュータ実習室。16台ぐらいかなぁ。不思議な配置。

プロジェクタ+電子情報ボード

フリーの音声編集ソフトの実習。実演した後、インカムを配った時の学生達はどこにジャックを差し込むのかもわからず、明らかに慣れていない様子。質問もせず、近くの学生と相談しながらおろおろしている感じ。自分の声を入力し、再生。編集したり、効果をつけたり。進行が遅いのと、スキルの習得が主なようなので、途中で抜け出す(すみません)。
4年生でこの状況なら日本の学生と変わらないだろうなぁ。
この後、図書館に言ってシラバス等を調べる。学食で昼食。図書館に戻って続き。17:00頃、Avrilさんに挨拶して帰ろうと思ったらもういなかった。明日から、3日間Bristol大学に行くと言っていた。相変わらず忙しそうだ。





イースターホリデーの日曜日、10時過ぎの町はがらがら。お店もほとんど開いていない。11時にAvrilさんの家に、そのまま車に乗せてもらって1時間半ほどで、競馬で有名なAscotへ。駅前のクラブレストランで、今日もGeoffはランチタイムジャズコンサートのお仕事。ジャズとランチがセットで10ポンドという企画。私も、うさぎの肉を食べながら聞いてきました。
終了後、今度はAvrilさんの実家へ。2000年におじゃました時には、お父さんに学校訪問をアレンジしてもらいました。その時のことを書いたものを見つけたので長いけどのせておこう。
-----------------------
2000年5月12日、今日は学校訪問2連発。
まず,George Abott Secondary Schoolに行きました。
http://www.georgeabbot.surrey.sch.uk/
ここには,
Key Stage 3 11-14才
Key Stage 4 14-16才
大学に進学したい生徒に向け2年間のシックスフォーム(sixth-form)
の学生約2000人が在籍しており,コンピュータ330台,コンピュータ教室30台が2部屋,16台が4部屋,その他,コンピュータ音楽室なんていうのもあり,教室,特別教室には必ず数台のコンピュータがあるようです。すべて,NT。個人アカウントでログイン。電子メールアドレスは発行せず。インターネットへの接続はISDNダイアルアップルータ。次年度に2MのATMとか言っていました。
教員ではないネットワークの専門家,ネットワークマネージャー+アシスタントがすべての維持管理を行っており,その他に,リソース担当として情報センター(図書館)担当2名がいます。この情報センターの主任の方に学校を案内してもらいながら1時間程話しを聞きました。
8年生で週1時間の情報の時間,9,10年生で週に0.5時間の情報の時間を実施。担当は,理科,数学等の教師+この情報センターの先生4人で分担。内容は,ナショナルカリキュラムの通り(セカンダリ−スクールの方は全然内容を見ていないのでよくわからない)。一通り利用しているソフト
をみせてもらったら,コンピュータ操作入門+学習履歴,オフィス,LOGO,フローチャート?,各種マルチメディアCD-ROM,校務用データベース(アクセス)など,かなりたくさん入っていました。ソフトウェアはサイトライセンスでかなり安いと言っていました(マイクロソフト以外)。教科の授業などでプレゼン用のソフトをよく使うと言っていました。今日は,地理のマルチメディアCD-ROMで何かを調べていました。
Key Stage 4終了時のGCSEという共通テストがあるため,学年が上がるにしたがって,コンピュータの利用は減っていくということでした。特に,英語数学,理科はコンピュータを使わない方が効率的に教えられる?から,と言っていたと思います。理科は実験重視なんですね。英国の理科教育はかなり評価されているらしくて,日本の偉い人も見にくるというようなことを次の日本人学校で聞きました。
今回はAvrilさんのお父さんがアレンジしてくて,学校まで連れて行ってくれたのですが,どうも,電話帳を見て調べて電話して訪問の交渉をしてくれたようです。そんなの簡単だよ,と笑って言っていました。したがって,まったく知らない学校の知らない人にお願いしているんですね。さすが,Avrilさんのお父さん!ちょっとだけ,御両親の家に寄って(これがなんとも素敵な家で,庭に小さなサンルームかなんかがあって,花がいっぱいでいいですねぇー)。
で,日本人学校。これが立教英国学院。かなり有名な学校なんですね。私立の全寮制,5年生から高校3年生まで200人あまり。なぜか,ここの校長さんとAvrilさんのお父さんは知り合いのようで,まあ,見て来なさいと言って,また学校に置き去りにされました。まあ,ここは日本語が通じるからいいんですけどね。職員室のソファに日本の新聞4紙が置いてあり,待っている間にスポーツ欄をチェック,横浜ベイスターズがんばってますねぇ(何をみているんだって?)。
で,まず生徒達と一緒にランチを食べ(これがなんともすごい固い雰囲気で,軍隊とは言わないけど宗教の儀式的なランチ,もちろんキリスト教),隣の女子学生にいろいろ話しを聞きました。もう3人訪問者がいて,これが子どもをこの学校に入れようと考えて見にきたシリア大使館の領事の夫婦と子ども。いろいろな国から来ているようです,ただし日本国籍の人だけ入学可。徹底した少人数クラス授業。教員は日本人と現地採用の非常勤教員。広大な敷地に陸上競技場,テニスコート,サッカー上,体育館等あり。実験を重視した理科の授業は,英語で行われ(現地講師),英語も半々で,音楽の授業が充実。楽器はバイオリンからフルート,打楽器まで,いろいろ選択可。英国では,音楽,スポーツ,演劇,あともう一つ何だっけ?で成果をあげると高く評価されるとのこと。ただし,選択科目は別途授業料が必要。年間の授業料は約230万円(寮費,食費等込み)!!授業も見せてくれましたが,なんだか予備校の受験用クラスの授業のよう。レベルはかなり高いようです。長期の休みが多いため,平日は夕食後に7時間目,8時間目があったりして,なかなか大変。周りにはほんとに何もないため,クラブ
活動か勉強するか寝るしかないと言っていました。コンピュータは,スタンドアロン。あまりやる気がなさそうでした。校長さんが案内してくれました。かなり若そうなのですが,もう18年この学校にいるそうです。校長先生は学校の中に住んでいます。教員の宿直もあり,先生も学校がある期間はかなり大変そう。ただ,休みの時には本当に全員休暇だそうです。こんな学校もあるのですね。
-------------------------
いやいや、何でも記録しておくもんですね。
さてさて、今回はArvilさんの家族が大集合ということで、妹さん夫婦と子どもと犬も一緒でした。すごくきれいな部屋で、ソファやいすにそれぞれ陣取りお茶とシャンパン!を飲みながら、遅いアフタヌーンティをごちそうになりました。カナッペ、クッキー、ケーキといろいろな種類があり、なんと、すべてお母さんの手作りだとか。すごい!おいしい!けど、ランチのうさぎ肉と大量のポテト、にんじん、ブロッコリーでお腹がいっぱいな上にシャンパンで酔いが回って、あまり食べられなかった。会話についていくのもなかなか大変だったが、妹さんの娘(14歳)がICTの宿題だといってもってきた問題をAvrilさんと二人で考えたり(これが、つまらない問題で)、17歳の息子さん(とても格好いい)がパイロットを目指しているという話を聞いたり、お父さんの演説を拝聴したり、楽しい時間を過ごした。ちなみに妹さんのご主人は、宮殿の管理をする仕事をしていて、お城の中に住んでいるそうだ。ランドローバーに乗っており、趣味で古い英国のスポーツカー(TVR?)ももっていて、息子に譲るとか言っていた。
19:30頃に家を出て、さらに二人の友人の家へ。どうやら友人の誰かの誕生日らしいのだが、よくわからない。既に来ていた友人夫婦と一緒に飲みながらおしゃべり。この家には、8歳?の子どもがいて、ゲームボーイの小さいの(ミクロ?)でポケモンのゲームをしていた。そうそう、電車の模型を動かすのゲージって言うんだっけ?のコースがベッドの上に板をしいてセットされており、4台の電車を動かしてくれた。すごい!
ここでの会話にはまったくついていけず。笑うところでも笑えないし、政治の話で日本はどうだと言われても答えられないし・・・。しょうがないので、勧められたブランデーをちびちび飲んでsmile and nodで過ごした。会話の中で一つ、わかったことが。chelsea tractorとは、chelseaというロンドンの富裕地域の人たちが必要もないのに大きな四輪駆動車に乗っていることを揶揄している言葉で、来年の辞書にはのるだろうと言っていた。
家族や友人の集まりにも一緒に連れて行ってくれるのは、とてもありがたいけど、うまく振る舞えないのは困ったもんだ。家族や友人が集まると本当にいろいろな話題で会話し、その中で日本はどうだ、とか、Yoichiはblogにジェフの料理の写真ばかりのせているとか話題を振ってくれるんだけど、うまく話せないんだよねぇ。14歳や17歳の子どもたちは、しっかり聞いて、しっかり話ができていた。こういうのはやはり家庭教育の影響だろうねぇ。うちの子も鍛えないと。
しかしねぇ、AvrilさんとGeoffは、仕事も忙し過ぎるけど、家族や友人とのつきあいも半端じゃない。休日もこんな過ごし方していたら、疲れがとれないよねぇ。




せっかくの休日なのに午後から雨。ブライトンの町中は、駐車場付近を中心に大渋滞。みんな行くところがなくなって、困ってしまったに違いない。
午前中、まじめに英語の報告書を読んでいたら、携帯にテキスト(SMS)が届く。「ドライブに行こう!」だって。この時はまだ雨が降っていなかったのだ。すぐに電話して(だって打つの面倒だし)、14:00にホテルの近くで待ち合わせをすることになる。で、ちょうど雨が降り出した頃に出発。どんどん雨が強くなり、少しドライブして、景色の良い、海沿いの遊歩道を歩くという計画が・・・。まず、旅行者は絶対に行かない所に寄って行こうと言われ、どこへ行くのかと思えば、粗大ゴミ捨て場。車に積んであった大きなクッションなどのゴミを3人で捨てる。確かに、こんな所に来たことがある旅行者はいないでしょう。結局、かなり遠くの海に面してたつ美術館に行くが、着いた時には閉館時間(ぐるぐる階段は美術館の中の写真、この建物自体が芸術品らしい)。しょうがないので、コーヒーを飲んで帰ることに。途中、大渋滞にあい、ジェフの勘で抜け道探し、これが大正解。おなかが空いてきたから軽く食事をしよう、ということになって小さなイタリアンレストランへ。席がいっぱいで、半分外のようなビニール屋根の席に通される。なんと、ストーブがついていた。この不思議な場所で、海の幸のパスタ特盛りを食べてお腹がいっぱい。今日は、19:00過ぎにホテルに戻ってきた。二人とも連日夜中まで起きて、飲んだりDVDを見ていて、少々疲れ気味らしい(ジェフがここ数日は20代の生活をしていると言っていた)。
部屋に戻り、BBCでDOCTOR WHO(私は全然知らないけど)の新シリーズが始まると宣伝していたので、見てみる。何しゃべっているか全然わからないけど、見ているだけでおもしろい。今日は、タイムマシンに乗って、50億年後の地球へ(いったいいつやねん?)。新聞のテレビ欄には、5歳から90歳まで楽しめる番組と解説されていた。英語がわからない人でも楽しめるって書き足しておこう。
Avrilさんが教えてくれたThe ICT Test Bed projectの報告書はなかなかおもしろい。日本でもこういうのをやってみたらどうだろう。科研費2億円で、学校を完全にICT化してその変容を調査する、なんて絶対通らないだろうな。
The 2005 ICT Test Bed Evaluation Annual Report
You can find the full report at
http://www.evaluation.icttestbed.org.uk/reports
The ICT Test Bed project(2002-06)
ICTの活用がどのように教育改革を支援できるかについて調査するために、DfESによって行われたもの。社会的に不利な3つの地域(都心部2と農村地帯1)にICTを提供するというholistic approach(全体論?これなんだろう?)をとっている。4年間の予算は、3400万ポンド(約70億円!)。28のICT Test Bed schoolと3つの大学に、ハイレベルのハードウェアとソフトウェア、同時に効果的に利用するためのサポートも提供する。(平均すると1校2億円以上!!あり得ない!)
まだ、予備報告のようだが、Executive summary から抜粋して訳してみた(相変わらず自信なし)。
<経営と管理>(省略)
<カリキュラムへの影響>
○カリキュラム全体でICTが活用されるようになった。
小学校では、全ての教科においてICTが活用されるようになった。中等学校では、科目によって活用に差が生じたが大部分の科目で、ICTの活用が行われている。
○中等学校の時間割は、ICT活用の障害となった。
時間割が学生と教師に頻繁な移動と短い授業時間を強いるので、ICTの活用が妨げられる。学生がICTを活用する時間が充分にとれない。異なる学生がラップトップを使用する時のログインの問題。
○ICTの活用は、学力テストの前には減少する
全国統一テストでは、学習者の書く能力が重要なため、教師は、到達度をあげるために、意識的にICT活用を減らす。キーステージ3で予定されている ICT SATへのオンラインテストの導入は、歓迎された。(どうやら近々、全国統一テストにICTも加わるらしい、それもオンラインテストによって)
<学習者への影響>
○ICTの活用によって、動機づけと学習への参加が高まった。
学習者は、ICTの活用に自信をもっている。小学校では、学習への積極性が高まると考えている。中等学校の学生は意見が一致していない。何人かはインタビューにおいて欲求不満を表明した。キーポイントは、学習者がICTを使用する際の個人のアクセス、自主性と選択の余地が与えられることである。
○ICTの家庭での利用が有意に増加した。
90パーセント以上の学習者が自宅でコンピュータを活用している。ほとんどが、インターネット上の情報収集である。
○ICTは、特別な教育的なニーズ(SEN)をもつ子どもの学習への動機付けに効果的である。
特別な教育的なニーズ(SEN)をもつ子ども(例えば自閉症、注意力欠陥症候群)の注意力は、教師が全体へのプレゼンテーションに利用する場合、デジタル器材(例えばデジタルカメラや顕微鏡)を利用させる場合に大いに改善される。
○ICTの活用が増加すると、学習者のキーボードスキルの向上が必要となる。
学習者がICTを活用する場面が増加すると、キーボードスキルがない生徒にとっては学習の妨げとなる。
<教師への影響>
○教師は、現在、ICTの活用について、高いスキルと意欲をもつに至っている。
小学校の教師は、活用能力を高め、自信をもつようになり、授業で日常的に活用するようになった。中等学校の教師の利用は、教科や個人によって差があるが、多くはICTを広く活用している。これまでの授業スタイルを変えずに活用できる、例えばインタラクティブ・ホワイトボードとvisualisers(実物投影機かなぁ)は、すぐに授業に取り入れられる。しかし、テレビ会議、デジタルビデオ、顕微鏡と仮想学習環境(virtual learning environments)のようなものは、現在、利用を検討している状況であり、取り入れられつつある。ICT活用能力が向上すると、さらなる向上に導かれる。革新的な教育方法を支援するための研修は継続して行う必要がある。
○ICTは指導計画の共有を可能にする。そして、授業の質を改善し、カリキュラム作成を容易にする。
ICTの活用によって、教師は指導計画を協力して作成するようになり、同僚や管理職はカリキュラムの立案が容易になることが明らかになった。中長期の指導計画作成において、職場で分担することが可能となり、教師の作業負担を減らし、かなりの時間が節約できる。短期の授業計画は、生徒が達成すべき目標や授業で用いる教材への効率的なリンクが含まれるようになり、より改善され、詳細なものになる。一部の集団のによる指導計画作成や教材開発の協働、強調的なアプローチは、スタッフ成長の引き金となった。
○学習者評価が詳細かつ効率的に行われるようになり、目標設定の改善につながった
ICTはスタッフ間で仕事を分担する場面を増やし、学習者の活動の評価に関わる質と効率を向上させた。記録は電子的に残されるようになり、学習者の活動例を保存し、協力して分析できるようになった。このことは、学習者のよりはっきりした目標設定につながり、保護者への報告が改善された。
待てよー、学力が向上したって書いてないねぇ。しょうがないので本文を読むと、2004年までのデータしか分析が終わっていないため、英語で学力向上が見られるもののまだはっきりとは結果が出ていないようだ。最終報告書でまとめられるらしい。
このサマリーでおもしろいのは、ICTの効果が授業設計や指導計画作成の協働につながるという指摘である。これは、日本の教師文化に受け入れられるかなぁ。
4/13
13日のTimesの1面、低迷している?(coasting)公立学校(全国24000校の学校の4校に1校の割合が該当するらしい)に対して、市役所が支配権を奪取?、というよくわからない記事がある。これまで、地方の教育委員会の学校への影響力は弱められ、国の監査を受けながらも学校の独立性は守られていたはずである。
14日にも関連記事が載っている。ブレア首相は、昨年10月のSchools white paperの中で公立でもなく、私立でもない『trust school』という形態の学校をつくれるようにするという法案を提出しているらしい。「学校は、中央や地方の政府に対して責任をもつのではなく、保護者に対して責任がある。創造性と前向きな姿勢をもつ教師と校長は自由である。」と書いてあるけど・・・。ところが、教育大臣のTonny Halpinは教育委員会や組合に譲歩して、『trust school』は、保護者と地域と地方の教育委員会が協議してつくるべきだ」と教員の組合の大会で発言したらしい。この記事、理解できないことが多く書かれているのでこの解釈はかなり怪しい。『trust school』に関しては、DfESに資料があるが公立、私立とこの『trust school』の違いがよくわからない。いくつかのblogで言及されているものはあったけど。
朝、メールを読んで気が滅入る。やっぱり、メールは内容でフィルタリングしたい感じ。昨年、どれだけ私が頭にきたか他のやつにはわかるわけないよな。
次は無線LANのトラブル?
4000分40ポンドのうち、どのくらい使ったかWebで確認したらあと300分しか残っていない。あれー、数日前は20数時間残っていたのに。よく見ると、残り時間のタイマーが接続しなくても減っていっている。しかも、どうやら1時間で2時間分減っているようだ。クレームのメールを出す。2時間ほど待っても返事がないので、電話する。結論は、タイマーが狂っているということになった。あと23時間分残っていることを確認し、電話を切る。その後、タイマーを見るとマイナスになっていたが、接続はできた。変だぞー。その後、メールの問い合わせに対し、1時間分追加してくれるという返事が来る。これは、得したのかな?しかし、無線LANをダイアルアップのように使うっていうのも疲れるなぁ。
というわけで、昨夜(12日)はおもしろいネタがいっぱいあったのに書く気にならなかった。なんでも書き続けるというのは、なかなかたいへんなことだ。
ジェフのジャズ仲間二人と一緒にディナーをごちそうになる。鶏の煮込みにサフランライスなんだけど、アンズやプルーンも一緒に煮込んであり、さらにナッツをくだいたものをふりかけて食べる。美味。食後は、英国のリンゴ(洋なしのような味、小さい)とタイのスーパーで買ってきたという謎の甘いお菓子。
8時前にAvrilさんと二人でフラメンコ(スペイン)ギターのコンサートへ。有名な演奏家らしいが名前を忘れた。200人くらいの小さなホール(pavillion theater)が満員。自分では絶対行かないだろうけど、聞いてみると迫力もありなかなか良いものだ。その後、ジェフとジャズ仲間二人とパブで合流。ここでroundの話。パブでは、カウンターで飲み物を買って来て飲むのだが、5人で行ったとすると順番に全員の分を1杯ずつ買ってきて、合計一人5杯飲むという割り勘の仕方をするらしい(ガイドブックにも書いてある)。ジェフ達はハイピッチでビールを飲み続けるのだが私はビター(ぬるくて苦い)をハーフパイントで充分。でも、1回はみんなの分を払おうと思い、Avrilさんに注文してもらって(情けない)、支払いは私がした。ちなみにチップはいるのか、と聞いたらパブでは、いらないということだった。
で、このroundの時に、払いの悪い人のことをalligatorと言うらしい。12月に学会で会ったなんとか教授がそうなのだけど、と言って説明してくれた。さて、なぜでしょう。手が短くて、ポケットの小銭まで届かない、ということらしい。納得して聞いてたら、Avrilさんが今度その人に会った時に、あー、あなたがalligatorの、って決して言わないようにだって。


13日の夜は、ブライトンの隣、Lewesという古い町のclubでジェフが演奏するというのでAvrilさんがレンタカーで借りた車に乗せて行ってもらった。以前、夕食をご馳走になったことがある(この家の料理もすごいんだ、これが)友人夫妻も一緒である。途中、車の中で「私は、朝はホテルのブッフェ、昼は大学の学食、夜はジェフのディナーを食べている」と言ったら、太りすぎに気をつけないと、と言いながら私も一緒に食べたいと言って笑っていた。会場は、小さなパブのようなところで小さなステージがあり、ところ狭しとイスが並べてある。Avrilさんが次から次へと友だちを紹介してくれるのだが、名前はさっぱりわからない(学生の名前だって覚えられないのに)。始まるまで、みなさん飲む飲む。私は友人の誰かに赤ワインを1杯もらった。有名なギタリスト、ドラムとベースにジェフのサクソフォン。聞いたことのある曲もあり、なかなか楽しかった。しかし、開始が20:00過ぎ、終わりが23:00、ホテルに送ってもらったのは24:00を回っていた。ナイトライフっていうやつですな。
しかし、普通の旅行者では体験できないことを次から次へとさせてもらっている。ありがたい。
研究はどうなっているかって。現在、フィールドワークの方法について学んでおります。だんだん、食事が面倒になってきた。昨日は、china china で中華丼。夜は、食べそびれた・・・。
11日夜の話。
おいおい、このホテルどうなっているんだ。今度は19:00頃、非常ベルが鳴り響き、消防車が到着。今度は、パソコンももってフロント前に避難?結局何もなかったようだけど、15分ぐらい鳴りやまなかった。ホテルの人がなんか言ってたけど、よくわからんぞー。二度あることは三度ある、だと嫌だなぁ・・・。
テレビでおもしろい番組をやっていた。1950年代の英国のグラマースクール(これはエリート教育だったんだろうなぁ)の教育を再現し、生徒がそれを体験するというもの(たぶん)。難しく厳しい授業、生物の授業では魚の目玉を切り出し分解する、体育はめちゃくちゃスパルタ、寄宿舎の生活も常に教師に監視されている、などなど。体験した生徒が途中で止めたいって泣き出したり、怒り出したり。映像からしか理解できないけど、見ていておもしろかった。
新聞記事には、メディアリテラシー関連のものがのっていた。National Loeracy Trustが、「テレビは子どもの心を破壊する」「小さい頃にテレビを見過ぎると学校での成績が低くなる」などと主張しているらしい。1ページ渡っていろいろ書いてあるのだけど、消化できず。
Excellence & Enjoyment
「英国の教育は中央集権化しているか」、「学校で実際に行われている授業は、画一化されているか」ということに関しては、かなり微妙ですね。結果的には、National Literacy Strategy、National Numeracy Strategyの影響をかなり色濃く受けており(このExcellence & Enjoymentも新しいNational Strategyである)、これまでのナショナルカリキュラムより踏み込んで、授業時間(時間割)や授業の方法をしめしているので、各学校がこれを基本にしているに違いないだろう。しかし、一方で学校独自の取り組みや、教師がカリキュラムを具体化して授業実践を行うことを奨励していることも間違いない。
Excellence & Enjoymentの2章に、以下のような記述がある。要するに学校や教師にはどうやって教えるのかについて自由があり(何を教えるべきかについてはNational Curriculumで規定されている)、National Strategiesには法的拘束力はない( not statutory)と言っている。
Existing and planned freedoms
Within the curriculum, teachers and schools have the freedom to decide:
How to teach – the programmes of study state in outline what is to be taught, but not how it is to be taught. Schemes of Work are an optional tool – schools can ignore them, adapt them, or pick and choose between them. The National Literacy and Numeracy Strategies, though they are supported strongly, are not statutory and can be adapted to meet schools’ particular needs. Ofsted will recognise and welcome good practice. (以下、省略)
巻末には、こういうパンフレットのようなものがついている。
Planning Guidance
TEACHERS – EFFECTIVE PLANNING – LESS PAPERWORK!
効率的な授業計画、文書仕事は減らそう! って、dfes(教育技能省)が、書くわけね?「どうやって不要な仕事を減らすか」「真っ白な紙に書き始める必要はない(良いプランを真似しよう)」など、効率的に授業を計画する方法と要点が書いてある。
最後に、「ICTを使えば授業を計画する時間を減らし、プランを同僚と共有し、再利用、複製、修正利用ができますよ。」とも。
The use of ICT can reduce planning time substantially in the long term. It makes it much easier to share plans with colleagues, and also to re-use, copy or adapt plans.
校長向けには
HEADTEACHERS – HOW TO HELP MAKE PLANNING MORE EFFICIENT…
ここでも、こんなことが書いてある(意味はわかるけど、うまく訳せない)。
長い目で見れば、コンピュータのもたらす恩恵は疑う余地がない、かな。
Build ICT capacity in the school.
Although some teachers may be reluctant initially to use a computer for planning, the long-term benefits for workload and classroom practice are beyond doubt.
http://www.teachernet.gov.uk/remodelling
Excellence and enjoyment: A strategy for primary schools
http://www.standards.dfes.gov.uk/primary/publications/literacy/63553/
うーん、少し消化したい情報がたまり過ぎた感じ。読んで理解するのに時間がかかり過ぎるのが問題だよね。すぐ飽きるし。
そういえば、昨日の話。Avrilさんが必要な論文をコピーするなら事務の人に頼んでおくから、というのでお願いしたら「背が低いので、コピーするのがたいへんみたい」と言いながら帰ってきた。何言っているのだろう、英語がきちんと聞き取れていないのかなぁ、コピー機より背が低い事務の人がいるのか?、と思っていたら、本当に背の低い女性が重たそうにコピーの山をもってきてくれた。早い!しかも、両面コピーされていて、クリップで止めてある。その女性、帰りがけに見たらカーペットに腹ばいになって何やら絵を描いていた。なーんだ、事務の人が連れてきた子どもだったのか。(それまで気がつかないのが謎?)
笑った人! 必ず、笑った(にやっとした)ってコメントすること。
ちなみに、意味がわからけど、とりあえず頷きながら聞いていることを英語では何と言うか。smile and nod 私はこれが得意である。
今日は、嵐。寒くてもとても長くは外を歩けない。昼前に2度目のコインランドリーに行き、洗濯完了。パンツを書い足し(なんと3枚3ポンド)。ミネラルウォーターをまとめ買いし(Volvicが6本540円とは、信じられない安さ)、前とは違う中華レストラン(china china)で今度は、ミックスローストミート with noodle in soupを食べる。こちらの方が高そうな店だったのだが(もう一軒もっと高そうな店もある)、値段は同じくらいで味も量も全然こっちの方がいい!これからはここにしよう。しかし、2種類のチャーシューとローストダックが山盛りのラーメンというのもかなりすごい。
その後、T/Cを現金に換えるためAMEXのオフィスに行ったら、小学校高学年か中学生くらいの子どもたちが数人並んで両替をしている。よく聞くと、英語ではない言葉をしゃべっている。そりゃそうだよな、両替しにきているのだから。どうやらフランス語で話をしているようだ。どこから来たのか聞きたかったけど、フランス語で答えられてもわからないからやめておいた。でも、先生らしき人も親らしき人もいなかったのだけど、一体何しに来たのだろう。ユーロスターに乗ってパリに行くのも楽しみだな。








学生からのメールで、最近blogの内容が難しすぎると指摘されたので(木原先生には参考になるってほめられた?けど)、今日はくだらないネタでいってみよう。英語は、訳せないからそのままぺたぺた貼っているの。誰か助けて。
そういうわけで、木原先生、Excellence & Enjoymentの訳を送っていただきありがとうございました。感謝感激。
日曜日の夜中は、みぞれどころか、かなり雪が降ったらしい。ジェフは、北の方で演奏して夜中に帰ってきたらしいが、すごい雪だったと言っていた。そういえば、月曜日の朝の大学の芝生には雪が残っていた。4月の雪はかなりめずらしいとのことだった。
ジェフと話していてびっくりしたのが、ロンドン発ブライトンの最終電車は夜中の1:00発2:20頃着だそうだ。これに乗り遅れても、4:00の始発まで待つか、2:00発のガトウィック空港行きに乗って、空港でコーヒーでも飲みながら始発を待てば早朝にブライトンに戻って来られるそうだ。やりたくはないけど、高いお金を払ってロンドンに泊まるよりもいいかもしれない。
大学でよく見かけるのはカモメ。町中の公園にもいたりする。ゴミをあさるので、困っているとのことだった。
月曜日の夜、またまだジェフの料理をごちそうになった。その前に、ジェフがどうしても写真を撮れと言うので撮ったのが、洗濯したら縮んでしまったセーターを無理矢理着ているところ。かなりお茶目なおっさんですな。料理は、まず、aubergineのオーブン焼き?(実は同じようなものを昼に学食で食べたんだよなぁ・・・)。そして、メインが鶏肉の焼きそば?この味付け、醤油をベースなんだけど、ちょっと複雑な味がするので聞いたみたら、シェリー酒にハチミツにごまを混ぜたそうだ。そこで、日本では隠し味=hidden taste(私の訳)というのがあってこれが日本料理では重要なんだと知ったかぶりしたら、なるほど!と妙に納得されてしまった。間違った日本文化を教えていたらごめんなさい。
ついでに、朝食の話題。私はこのホテルに135泊する予定であり、毎朝同じ朝食を100回以上食べることになる。ブッフェなのでまだ良いのだが、それでも2週間でだいぶ飽きてきた。しかし、海を眺めならゆっくりと朝食をとるなんて、かなり贅沢な話ではある。まず、ジュースは、オレンジ、グレープフルーツ、リンゴ、トマトにクランベリーから選択できる。これを2,3杯。卵は、スクランブル、それに焼いたトマトとマッシュルーム、ジャガイモのあげたもの。ソーセージとベーコンと豆を煮たやつはパスして、ハムとカマンベールチーズ。パンは、クロワッサンと甘いパン、時々トースト(おもしろい回転トースターが置いてあって自分で焼く、シリアルという選択肢もある)。そして、いろいろなくだものが入っているフルーツサラダ山盛り。オレンジとグレープフルーツ、いろいろなベリーが混ざったものもある。コーヒーはポットで好きなだけ。はー、お腹いっぱい。
そもそも日本ではコーヒーにパンをかじる程度の朝食なのに毎朝、こんなに食べていたらたいへんなことになるな。体重計がないので、太っているかやせているかわからんけど。早くプールに通いたいんだけど、行き帰りが寒いからちょっと躊躇している。とりあえず、できるだけ歩くことにしよう。
日曜日のニュースでは、スコットランドのプレミアリーグのセルティックの中村が何度も登場。ゴール、アシストシーンが流れている。これも見に行かなければ???
ゴルフのマスターズも見ていたけど、このグリーンひどすぎない?うまくオンしても坂を転がって池にポチャン。カップとはまったく違う方向に打ったボールがぐるっと回って入るかと思えば、はるかかなたに転がっていってしまう。日本でゴルフなんて見ることないけど、これはびっくりした。
4/11は、朝から大学へ。AvrilさんはOECDのレポートやsammonsの論文などをすべて印刷していた。すごい量!
学校訪問に関する様々な制約条件、研究に対するpermisionが必要なこと、さらに言葉の壁といった問題を抱えながら、何を明らかにすることができるのか。Avrilさんと昼前の90分ぐらい休み明けの活動について話し合ったが、なかなか難しい。
Avrilさんは、これからの『新しい教師』に必要なprofessional knowledgeとは何か、それを学校での実践(教育実習)と大学の講義(理論)とによって、どのように身につけさせていくかが重要だと考えている。特にcreativityに関心をもっているのだが、このcreativityの意味するものがなかなか捉えられない。今日は、The creative School という本を貸してくれたけど・・・。
私は、授業でのICT活用に関して様々な視点から日英比較をしながら、学生がどのようにICT活用指導力を身につけていくのか、教育実習と講義の観察を通して知見を得たいと思っている。まず、欠けているのはICT活用指導力の中身である。英国のQTSの中のICT活用に関する項目をベースにしようと思っているが、どうするか。さらに問題なのは、観察によってICT活用指導力というのが把握できるものなのか?
授業で活用したICTツール、ソフトウェア(コンテンツ)はわかるとして、それをどうして選んだのか、どのような意図で活用したのか、効果があると考えているのか、などについては、聞いてみなければわからない。インタビューは、学生に対してはやりやすそうなので、いくつかの質問項目を作成して、聞いてみるか。録音しておいてもわからんものはわからんのが大問題だけど。
以下、中学生の作文。
How to plan the lesson with using ICT?
What is the difficulties of using ICT in the class?
Who support planning and doing lesson with usuing ICT?
How do you think about using ICT in the class?
Do you think it is effective to use ICT in the class?
How do you like to use ICT in the class?
これらに影響を及ぼす要因は、いくらでもある。とりあえず、思いつくのは、学生の個人差、実習先の学校(校長、校種、カリキュラム、設備等)、担任の教師、学校の実習担当者などかなぁ。
この大学では、ICTスペシャリスト育成コースというのがあり(主に中等学校でICTを専門に教える教員を育成する)、このコースの学生の話では、実習中に授業でICTを活用しようと計画しても担当の先生がさせてくれないケースや、消極的なケースがあるらしく(なんか調査結果と違うけど?)不満をもつ学生もいるらしい。
などなど、現実にはいろいろある中で、日本の学生のICT活用指導力を高めるための知見や必要となる条件等を見いだすことができるのだろうか。継続的な観察ではなく、いろいろな学校、いろいろな学生の授業の様子しか観察できない場合にはさらに困難だろうなぁ。
やっぱり、私の場合には、1年ぐらい学校に入り浸っていなとだめかもしれないな。でもなぁ、日本でだってできないのだから、英国でも無理かもしれないな。
と、相変わらず考えがまとまらないまま、とりあえずメモを書いてみた。まあ、とりあえず何か書いておくってたぶん大事だろう。公開する必要はないかもしれなけど。
そうそう、小松郁夫氏がblogの中で、「英国の教育が中央集権化しているなどという理解は、この間の教育改革の経緯や歴史などを知らな過ぎる」と『教職研修』に連載している在英のジャーナリスト阿部氏を名指しで批判しているのだが、これはどうなのだろう。「全国で“同時進行”の授業内容」は、言い過ぎかもしれないけど、同じような授業が増えている可能性は否定できないように思う。この話をAvrilさんにしたら(伝わっているかどうかが怪しいからなぁ)、次の情報を示してくれたのだが、どういうことかまだよく分からない。
Excellence and enjoyment: A strategy for primary schools
http://www.standards.dfes.gov.uk/primary/publications/literacy/63553/
さすがに土日と出かけずに、Avrilさんにも会わないと時間を持て余す。良い天気だったので、隣町のHoveの方まで散歩する。
NICERのページ、なんと各社の教科書、単元から指導事例、教材等が検索できるようになっている。ちょっとびっくり(見ないで文句言っていることがばればれだな)。
このホテル、平日はTHE TIMESという新聞を部屋に届けてくれるのだけど、土日はない。レストランの入り口にThe Observerという新聞が山積みになっている。日本の新聞より判は小さいが、分冊をあわせると、だいたい100ページ以上ある。写真を見ながら(読んでない?)、めくるだけでもずいぶん時間がかかる。
今日の記事の中に、「教職員組合が「pushy parents」(厚かましい親?口うるさいの方がいいかな)に抗議する」というものがあった。「教師との会話を録音するな」「行政は、「parent power」という言葉を使うな」などなど。ところが、写真は親が大型の4輪駆動車で子どもを学校の前で降ろすところ、タイトルが「教師は、Chelsea tractor の禁止を要求する!」と書いてある。おそらく、Chelsea tractor に「横車」みたいな意味があって、四駆とひっかけているのだろうけど、これじゃあわからん。
Avrilさんに「日本の学校では授業参観が年に数回あるが、その後の懇談会に残る親は少ない。」という話をした時に「英国では授業参観は年に1回。教師と話す機会はたくさんあるが、教師は親とのコミュニケーションにうんざりしている。」みたいな話をしていた。こういうところもずいぶん、違うもんですな。新聞記事の中に、the National Confederation of Parent-Teacher Associations の意見も書かれていたが、英国にもPTAってあるのね。
さてさて、復習と補足を少し。
まずは、効果のある学校(effective school)とは、どういう学校か、である。志水氏によれば、欧米では30年ほど前から研究が積み重ねられているらしい。「人種や階層的背景による学力格差を克服している学校」のことで、社会的、文化的下位層と学力に相関があることから、これを学校教育においてどう克服するかというのがイギリス、アメリカでは大きな問題になっているということである。
日本の授業でICTを活用すると、下位層の子どもたちの学力向上が顕著に見られるということになれば、ICTの活用は学力格差の克服に寄与し、効果のある学校には欠かせない要素になるが、Pam Sammons の論文でICTを検索しても見つからない。清水先生が紹介している「ICTをよく活用している学校の学力は高い」という英国の結果はあるが。
ところで、curriculum onlineの報告の中には、以下の項目があった。
「ICTの活用は、子どもたちの個人差に対応するのに役立つ」このことに賛成か。
「ICTの活用は、子どもの学力を向上させる。」このことに賛成か。
いずれも2005年の回答では、80%を超える教師が賛成している(2002年でも75%以上の教師が賛成と回答しており、数値は頭打ち状態である)。これ、日本の教師だったらどのくらいの割合になるだろう。活用していない教師は、賛成するのだろうか?
特にICTの活用による個人差への対応(個別化)に目を向けている教師はかなり少ないのではないかと思うけど、どうだろう。ちなみに、和歌山県内で学力向上の研究を熱心に行っている学校では、学力向上にICTを活用している事例が見あたらない。こちらに来る前に校長先生にこの話をして、ぜひ、研究発表会の授業でICTの活用を検討してくださいとお願いしてみたのだが、どうなることか。
そうそう、もう一つ忘れていた。報告の最初に、curriculum onlineのwebsiteを見たことがある学校、教師がどのくらいの割合かについて聞いていた。学校ごとの回答では、約80%、教師でも約50%が見たと回答している。月に1回、あるいはそれ以上と回答しているのは小学校で29%、中等学校で44%である(なぜか、2003年の数値より割合が減少しているけど)。
Avrilさんに、「英国は日本と比較にならないくらい学校、教室の環境も、コンテンツも整備されているからすごい」、と言ったら(言ったつもりね)、「これだけ整えても、教師の活用は増えず、ICT活用能力は向上しない」というような答えが返ってきた。そうですかねぇ。
で、思ったのですが、今、というか、これまで日本でICT活用を行ってきた先生は、かなりすごい、ということですよね。教室の環境も充分整備されておらず、コンテンツは時間をかけて検索しなければならず、実践もほとんどが自らのアイディアで開発するわけですから。ICT活用のハードルはとても高いにも関わらず、実践を続けている先生たちはもっと評価されるべきですよ、やっぱり。
英国では、小学校で年間80万円程度のeLCsを利用して、教材ソフトウェアやWeb上のコンテンツを購入することに半数以上が満足していると回答している。そして、学校で必要な情報機器について、必要な数よりも足りないと回答している割合が、2003年度に比べて大幅に減少し、小学校では、デスクトップ28%、ラップトップ38%、電子情報ボード33%に過ぎない(中学校では50-60%に増えるけど)。2003年に英国を訪問し、NOFのe-Learning研修について担当責任者に話を聞いた時に、これからは、研修よりも学校の情報環境整備に力をいれると話していたが、これが実際に行われ、功を奏していると思われる。日本もここまで来たら、教室へのプロジェクタ?設置、ノートパソコン(教師用、グループ学習用等)をがんがんやるしかないでしょう(電子情報ボードは必要に応じて)。デジタル放送に移行する時に、各教室にあるテレビはすべて置き換えるのだから、前倒ししてPC入力可能な大型のプラズマor液晶ディスプレイを入れてしまうっていうのもいいかもしれない。
日本と英国の教育に関する比較研究の英語の論文を探していたら、各国(Australia, Canada, England, France, Germany, Hungary, Ireland, Italy, Japan, Korea, the Netherlands, New Zealand, Northern Ireland (forthcoming), Scotland, Singapore, Spain, Sweden, Switzerland, the USA and Wales)の教育政策(カリキュラム、評価、教師教育)に関するデータベースを発見した。
QCA(Qualifications and Curriculum Authority)が、INCA(the International Review of Curriculum and Assessment Frameworks Internet Archive)というサイトを作成しているのである。
http://www.inca.org.uk/
Japanを選択し、教員養成、小学校を選ぶと以下のような項目が出てくる。7.2.7.2 Innovative practice in initial teacher training には、数行だけど、教職大学院のことまで書いてある!updateも最近だし。
Japan : Initial Teacher Training
Last updated: 1/4/2006 3:16:30 PM 7.2 Second phase, compulsory primary education
7.2.1 Control
7.2.2 Types of training courses and institutions
7.2.2.1 Admissions
7.2.3 Trainers
7.2.4 Curriculum for initial teacher training
7.2.5 Qualifications and standards
7.2.5.1 Qualifications and entitlement to teach
7.2.5.2 Probationary periods
7.2.6 Post-qualification induction periods
7.2.7 Key priorities, innovative practices and research in initial teacher training
7.2.7.1 Current key priorities for initial teacher training
7.2.7.2 Innovative practice in initial teacher training
7.2.7.3 Strategies to support the use of research and evidence in informing policy and practice
7.2.7.4 Current priorities for research into initial teacher training
7.2.7.5 Research that has had major influences on programmes of initial teacher training
7.2.7.6 Recruitment incentives paid to teacher trainees
次は、文部科学省がOECDの報告書として書いたもの?
"Attracting, Developing and Retaining Effective Teachers"(2002-2004)
OECD ACTIVITY
(Analytical Review)
Japanese Country Background Report
Ministry of Education, Culture, Sports,
Science and Technology (MEXT)
(Elementary and Secondary Education Bureau)
OECDも半端じゃない。 http://www.oecd.org/
Teachers Matter: Attracting, Developing and Retaining Effective Teachersという出版物が作成され、その要約が各国の言葉で掲載されている。
日本語の場合、Summary in Japanese 「有能な教師の獲得、能力開発、定着」で数ページの要約がある。
「この資料はOECDの大型プロジェクト、Attracting, Developing and Retaining Effective Teachersの概要を示したものである。参加国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー(フラマン語圏)、ベルギー(フランス語圏)、カナダ(ケベック)、チリ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ノルウェー、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国の25ヶ国である。」
だそうです。
これ、国立教育政策研究所?が訳したものを見せてもらったような気がする。教員養成でパフォーマンス評価を行っているのが、イギリス、オーストラリア、カナダって書いてあったような。関連の報告書もうんざりするくらいある。
志水さんが紹介している「効果のある学校」のPam Sammonsのキーノートもあった。これもかなり最近の論文。
Embracing Diversity: New challenges for School
Improvement in a Global Learning Society
International Congress for School Effectiveness and
Improvement, Fort Lauderdale Florida 4th January 2006
School Effectiveness and Equity: Making Connections
結論は、こういうことらしい。
From my experience I believe we need to adopt policies and create schools systems that:
• Focus on learning and promote the ongoing professional development of practitioners;
• Foster collaboration and create a positive culture for learning with high expectations;
• Match accountability pressure by support for schools (professional, & in curriculum, financial and material resources);
• Recognise that schools serving disadvantaged communities need extra support to attract and retain good teachers and leaders
• Make